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この小説には、以下の表現が含まれています。
・二次創作(シクフォニ) ・曲パロ(ラフメイカー) ・らんみこ(BL要素なし) ・結構長い ・中々終わり方気持ち悪い
上記が苦手な方はお控え下さい。
みこと
朝。
起きると、涙が溢れた。
目のふちの暑さで目覚めた。
多分、俺が泣いてしまう予兆だった。
なんで泣いたのかも分からない。
今まで閉じ込めていたものが壊れた様に 俺は何も出来なくなった。
地べたに座って、ドアにもたれかかる。
三角座りで、腕に顔を預ける。
その姿は、 自分で思う程情けなかった。
気がつけば 涙で床が濡れていた。
顔が乱れているのがわかった。
朝起きて まだ何もしていないというのに
俺の身体は 何かする事を拒んでいた。
動きたくなくて 一人でいたくて
それが情けなくても 震える事しか出来なかった。
…コンコンッ…
ノックの音が耳に入った。
人に会えるような顔じゃないのに ドアを開けることは出来なかった。
みこと
絞り出た声は震えていた。
らん
みこと
らん
らん
みこと
らん
彼にとっては ただの暇潰しに過ぎなかったと思う。
有難いが 今はそっとしておいてほしかった。
"入れて"と言う声は 俺と同じく震えていた。
もう11月の中旬。 外は手が凍る程寒い。
彼は寒さで震えていた。
彼がいるから泣けなかった。
大切な人に こんな情けない姿を見せたくなかった。
数十分経過。
もう俺の周りには誰もいないと思い 静かに泣いていた。
部屋に響くのは 嗚咽と時計の針の動く音だけで それだけで 孤独を感じられた。
再びノックの音がした。
声を聞かなくてもわかる。 きっと彼だ。
みこと
みこと
先程と変わらず 震えた声で言った。
らん
みこと
らん
みこと
黙り込んでいたのは 答える余裕がなかったから。
腫れ気味の目が痛くて ずっと座っていた腰は動かなくなって。
手だけが震えていたから。
らん
らん
みこと
泣きたいのはこっちなのに。
なんで彼が泣くんだろう。
ドア越しから泣き声が聞こえた。
ひゃっくり混じりの、 いつもより少し高い嗚咽。
俺は泣き疲れて 膝を抱えて ドアにもたれかかったままだった。
みこと
みこと
恐る恐る聞いてみる。
すると、くすっ と笑ったのが聞こえ 少し安心した。
らん
らん
みこと
彼のその言葉で 俺の胸のつっかえが すっ と消えたような気がした。
少しだけ、 彼を部屋に入れてもいいと 思えた。
こちらから開けようとしたが さっきまで散々泣いていたからか 力が入らず開けられない。
みこと
みこと
みこと
物音が聞こえなくなった。
返事も聞こえない。
みこと
また、目のふちが熱くなり 大粒の涙が溢れた。
水滴が頬を伝わり、 顎まで流れ、床にぽたっ と落ちた。
目も開けられないくらい 泣いていた。
信じた瞬間裏切られた。
声も出せなかった。
あんなに一緒にいたのに。 あんなに「笑わせる」とか言ったのに。
周りにはきっと誰もいない。
俺独りだけが ただ泣いて座り込んでいるだけと思うと
非常に虚しく、痛い程孤独を感じた。
みこと
みこと
俺の部屋には 嗚咽が響くだけだった。
ガッシャーンッッッ
みこと
逆側の窓が割れる音がした。
部屋に入って来たのは、彼だった。
鉄パイプを片手に、笑っていた。
けれど、目元は少しだけ赤くなっていた。
俺に向けて小さな鏡を見せた。
らん
らん
みこと
みこと
その言葉に呆れてしまったけれど
確かに、笑えた。
遅くなってしまってごめんなさい💦 イラストにしようと思ったんですけど みこちだけ没がめっちゃ出て 諦めました… 下手なものよりはマシかなと思います!!!!
遅くなってしまったけれど お誕生日おめでとう! 彼にとって 良い一年になりますように。