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澪
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?
琴葉
決して澪が溢した言葉は嘘ではない。
実際に睨みつけたから。
と、いうのも、睨みつけたのはちゃんと理由がある。
あっちが昨日、母親を殺したからだ。
睨みつけたくらいで勘弁したのをありがたく思って欲しい。
先ほどから胸ぐらを掴んで右の頬を殴ったり、私を地面へ打ちつけたあいつらに向かっていう。
琴葉
?
琴葉
この市では悪魔のことを紫色の目を持つものとされている。
なんで澪の言うことを信じるのかなぁ?
あいつは乙女ゲームの主人公なのか?
そう思うほど淡々とあいつの思い通りに進んでいる。
噂話は澪から出たもの。 どうやら、私はある日の放課後、澪を呼び出し、思いっきり殴ったり蹴ったりした“そうだ” そのときに、カラコンとやらが外れて、私の紫色の目が見えたらしい。
?
あぁ、なんでこんなにお前らは滑稽なのだろうか?
澪
琴葉
まぁ同じくらいの暴言だろう
まぁどうせ、澪の言うことがとっても軽く聞こえて私が敵意向けられるんだろうなぁ
?
琴葉
?
琴葉
そりゃそうだ。言って済まされたら罪に問われる可能性など0%なのだから。
?
琴葉
またそれか。君たち悪魔って言葉好きだねぇ
琴葉
琴葉
せーんせっ
いつも通り教師が偉そうに指示を飛ばす。
せーんせっ
なにか報告はあるか?といつも通り教師が言おうとした時、こう言う言葉が飛んできた。
澪
琴葉
琴葉
琴葉
本当だ。だって、私は聞いた。
いつもは甲高い澪の声が低音になって、笑顔で親を殺しているのを。
音を出してしまったが、写真も撮った。
まぁ澪は殺すのに必死で聞こえなかったようだが。
琴葉
琴葉
琴葉
?
そう言った彼は膝から崩れ落ちた澪を見下し、冷たい目と冷たい言葉を澪にぶつける。
澪の方を向くと、ぷるぷると小刻みの震えながら、俯いていた
澪
ずずっと鼻を啜る音が聞こえる。
泣いているのだろう。いや泣き真似であろうが。
あーあ、澪、ちゃんと運命ノートを確認しておけばよかったのにw
澪
澪の能力が「特定のノートに望んだ運命を書くと、明日その通りになる。」という能力なのはもう知っている。
その能力を明日が迎えるまでに見つけて、私の「能力を扱う」能力で書き換えたらいいのだから。
まぁ…文字数が必ずもとより一つ増えた文字にしないといけないが
琴葉
澪
目を丸くし、先程まで下げていた顔を上げていた。
あぁ、まるで今は私が主人公ね。
だって、悪役が澪だとしたら、それを裁いている私は主人公。
先程から上がっていた口角が楽しそうに口を開く
琴葉
澪
そういえば、と言いたげな顔で澪はこちらを見つめる。
琴葉
追放とは、この学校から80キロ以内に近づいたらダメという随分アホらしい命令だ。
琴葉
澪
流石に澪でもそんな有名なことわざは知っている
琴葉
琴葉
澪はまだ床にぺたり、と手をつけながら、眉毛を真ん中へ寄せて、何が言いたいんだと言いたげな顔をする。
琴葉
琴葉
澪はその言葉を聞いた後、口を小さめに開けて、目を強くつぶった
これは能力を使うときのポーズだ
書き換えられるのに、なぜそれに気づかないのだろう。
琴葉
琴葉
私も強く目を瞑り、澪の能力の中に入る。
そしたらペンを持ち、「retry」とかいた
澪
琴葉
澪
澪がうまくいかなかったからか、苛立って舌打ちをした。いや、威嚇かもしれないが。
琴葉
消耗戦になるんだったら悪魔の方が良かったな。
悪魔は一般人より多くの魔力を持っている。
消耗戦に持ち越されたら悪魔の方が確実に勝てるのに。
そんなことを考えていたら、また澪が能力を使おうとした。
琴葉
澪
澪はみおにはそのこと、心底理解できないよ、と困惑した表情を浮かべながら告げた
琴葉
琴葉
琴葉
私は澪を睨みながらそのまま淡々と述べる。
琴葉
澪は思い出したかのように身を開き、体をピンと固まらせる。
澪
澪は表情が見えないくらい俯いて、弱々しく応える。
琴葉
澪の後頭部を丸く掴み、こちらに寄せる
琴葉
澪だけに聞こえるように呟く。
?
