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タッタッタッ
ガンッガラガラ
桃
青
どうやらここまで走ってきたらしく息をきらしている
桃
青
青
ほとんどのことは忘れてしまったし思い出したくても思い出せない
僕のために必死になって走ってきてくれたこの人のことも思い出せない
桃
桃
そう言って彼は少し悲しそうに笑った
そんな彼の表情を見て僕は胸が締め付けられた
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎
彼とはどんなことがきっかけで仲良くなったんだろう
彼とはどれだけ仲が良かったんだろう
そんなことが気になって聞こうとした
青
桃
僕の言葉と彼の言葉が被ってしまった
そのせいで僕の声は聞こえなかったのだろう
桃
彼はもう僕の方に背を向けていた
青
思わず引き止めてしまった
桃
青
青
桃
桃
青
桃
青
桃
彼は振り返ることなくその言葉を最後に残し病室から出ていった
青
名前を聞いて記憶を取り戻した
なんてことはもちろんない
だけど僕はこの名前を何回も呼んでいた気がする
桃くんとは相当仲が良かったのかな...?
青
桃
俺はそう言って部屋を出た
本当ならもう少し青と話をする予定だった
この後忙しいなんてのも嘘だ
桃
そう俺は泣いてるのをあいつに見られたくなくて嘘をついてまで部屋を出たんだ
あいつは何も悪くない
そんなことは分かってる
それでも忘れられるっていうのはこんなに辛いものなんだな
それに俺は青にもう1つ嘘をついてしまった
桃
俺と青は友達なんかじゃない
俺らは"恋人"だった