光るゲーム画面はスコアを表示したまま動かない。 部屋は辺り一面散らかっており、布団周りが少し空いている程度だろう。 汚いことに変わりはないが。
鳴海
先に声を上げたのは部屋の主である鳴海だ。
保科
わざとらしく保科は問いかける。
鳴海
保科
鳴海
かなりの大声である。 そんな鳴海の必死の抗議に対し
保科
保科はケロッとした表情で返す
鳴海
保科
鳴海
この2人、カップルではあるのだが 甘い雰囲気:そうじゃない雰囲気の比率が1:9なのだ。 側から見たら、保科が鳴海を布団に押さえ付けて跡–キスマーク–をつけている様子を除けば、最早揉め事が起きているようにしか見えない。 というか音声だけで言えば完全にそうとしか思えない。 保科が傍観者であれば爆笑していたであろう光景である。
鳴海
保科
鳴海
鳴海が焦ったように口を覆うが、その手を保科は押さえつける。
保科
鳴海
保科
鳴海
徐々に声が甘さを帯びてゆく。 つ、と背筋をなぞれば身体が跳ねた。 あの最強とも名高い鳴海を自分が抱いているなんて、いったい誰が思うだろうか。
保科
誤魔化すように鳴海の唇にキスを落とす。 トントンと舌で口をつつけば、意図を察したのかゆるゆると口を開けた。 正直今すぐ挿れたいのが保科の本音である。
保科
僅かに思案するも
保科
サクッと思考を切り替えた。
そりゃ、愛する恋人の健康は大切であるし、その関係を抜きにしても鳴海には健康でいて貰わないと困るのだ。 だが、それ以上に性欲が勝った。 およそ1ヶ月ぶりの逢瀬である。 こんなにえっちな恋人を前に抱かないという選択肢はあるのだろうか。
否、ない。
保科は躊躇う事なく鳴海の太腿を掴むと、大きく左右に広げた。 いきなりの行動に鳴海は思わずといった様子で股間を手で隠す。
鳴海
保科
鳴海
保科
鳴海
やっとの甘い雰囲気はどこへやら、早速鳴海は抵抗を始める。 黙ってそれを見ていた保科は、眉を下げて問いかけた。
保科
鳴海
保科
鳴海
保科はいっそ清々しい程の笑みを浮かべていた。 視界が反転する。
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