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福沢と乱歩が出会ってから12年後の とある日の探偵社
それは夕暮れ時で、探偵社の皆は既に帰宅していた
…一部を除いて。
乱歩
乱歩
乱歩
福沢
福沢
福沢
乱歩
福沢
乱歩
乱歩
乱歩
乱歩
乱歩
乱歩
乱歩
乱歩
乱歩
福沢
乱歩はまるでマシンガンの如く、この長い台詞を一息で喋りきった
乱歩は、福沢が乱歩の家に来る前提で話しているようだった
福沢
福沢
乱歩
福沢
乱歩
そうして乱歩はソファーに横になり、顔にお気に入りの帽子を顔に被せて、光を遮断して睡眠に入った
福沢は暫くして、書類の作業を再開した
ペンの走る音、乱歩の寝息が静かな部屋に響いていた
30分経った頃
福沢
福沢
福沢
福沢
福沢
福沢
乱歩
乱歩
福沢
乱歩
乱歩
乱歩
乱歩は眠気がまだ完全に覚めていなかったが故に、バランスを上手くとることが出来なかった。痛いのを覚悟の上、目を瞑り受け身の姿勢を構えていた
…が、何時まで経っても乱歩の身体は痛みを感じなかった
恐る恐る乱歩は目を開いた
乱歩
福沢
福沢は、あの一瞬で乱歩の身体を受け止めていた
乱歩
福沢
乱歩
乱歩
乱歩
福沢
乱歩
そう、乱歩が云っている事は決して嘘ではない
ただ、"云っていない"だけだ
乱歩
乱歩
福沢
乱歩
福沢
乱歩
福沢
乱歩
乱歩
乱歩
乱歩
乱歩
福沢
乱歩
福沢
乱歩
福沢
乱歩
乱歩
乱歩が何かを云おうとした其の時、外では車のクラクションが盛大になった。
それ故、福沢には何も聞こえなかった。
福沢
福沢
福沢
乱歩
福沢
乱歩
乱歩
乱歩
乱歩
福沢
福沢
乱歩
乱歩
乱歩
福沢
乱歩
乱歩
福沢
乱歩
福沢
乱歩
福沢
乱歩
福沢
乱歩
乱歩
福沢
福沢
乱歩
福沢
乱歩
乱歩
福沢
乱歩
乱歩はそう云って拗ねたかのように口を尖らせながら部屋を後にした
福沢
福沢
福沢
福沢は、この"歪な感情"を消し去ろうと12年前から奮闘していた
…だが、そう上手く行くはずもなかった。
乱歩が未だに14歳の少年であれば諦めがついていただろう
だが乱歩は、"大人になっていた"。
当然のように人は1年経てば年を取る
それは乱歩も例外ではなく、1年経つ事に年を取り、それと同時に"大人の色気"が現れていた
その色気は、他人からすれば何とも無いものであり、そもそも他人は乱歩の子供っぽい性格の方に目が行きがちだからそもそも色気に気付くこと自体がなかった
では、他人ではなく"12年間共に過ごしてきた福沢"にとっては?
12年間共に過ごし、福沢が好意を寄せていた"子供"がどんどん"大人"になり、色気を放し始めたらどうなる?
幾ら武術の達人と云われていた福沢にとっても、本能には抗う事が出来なくなるだろう
…それが福沢の現実であった
そう、福沢は結局この"歪な感情"を消し去る事は12年の月日を掛けても出来なかったのである
では何故福沢が乱歩に手を出す事をしないのか
それは、昔から変わらぬ"信念"が福沢の欲望を制御していた為であった
その信念は、"乱歩の未来を奪う事はしたくない"と云う信念であった。
福沢
福沢
福沢はそう自嘲して部屋を後にしようとした。
その時、福沢の目の前に一通の手紙が落ちてきた
福沢
乱歩
乱歩
乱歩
乱歩
乱歩
乱歩
乱歩は階段を登りながらある事を考えていた
それは先程、クラクションの音で遮られた言葉についてであった
乱歩は12年前のあの夜、福沢に叱られてから以降好意を寄せていた。
何故好意を寄せてしまったのか、分かることはあの夜福沢が乱歩を想って叱った事を悟った乱歩は、「今までの人と違って自分を見捨てず、叱ってくれる心優しい人なんだ」と思い、それがいつの間にか好意に変わっていた、と云う事だけであった。
乱歩
乱歩
乱歩
乱歩
乱歩
乱歩
そう云って社長室に入った乱歩が見た光景は、一通の手紙を持って頭を悩ませている福沢であった。
乱歩
乱歩
その時、乱歩は福沢が持っている手紙の内容を見てしまった。
乱歩
乱歩
福沢
福沢
乱歩
福沢
乱歩
乱歩
乱歩
福沢
乱歩
福沢
乱歩
乱歩
乱歩
福沢
乱歩
乱歩
乱歩
乱歩
福沢
その時、乱歩は我に返った
絶対に云わないと決めていた言葉を、怒りのあまり吐き出してしまった。
乱歩の顔は見る見るうちに青ざめていった。
乱歩
福沢
福沢が話そうとしたその瞬間
乱歩は部屋のドアを勢いよく開け、そのまま外へ走り去って行った。
福沢
福沢は乱歩が走って行った後を急いで追いかけた
…が、その日に乱歩が見つかる事はなかった
そして、その日を境にばったりと、乱歩は探偵社に来ることはなかった。
冷凍
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冷凍
コメント
1件
アーーーー良いんです良いんです何も言わなくても分かってますズバリ貴方は天才ですね?(?)