紫耀side
朝起きてリビングにいる○○に おはようと声をかけた。
昨日の今日で自分から声をかけることに 躊躇(ちゅうちょ)したけど、 ○○はいつもと変わらない態度で 笑って挨拶を返してくれた。
怒っているのかもと思っていたけど ○○が普通にしてくれたことに ホッとした。
今なら昨日のことを 素直に謝れると思った。
昨日のことを謝ると ○○に ‘‘仕事だったんでしょ?,,と 聞かれた。
俺はとっさに ‘‘うん、、,,と 答えてしまった、、。
‘‘仕事だったんだよね?,, そう念押しする○○に ‘‘うん,,と答えた。
いつもと接してくれる○○に 今更本当のことを言えなかった。
この時、嘘なんかつかなければ 良かった。
本当のことを言えば良かった。
○○に対しての罪悪感は消えなかった。
なんの償いにもならないけど できるだけ早めに家に帰るようにした。
早く帰れた日は心なしか ○○は嬉しそうだった。
以前はあまり会話もせずに ○○から話しかけられるのも めんどくさくなっていたけど、 嬉しそうな○○を見ると 俺まで嬉しかった。
○○の大切さを思い出しながら 少しずつ、前の日常に 戻れそうだと思っていた。
そんな矢先... △△から電話がかかってきた。
電話に出ると△△は泣いていた。
△△
電話越しで泣いている。
理由を聞いても泣いていて答えない。
○○に事情を話して家を出ようとすると ○○は‘‘行かないで,,と言った。
様子を見てくるだけだからと話しても 大丈夫だからと伝えても ○○は行かないでと言う。
‘‘助けてって電話きているのに 俺はほっとけない。すぐに帰るから...,,
そう言った。
すぐ帰るから待ってて!と言い残して 家を後にした。
△△の家に向かいながら家に帰ったら ○○にちゃんと謝ろうと思っていた。
○○side
紫耀は以前よりも家に帰ってくるように なった。
相変わらず仕事は忙しいようだけど 早く帰って来てくれる日は嬉しかった。
前に比べると紫耀は少しだけ冷たさが 無くなっていた気がした。
ほんの少しずつだけど前の2人に 戻れるような気がしていた。
この日、食事をしていると リビングにいる紫耀の携帯が鳴った。
‘‘どうした?大丈夫?,,
‘‘何があったの?,,
紫耀は電話の相手を心配しながら どこか動揺した声で聞いている。
私はすぐにわかってしまった。
この嫌な予感しかしない電話の相手が 誰であるのかを...。
‘‘わかったから。今から行くから。,,
えっ...?
紫耀
そう言いながら出かけようとする 紫耀を私は引き止めた。
○○
紫耀
○○
○○
紫耀
○○
○○
紫耀
紫耀
紫耀
○○
○○
○○
私は必死だった。 紫耀がいなくなる...。 紫耀を△△ちゃんに取られてしまう...。
その不安しかなかった。 なのに...。
紫耀の目が紫耀の体が紫耀の足が △△ちゃんの所に行きたいと いっている。
紫耀はきっと私が ‘‘わかった,,って言うのを待っている。
‘‘行ってきていいよ,,という その一言を待っている。
でも私は絶対に言わない。言えないよ。
紫耀
そう言うと紫耀は出ていった。
なんで...? 行かないでって言ってるのに...。 幼馴染ってそんなに特別...?
泣いているからほっとけない...。 じゃあ、今、泣いている私は...?
△△ちゃんが泣くのはほっとけないのに 紫耀は私が泣いていても平気なんだね。
あぁ、なんだ、そっか... 紫耀が大切なのは私じゃない...。
やっぱり△△ちゃんなんだね...。
様子を見に行くだけだと言った紫耀。
待っててと言った紫耀。
結局、朝まで帰ってこなかった...。
もういい、もういい...。
もう何もいらない...。
つづく
コメント
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続きいつ出しますか?
ちょ、ちょ!!最 & 高なの! はやく続きみたぁぁぁい!!