[オメガ]の施設から出た俺は

ここは国が管理する[オメガ]を収容した施設

この施設では10歳で検査を行い

[オメガ性]と判明されたものは15歳までに オメガ専用の施設におくられることになっている

まぁ、表向きはな

初めてヒートが来たのは二ヶ月前…

そのあとは確か医務室に運ばれたんだ

そのとき"ママ"と呼ばれる

ここの管理人はとても嬉しそうだった

『発情期』（ヒート）を迎えたオメガは 国に報告する義務がある

そして年齢に関係なく大人とみなされた

そしてー

政府に管理されたデータにより

アルファを強制的に決められる

らしい

番なんて信じちゃいねぇーけど

どうせいるなら、

自分で選びたいな…

運命の番、ねぇ

正直よくわかんねぇけど

この太陽みたいな笑顔のこさめが

俺の運命の番だったらー

そんな…

じゃあもう

こさめとみことと 一緒に居られなくなる？

嫌だｯｯｯ

逃げられない

施設に入れられて、自分の性と立場は　 理解しているつもりだった

けど、どこか他人行儀だった

実際、子供を産むなんて想像できないし

ヒートがきて急激に代わっていく自分の身体に

怖いと思った…

けど

俺本当に番…できたんだ、