BL短編集【sxfn】

❤💙 苦手な方、地雷さんブラウザバック 良い方はレッツゴー

💙が困ったように俺から目を逸らす それもそうだろう 💙にとって俺は

数日前、💙は交通事故にあった 軽く頭を打ったせいか 過去半年ほどの記憶が消えている だから、3か月前に俺が告白して付き合い始めたのも 彼は覚えていない

💙が顔をきょとんとさせる そのあとくすっと顔を綻ばせた

「恋人みたい」じゃなくて 「恋人」なんだよ そう言いたかったけど言えなかった メンバーだと思ってたヤツからいきなり 「実は恋人でした」なんて 変なヤツだって嫌われるに決まってる それに意識は半年前に戻ってるわけだから 恋愛感情なんて生まれてないはずだ

💙が俺の指を指さす 俺の右手薬指にはギラッと光った銀色の指輪がはめられている

しまった これは💙と付き合った後に二人でお揃いにしよ、って買ったもの 💙が覚えているはずがないのに つい、好きで毎日つけていた

💙が俺の腕をぎゅっ、と握る 温かい手で強く

💙が俺の胸にとす、と小さな頭を預ける そしてやわらかく俺の体を抱きしめた

ぽつりとつぶやく 俺とは反対方向を見た顔 表情は分からないけど、耳は赤く染まっていた

こちらをゆっくり向く 💙の右手は不安そうに俺の服を掴んでいた そっと彼に顔を近づけてみる 💙は驚きもせず、まるでいつものように目を瞑った 💙の後頭部を掴む俺の手が震える ふにっ、とやわらかい感触が唇に走った 久しぶりだ 久しぶりの熱い感覚

止まらなくなって何回も唇を重ね合わせる 💙と指を絡ませあい、より強く抱きしめて リップ音が病室にただただ響く

💙の大きな瞳が俺をじっと見つめる

自分で言いながら、クサいななんて思う だけどそれより💙に思いを伝えたかった 薬指にはめられた指輪を外し、💙の指にはめる

ガラガラガラッ

💙がふわっとやわらかい笑みを作る

今度はその笑顔も 守るから だから、そばにいろよ

いや、終わり方謎い めっちゃ謎い まあいっか(((