今日は呪術を学ぶために、兄さんのお仲間の所へ来ています。
奏璢
……初めまして…五条奏璢…です。
悟
奏璢、俺の後ろに隠れんなよ〜。
傑
まったく…そんな態度じゃあ、奏璢君にもいつか見放されるよ?
悟
あ?んな事ねぇよ。なあ、奏璢。
奏璢
……えっと、…。
悟
おい否定しろよ。
奏璢
……………ははは。
健人
ちょっと、子供に気を遣わせないでくださいよ…。
悟
気なんて使わせてねぇっつうの
奏璢
……いつもの事なので、大丈夫ですよ。
健人
………………。
悟
軽蔑した目で俺を見んな!!!!!!!
硝子
あの五条の弟がこんなに可愛いなんてな。(笑)
奏璢
……………?
硝子
よく言われないか?可愛いって。
奏璢
言われ………………ます、ね…。
悟
お袋がよく言ってるからな。
奏璢
……兄さん、母様の事ちゃんと呼んであげなよ…。
奏璢
きっと喜ぶよ。
悟
はっ、どうだかな。
傑
…そういえば、私達は自己紹介をしていなかったね。
奏璢
傑さん、硝子さん、健人さん、雄さん…であっていますか?
悟
あれ、俺此奴等の名前言ったっけ?
奏璢
………特に、何も言われていないよ。
悟
え?????
奏璢
?
奏璢
僕…なにかおかしな事言った……?
奏璢
(……あれ、もしかしてこの“目からの情報”って、他の人には見えないの??)
奏璢
(…あれ、結構ヤバいんじゃ…??)
奏璢
う、あ、えっと…。
悟
(ジーーーー
悟
…………わっかんねぇ!!!!!!!
傑
悟でもわからないのかい?
悟
嗚呼。此奴の術式は目に関するのじゃないしな。
硝子
……ああ、ならあれじゃない?
硝子
『百識眼』。
雄
なんスか?それ
傑
見た物全ての情報を視覚情報として捉えることができるんだよ。
傑
まあ、悟の陸眼の上位互換とでも取ってくれればいいかな。
傑
千年に一度、生まれてくるかどうかの逸材なんだ。
奏璢
(へぇ……そうだったんだ…。)
悟
なら、俺の目で視れねぇのも納得だな
傑
おや、意外だね。君が素直に納得するとは…。
悟
此奴が凄いことは知ってるからな(ワシャワシャ
奏璢
わっ……。
硝子
随分ご執心だねぇ。この子になんかあるの?
悟
……ま、色々あったんだよ。
悟
奏璢、んな事よりいい所連れてってやるよ。
奏璢
いい所……?
悟
嗚呼、まあ来りゃわかる。
奏璢
?
奏璢
………………綺麗…。
悟
だろ?よく此処でサボっ……じゃなくて、休憩してるんだよ。
奏璢
すごく綺麗……。咲いてる花は初めて見た…。
悟
あ?そうなのか。
奏璢
うん。家は、母さんが生け花をする程度しか花に振れる機会がなかったから…。
悟
ふぅん…。今更だけど変わってんな、御前。
奏璢
そう?
奏璢
普通……だと思うよ、多分。
奏璢
…………………………。
悟
…まあいいか。
奏璢
……ありがとう、兄さん。
奏璢
凄く……綺麗な景色だ。
___あれから、数ヶ月が経った。
何もかもが変わってしまった。
傑君は呪詛師となり、 兄さんは最強と生った。
傑君は僕に色んな事を教えてくれた。
傑
奏璢、これはあくまでも私の思想だけどね。
傑
きっと、私達の強さは天から与えられたものだと思うんだ。
傑
強きは弱きを助ける為にあるのだと。
傑
私はそう思う。
傑
だから私は呪術師になって、誰も悲しみに昏れない世界を作りたいんだ。
奏璢
…素敵ですね。
奏璢
きっと、叶いますよ…貴方ならきっと。
傑
そうかい?ありがとう(ニコ
奏璢
(この人の笑顔は、優しいな…兄さんと違って、辺りを優しく照らす月みたいな笑顔だ。)
奏璢
(この人に、よく似合っているけど…。)
奏璢
(どこか、哀しい笑顔だな。)
傑さんも、僕の前からいなくなってしまった。
本当の兄さんも…多分もう見れない。
……なんでなんだろうなぁ…。
なんで、僕の大事な人達はいなくなったしまうのだろう。
キキーッ
ガッシャン!!!!!!!
通行人
きゃぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁあぁぁぁあ!!!!!!!
五条 透
五条 咲李菜
……To be continued
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