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いや、頑張った。 今までで1番長いかも(
ぐさっ...
と、
胸に何かが刺さる
いや
包丁を 刺している
自分の手で
「苦しい」
「助けて」
この一言を 誰にも言えず
自分をどんどん 追い込んだ。
僕が悪いから
何も出来ない
僕が悪いから
悪いことをした
僕が悪いから
あの日から
ずっと
蔑ろにされてきた
無視されるし
冷たい対応 されるし
ある時には
死ねだの ゴミだの言って
僕を痛めつけた
話しかけんなって、
喋るなって
そういったのは
お前たちじゃん。
だから、
影を消して
ひっそりしてたのに
急に 相手しないでよ
もう、
疲れちゃったんだ。
でも
君だけは いつもそばに居た
「黄君はやってない」
その言葉を聞いた時
目頭の奥から 熱くなって
信じてくれて
ちょっぴり 嬉しかったんだよ
でもごめんね
君も標的に させたくなかったの
あぁ、
こうやって
死ぬ瞬間まで
嘘ついて
騙して
ごめんね
僕は独りでも 大丈夫
だから
嘘ついちゃったよ
こーやって
どくどく血が 流れてる間にも
君に 謝りたかったな
ごめんねって
そろそろ僕、
死ぬのかなぁ。
視界が 掠れてきたよ
やっぱりさ
独りは怖い
見栄張っちゃった けど
本当は怖い
誰かと居たい
豹変する前の 皆と 居たい
助けてくれた 君と 居たい
死ぬ時は
誰かに 見送られたかった
幻覚が見えてきた、
走馬灯かな...?
派手な髪の 君がいる
みんなも居る
ぇ、?
何か言ってる?
ごめん、
聞き取れないや。
ぁ、
やめてよ
包丁取らないで
僕もう死ぬって 決めたの
後戻りなんか したくない
ダサいじゃん
あとお前たちが 死ねって 言ったんじゃん
死んであげるんだよ
簡単に 死なないでとか
言わないでよ
命はそんな 簡単なものじゃないの
簡単に死ねとか 言わないでよ。
あぁ...
おやすみ
僕が我慢すれば
みんな幸せ
みんな笑顔
僕、
たっくさん 我慢したよ。
今度は君たちが 我慢してよ
そうしたら、
ぼく、
幸せ
笑顔で お空に行けるの。
ぼくはさ、
君たちの前では 笑顔を 取り繕って
全部、
「なんでもない」
そういうつもりで
引き受けて
色々 してあげた。
全部全部
いつでもぼくは
笑顔だった でしょう?
でも君たちは
僕の事を
いつでも ヘラヘラしてる 都合の良い奴
くらいにしか
思って なかったんだよね
何しても 傷つかない
だから
何しても良い
そんなことないよ
僕、ロボットじゃ ないもの
全部 苦しかったんだよ
ここは何処だろう
次、 目覚める頃には
お花畑
そうなると 思ったのに
僕の口に なにか着いてる
腕にも
足にも
胸は ぐるぐる巻き
動きづらいよ...
誰か取って
僕、分かる
こんな事したって
もう死んじゃう
取って
お願い
そこにいるじゃん
派手髪の 皆と
君
疲れてるの?
寝ちゃダメだよ
早く、 僕の体を
自由にさせてよ
どうせ死ぬの
わかってる ことじゃん
散々死ねって 言ったくせに
なんで 殺してくれないの
とどめを さしてくれないの
ぁ、やばい
息がどんどん 苦しくなる
たぶん音がしてる
ひゅーっ
ひゅーっ
って音
ほら、 皆が起きた
騒がしいなあ
あいつは
ナースコール 押してんのか
あいつは
ドアを開けて 先生を待ってる
君は
僕の手を 握りしめて
ぐしゃぐしゃな顔 してる
いや
皆
ぐしゃぐしゃな顔して
泣いてる。
僕の為に 泣いてくれてる のかな
嬉しいなぁ
久しぶりだよ
こんな 温かい気持ち
でもやっぱごめん
お迎えが 来ちゃった。
最期に
君たちが見れて
良かったよ。
もう会えないと 思ってたから。
昔に戻ったみたい
あのままだったら
僕が死ぬことは なかったのかな
ばいばい