ー翌朝ー
俺は病院に行った次の日
少し早めに家を出て
学校に向かった
足に負担がかからないように
自転車ではなくバスに乗った
日向 翔陽
(あと3週間)
日向 翔陽
(みんなに言うなら)
日向 翔陽
(なるべく早い方が良いに決まってる)
日向 翔陽
(みんな、どんな顔するのかな)
日向 翔陽
(影山は?)
日向 翔陽
……
朝練の時間よりだいぶ早かったから 体育館は空いてなかったけど
鍵を預かっていたので 俺は体育館に入った
日向 翔陽
(クソッ)
日向 翔陽
クソッッッ!
日向 翔陽
何でいまなんだよっ!
日向 翔陽
何でっ?
日向 翔陽
ジャンパー膝って何だよ!
日向 翔陽
ふざけんなぁ
俺は叫びまくった
気付いたら目から涙が出てた
でも、モヤモヤとした気持ちが
ほんの、ほんの少しだけ 楽になった気がする
日向 翔陽
(こんなところでぐちぐち言っても
仕方がない)
仕方がない)
日向 翔陽
(とにかく今は練習だ!)
日向の様子を 目を見開きながら 見ている人物がいた。