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ホットコーヒーでも淹れようか

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ホットコーヒーでも淹れようか

10 - 最終話 ホットコーヒーでも淹れようか

♥

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2024年07月05日

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桃は考えた

(熱中症…)

熱でもあるのか!?

やっぱりゲームなんて
させるんじゃなかった!

うぇえ?

青は何か驚いている

ちっ、違うよ!

ねっ、
ねっちゅうしょう
だってば!!

??
熱中症だろ?

っ!!?

(どうしてこんなに
 つたわらないの?)

ゆっ、
ゆっくり言って!

(どうして俺が
 怒られ気味なんだ?)

ねー

ちゆう

しよう

桃は動きを止めた

っ!?

それから ぼっ!! と火がついたように赤くなった

ねぇちゅうしよう!?

そっ、そうだよ

ばかっ!!

青は照れ隠しなのか 桃の胸元をぽかぽか殴る

対して桃は痛くも悪くもないようだ

い、いいの?

やっぱりだめ

僕、風邪引いてるもん

ええ

桃はあからさまにしゅんとした

それをみた青も、 罪悪感に苛まれる

……ごめんね…

僕が風邪引いたか―

という言葉は 甘いリップ音で遮られた

青のおでこに 初めての唇の感触が伝わる

…え?

青は思わず間抜けな声を出す

……え?

徐々に脳が現状を整理し―

………えっ!?

理解した

っ!!?

理解するとやはり恥ずかしく 青は折れると心配になるくらい 勢いよく首を下に向けた

もっ

桃くんのばかっ!!

やるときは
やるって言えっ!!

とてもかわいい赤面を 桃にお見舞いする

ばかっ!

ばかあっ!!

桃はまた胸元をぽかぽか殴られた

青がねっちゅうしょう
なーんていったからだよ

少し意地悪気味に 桃は笑った

まるでいたずらっ子のようだ

〜っ!!

風邪が治ったら
覚えてろよっ!

あはは

次は青から
してくれるの?

そう言いつつ 茶化すようにまた桃は 自分の唇に人差し指を ツンツン と当てる

次はここだぞ

とでもいうかのように

ーっ!!?

(こんなに
 悪魔だった…?)

青がそう思ってしまうほど

桃は心底楽しんでいた

数日後

ゔー

当然のことながら 桃が風を引いた

看病人あるあるだ

そして今度は青が看病中

桃くん安静に!

青は以前よりもいきいきしている

笑顔も増えて 桃は幸せだとつくづく思う

青〜ハグはぁ?

っ!?

しっ、しないよ!

まずは
風邪を治して!

そ、そしたら…

…?

ガンガン痛む頭を 青の方に向ける

下を向いているせいか 顔がよく見えないが…

……ちゅー

したげる……

耳まで真っ赤だ

青い髪によく似合う

そう思った

ははっ

わっ、笑うな!!

いーや

俺ってば

幸せだなぁ

僕もだよ…

ぷっ

ふたりして笑い出した

今では不安はない

欲求不満…はまだ消えないが

ゆっくり歩いていけばいい

ふたりで手を取り合って

ゔっ

さむっ

えっ!?

大丈夫!?

ほら寝て寝て!

青が桃の顔面を布団で潰す

うっ…
息がっ…!!

あわわ

ごめん

青は考えた

あっ!

ホットコーヒーでも
淹れようか

あったまるし
桃くん好きでしょ?

俺は
青のほうが好きー

ばぁか!!

べしっ

割と強く叩かれた

風邪人なんですけど?

思わずツッコミたくなった

くふふっ

それじゃあ

ホットコーヒー
淹れてくるね

うん

桃はさっきの言葉を思い出す

ホットコーヒーでも
淹れようか

(はあ)

(こんなに尽くして
 くれるなら
 風引くのも悪くないな)

そう思っていた

ふたりは今日も これからも きっと幸せに生きていくだろう

そしてそれを見守るのは―

-END-

⚠あとがきが後で出ます   次回予告もあるので    良ければみてください

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