響(ひびき)
???
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響(ひびき)
???
響(ひびき)
???
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なに言ってるのご主人?
響(ひびき)
響(ひびき)
響(ひびき)
???
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響(ひびき)
響(ひびき)
誰なの?
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響(ひびき)
響(ひびき)
目の前の少女達が名乗った瞬間、呆気に取られた表情で青年は固まった
そして、その名前には心当たりがあった。 彼女達2人、いや、2匹との出会いは1年前に遡る
真冬の凍てつく風が吹く夜の町。その道を行くひとつの人影があった
彼の名は音無(おとなし)響。至って普通の大学生である
響(ひびき)
響(ひびき)
響(ひびき)
響(ひびき)
冷え込む夜道で愚痴を零す響。そんな時、彼の顔にひとつの雨粒が落ちる
響(ひびき)
響(ひびき)
雨か・・・
響(ひびき)
あ、あそこの公園の木、丁度よさそう
徐々に激しくなる雨を凌ぐために彼は近くの公園にそびえる木の下に駆け込む
響(ひびき)
響(ひびき)
響(ひびき)
響(ひびき)
彼が虚空に受けての愚痴を零す中、ふと、ある声が響く
???
響(ひびき)
響(ひびき)
???
響(ひびき)
確かこっちから・・・
弱々しく儚いその声を辿って行くと、彼は目の前の光景に目を見開いた
響(ひびき)
そう、彼の目の前には小さなダンボールの中に捨てられた小さな子ネコが2匹入っていた
響(ひびき)
???
2匹のうち1匹のネコが彼を見つめ、弱々しくひと鳴きし、糸の切れた人形のように突然倒れる
響(ひびき)
ええと、近くに動物病院は・・・
響(ひびき)
響(ひびき)
響(ひびき)
???
響(ひびき)
響(ひびき)
決心をした青年は自身が雨に打たれるのを気にすることなく、一目散に走り出す
子ネコがこれ以上濡れることのないよう自身の上着で箱を覆い、寒空の下Tシャツ1枚で夜の町を疾走する
そして10分後に、青年は目的地に着くのであった
響(ひびき)
あった・・・伊藤動物病院・・・
響(ひびき)
息も絶え絶えの中、彼は病院に入り、出てきた看護師と獣医に説明し、治療を願う。
響(ひびき)
そう言って青年は自身の財布から2枚の1万円札を取り出し、受付口に叩きつける。
青年の気迫に圧倒され、獣医と看護師は急いで子ネコ達の治療にあたる
そして、3時間後、獣医が診察室から出てきた
伊藤 颯
響(ひびき)
伊藤 颯
響(ひびき)
伊藤 颯
伊藤 颯
伊藤 颯
響(ひびき)
伊藤 颯
伊藤 颯
響(ひびき)
伊藤 颯
伊藤 颯
伊藤 颯
響(ひびき)
伊藤 颯
では、あとはおまかせください
響(ひびき)
それからしばらくして、感染症への感染もなく、健康体であると分かった青年は、件の子ネコ達が全快したと聞き、動物病院へと駆け寄る
子ネコ
子ネコ
響(ひびき)
伊藤 颯
響(ひびき)
伊藤 颯
響(ひびき)
伊藤 颯
伊藤 颯
響(ひびき)
伊藤 颯
伊藤 颯
伊藤 颯
響(ひびき)
伊藤 颯
伊藤 颯
響(ひびき)
伊藤 颯
伊藤 颯
響(ひびき)
伊藤 颯
響(ひびき)
響(ひびき)
伊藤 颯
伊藤 颯
響(ひびき)
伊藤 颯
伊藤 颯
伊藤 颯
伊藤 颯
伊藤 颯
伊藤 颯
伊藤 颯
響(ひびき)
響(ひびき)
伊藤 颯
響(ひびき)
伊藤 颯
伊藤 颯
伊藤 颯
伊藤 颯
伊藤 颯
伊藤 颯
伊藤 颯
伊藤 颯
伊藤 颯
とても真っ直ぐに、そして強い意志のこもった獣医の言葉。 それを聞いてもほとんどの人は大丈夫、大丈夫と軽く返事をするか、諦めるかのどちらかだろう。
だが、青年は違った
響(ひびき)
響(ひびき)
響(ひびき)
伊藤 颯
響(ひびき)
伊藤 颯
響(ひびき)
響(ひびき)
響(ひびき)
響(ひびき)
響(ひびき)
響(ひびき)
伊藤 颯
伊藤 颯
伊藤 颯
響(ひびき)
初めは無理だと思えたが予想外の返答に獣医は漠然としていた。
伊藤 颯
伊藤 颯
伊藤 颯
響(ひびき)
伊藤 颯
響(ひびき)
その後、青年は子猫の入ったキャリーバッグを受け取り、病院を後にし、彼の住まいへと歩を進めるのであった
響(ひびき)
響(ひびき)
子ネコ
子ネコ
響(ひびき)
響(ひびき)
子ネコ
子ネコ
響(ひびき)
響(ひびき)
響(ひびき)
響(ひびき)
響(ひびき)
響(ひびき)
子ネコ
子ネコ
響(ひびき)
響(ひびき)
響(ひびき)
青年はスコティッシュフォールドの子ネコに『クルミ』、メインクーンの子ネコに『ナツメグ』と名付けた
響(ひびき)
子ネコ
子ネコ
そうしてここから青年と2匹のネコたちが織り成す不思議な日常が始まるのであった。