感情を無くした人形

がばっ

コンコン

あ、おい？

ぎゅ

むに〜

ｳﾞｰ…ｳﾞｰ

少し近づいた2人は 俺を優しく包み込んだ

青宗も九井も 少し震えていることが分かって 背中をポンポンする

数十分後…

その場にいる全員が ボスのことを歓迎する

すると

怒涛の質問責め

…あ。スイッチ入った

…？

なんかクラクラする…

ココの額に触れる

俺は警察の妨害を 押し切って中に入った

視界の端に見えた 金髪

急いでおんぶして 家を出た

俺が見たのは… 全身真っ黒に染まった 赤音さんの姿だった___

赤音さんを 助けた人がいるって 聞いて来たのは…

____図書館

警察から聞いた話は フード被ってて よく分からなかったけど 女性であることは 確かだったらしい。

その女性の 手にはこの図書館の 本があったって

ぺらっ…

誰も居ないに等しい 図書館にはページを めくる音が響いていた。

一瞬天使かと思った。 1番陽が当たるところに 座ってた小さい少女

白髪で水色の瞳が とても可愛い。

それがボスとの 初めての出会いだった___

俺は無意識にずっと 見ていたらしく

と不機嫌そうな声で 言われた。

俺は正直に 質問してみることにした

女の子は 少し驚いた顔をしていた

と言い席を立ち 本を元の場所に戻した

小さい声で話す女の子

シュコー…

静かに眠る赤音さんは 生命維持装置…？っていうの つけてないと生きられない。

全部の火傷を感知させるのは 4000万円以上かかる。

俺らはまだ小さいから そんな金稼げない

prrrr…prrrr

ピッ

そこに映っていたのは 紛れもなくさっきの少女だった

如月財閥って… あの…世界有数の…！？

それから数年後…

懐かしい声がした。

声の方へ振り返ると 髪色も目の色も違っているが 明らかに図書館の子だった

止まっていた針が 動き出した気がした

隣で寝ていたのはボス。 机には冷えピタが 散らかっていた