「どうぞ」
その声を聞くと共にとある少年は扉を開いた
パルガン・バイソォ
その少年の名前は「パルガン・バイソォ」。 何度も軽い会釈をしながら入室する
パルガン・バイソォ
白い髪にロングウルフが特徴的な人物はゆっくり頷くと、 座ることを指示するようにソファに向け、手のひらを表にして腕を差し伸べた。
失礼します、とパルガンの声が緊張感と共に響き座ると、 その「学園長」らしき者も同じように座った
パルガンが再び口を開く前に学園長は話し始める
「学園長」
どちらと言えば男性的な声が聞こえる 「学園長」は敬語でなく、楽な方でいいよとまた話す
パルガン・バイソォ
パルガン・バイソォ
緊張を帯びた声が響く。 緊張だけではなく、動揺や恐怖なども感じ取れる声色だった。
「学園長」
パルガン・バイソォ
パルガン・バイソォ
数秒間の沈黙の後、学園長は軽くおさらいをしようか、と言う
「学園長」
最高能力者(シュテルン)計4名の暗殺だ
パルガンは溜め息をし、顔を片手で覆った 学園長は気にとめず話を続ける
「学園長」
「学園長」
彼らがもし、国家転覆などの事を計画した時のみ殺して欲しい。
「学園長」
感情が1点に偏ることによって引き起こされ、
魔力の制限が無くなる「暴徒化」の際も。
「学園長」
ここの1年の転入生として潜入して貰う。
一瞬反応が遅れたようにみえるパルガンは、両手を膝に置き、静かに頷いた。
「学園長」
パルガン・バイソォ
諦めともとれる声がパルガンから発せられると、 学園長はこれで十分かな、と呟く
「学園長」
パチン、と掠れたフィンガースナップが響いた
ドサ、と重量感のあるものが落ちる
パルガン・バイソォ
パルガン・バイソォ
まるで不要と判断とされ巣から落とされる雛鳥の気分のようになりながら、 意外と現代的な辺りを見渡す。
「1」と表記されたプレートが引っ提げてある扉が目の前にある
パルガン・バイソォ
クラス表記がないけど…
顎に手を当て考えるパルガンの元に、とんでもない速度で「何か」が迫る
パルガン・バイソォ
ルーチュ・エステレラ
風を切る音、見開かれる目。
パルガン・バイソォ
鼻先スレスレで人?をパルガンは避け、 重そうな魔導書と、紫色の魔法石が特徴的な鍵を持つ少女に目を向ける
パルガン・バイソォ
ルーチュ・エステレラ
ルーチュ・エステレラ
反省の色を見出すことが難しい言葉を聞きながらパルガンは頷く。
パルガン・バイソォ
パルガン・バイソォ
ルーチュ・エステレラ
ちょおっと困った事があってさぁ…
ルーチュと名乗る少女パ腕に抱えられた「鍵」を見ながらこう言った
ルーチュ・エステレラ
パルガン・バイソォ
パルガン・バイソォ
ルーチュ・エステレラ
ルーチュ・エステレラ
パルガン・バイソォ
ルーチュ・エステレラ
パルガン・バイソォ
変に考え込む彼女に呆れながらも、謎に手渡された「鍵」をパルガンは見つめる
体感数十秒、ルーチュは手を叩き“とっても良いナイスアイデアが思いついた!” とナイスではなさそうな事を言う
ルーチュ・エステレラ
パルガン・バイソォ
ルーチュ・エステレラ
最悪5限目からでも間に合うよ!!
パルガン・バイソォ
無理矢理彼女に手を引かれながら、パルガンは1年の教室前を後にするのだった。
NEXT TIME…