?
?
?
せーんせっ
あやっべ、勝手にしすぎたか。 教師なんてパソコン付け始めてるし…
もうかっぱえびせん状態だし…さらに勝手にしちゃおうか。
琴葉
澪から離れて、まだうずくまっている澪を見下す
澪
澪は不思議そうに顔を歪めてこちらを見上げた。
琴葉
そういって澪の片手を掴み、上に引っ張り上げて、ゆっくり歩く。
澪
?
?
澪は素っ頓狂な声を出してついてくる。
澪を連れて教室をでたら、3階の2-7から渡り廊下を通過して…
澪
ルートを考えていると、澪が私の呼び名を使う。
琴葉
機嫌が悪くなって、そっけない態度を取る。
澪
琴葉
その先は予想できてる
シンのことだ。 何か事情があって私を貶めたんだろう
琴葉
シン
琴葉
シン
あぁ、懐かしいなぁ
琴葉
シン
琴葉
シン
琴葉
シン
シンが句読点を多用する時。
それは_______
琴葉
現実逃避したい時だ
シンはちょっと気まづそうに下を見ながら歩く
シン
シン
琴葉
さらっと苦笑いを浮かべながら言うシンに対して、少々引き気味になる。
へにゃり、と効果音がつきそうな薄笑いはどこか寂しそうだった
シン
シン
琴葉
体術が苦手な私が体術系の能力も持っていない。
体術戦になって負けたんだろう
シン
琴葉
シン
本当にこれしか道がなかったのだろうか?
琴葉
シン
琴葉
シン
シンは図星のようなびっくりした顔をした。
シン
こいつめちゃくちゃに声がうわずってやがる。
琴葉
シン
琴葉
シンはうぐっと声を出している
琴葉
シン
琴葉
あいつは昔っからそうだ。
他の人が傷つかない道を選ぶが自分のメリットがない道を選ぶ
琴葉
シン
はぁ、と呆れてため息が出る
琴葉
琴葉
シン
琴葉
シン
たしかにシンは私と同じく部活に入ってない
琴葉
琴葉
シン
シンは軽く笑っているがあの演劇力は凄いものだ
琴葉
シン
琴葉
シン
けらけらとのんびり笑った
琴葉
シン
シン
琴葉
シン
琴葉
琴葉
こいつは五年を5日とでも勘違いしてるのか?
シン
琴葉
シン
シン
過去を掘り返すな
その過去だけは掘り返すな
琴葉
シン
琴葉
シンを睨みつける。が、効いていないのか、シンはにまにまと笑みを浮かべている。
琴葉
手をポキポキと鳴らして、威嚇する
シン
そう言えば言っていた気もする。
琴葉
シン
ちょっとまってちょっとまってよ!と、止めようとするシンの声を聞こえていないふりをして、話を続ける
琴葉
シン
シン
琴葉
シン
琴葉
シン
小指だけを立たせて、シンに小指を見せる
琴葉のやりたいことがわかったのか、シンは笑顔で小指を結びつける
2人の声が重なり、弾んだ声が廊下に静かに響く
ゆーびきーりげんまん、うーそついたらはーり千本のーます!ゆーびきった!
と
琴葉
シン
えっ!?えっ!?と、困惑しているシンを見ながら思う
あぁ、これが、幻じゃなければよかったのになぁ
琴葉
シン
琴葉
シン
今回はやけに長かったなぁ
琴葉
琴葉
琴葉
琴葉
琴葉
琴葉
琴葉
琴葉
琴葉
琴葉
琴葉
琴葉
琴葉
乾いた笑いが森に響く
琴葉