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ねぇあづちゃん!!! ほんとに感動した、たった1話でこんなに感動したの初めて🥹💖最初無視してたのはワザととかじゃなく、もう亡くなってたからなんだね 伏線回収すごい。 ヨルシカの曲聞いてみる!!🎶
やっばい、鼻血止まんない😇 最高、杏ちゃん天s_(_×-×)_
もう一つ一つの表現がきれいっていうか、透き通ってる(?) めっちゃ感動しちゃった😿💕 読み切りってついつい長くなっちゃうよね🤭 でも、読み切りなのにめっちゃ満足感あるのすごすぎ👏🏻 曲聞いてみる!!
ピピピッ 、ピピピッ
小夜 ( サ ヨ )
小夜 ( サ ヨ )
早く起きろと言うように目覚まし時計が部屋の中で鳴り響く
重い体を起こして目覚まし時計へと手を伸ばした
すると私が目覚まし時計を止める前に私より大きな手が目覚まし時計を止めた
その手の主は
爆豪勝己
小夜 ( サ ヨ )
勝己だった
勝己は私の5つ年上の彼氏
出会いは私が新人のプロヒーローになって勝己の事務所でサイドキックになったのがきっかけだ
最初は口が悪く怖い人だと思ってたけど、
一緒にヒーローとして活動していくうちに彼の優しさに気づき、いつの間にか好きになっていた
それから私は積極的に話しかけたりご飯に誘ったり……
猛アプローチをしていくうちに両思いになり、私たちは付き合うことになった
今は勝己と同棲してる
3ヶ月後には付き合って6年記念日だ
小夜 ( サ ヨ )
爆豪勝己
小夜 ( サ ヨ )
小夜 ( サ ヨ )
勝己は私の挨拶に返事もせずにリビングの方へと向かう
小夜 ( サ ヨ )
小夜 ( サ ヨ )
小夜 ( サ ヨ )
小夜 ( サ ヨ )
小夜 ( サ ヨ )
私は勝己を追いかけるようにリビングへと向かった
リビングに辿り着くと、勝己は出かける準備をしていた
いつもなら私が起きた頃には勝己のお手製朝ごはんがテーブルの上に並べられていて2人で一緒に食べるのに今日はそれがない
小夜 ( サ ヨ )
小夜 ( サ ヨ )
爆豪勝己
勝己は私の言葉に返事もせずに黙々と準備している
小夜 ( サ ヨ )
小夜 ( サ ヨ )
小夜 ( サ ヨ )
勝己はリビングの時計を見るとどこかに電話をかける
爆豪勝己
爆豪勝己
小夜 ( サ ヨ )
緑谷さんは私たちと同じくプロヒーローの仕事をしている
プライベートでも勝己の幼なじみということでたまに3人でご飯を食べる仲だ
小夜 ( サ ヨ )
爆豪勝己
爆豪勝己
勝己は電話を終えると再び準備に取り掛かった
小夜 ( サ ヨ )
小夜 ( サ ヨ )
私は急いで部屋に戻って着替えを済ませ、ギリギリ勝己と一緒に家を出た
緑谷出久
爆豪勝己
私たちはヴィランを捕まえてひと仕事終えた
けど、私には1つ気に食わないことがある
小夜 ( サ ヨ )
勝己は任務中、私たちサイドキックに指示をしてくれるのだが、私だけには何も言ってこなかったのだ
小夜 ( サ ヨ )
小夜 ( サ ヨ )
小夜 ( サ ヨ )
小夜 ( サ ヨ )
私が勝己を見ながらそんなことを考えてると緑谷さんが口を開いた
緑谷出久
爆豪勝己
小夜 ( サ ヨ )
緑谷出久
爆豪勝己
爆豪勝己
私は2人の意味深な会話にはてなマークを浮かべる
小夜 ( サ ヨ )
緑谷出久
緑谷出久
爆豪勝己
小夜 ( サ ヨ )
私は2人の会話が気になり、勝己の方へと近づく
小夜 ( サ ヨ )
小夜 ( サ ヨ )
小夜 ( サ ヨ )
勝己の顔を覗き込むと、勝己今まで見たことないような悲しそうな顔をしていた
小夜 ( サ ヨ )
爆豪勝己
勝己はまた、私の方を見もせずに事務所へと戻って行った
夕方、
勝己と一緒に事務所から出ると、緑谷さんが待っていた
私は2人の後ろについて行った
小夜 ( サ ヨ )
歩いて30分
勝己は目を合わせるどころか、返事すらしてくれない
勝己だけじゃない
緑谷さんすら私の方を見向きもしない
小夜 ( サ ヨ )
小夜 ( サ ヨ )
小夜 ( サ ヨ )
しかし、私は2人に嫌われるようなことをした覚えがない
勝己も昨日はいつも通りだったし、
緑谷さんはそもそも最近会ってなかったし、
考えれば考えるほど無視される理由が分からない
爆豪勝己
勝己がそう言って止まると私は周りを見渡した
小夜 ( サ ヨ )
目的地を見て、私は思わず声を出してしまった
小夜 ( サ ヨ )
私たちがたどり着いたのは住宅街にある一軒家
そして表札にある「諸星(もろほし)」の文字
私の実家だった
小夜 ( サ ヨ )
爆豪勝己
勝己はまた、私を無視して私の実家へと入っていった
実家に入ると懐かしい匂いが鼻を通った
小夜 ( サ ヨ )
3年前から勝己と同棲していた私は久々の帰省だった
勝己と今住んでるマンションは実家そんなに離れてないけど、忙しくてあまり帰ってなかった
爆豪勝己
緑谷出久
小夜の母
小夜の母
小夜の母
緑谷出久
緑谷出久
緑谷さんは母にお辞儀をする
爆豪勝己
小夜の母
小夜の母
爆豪勝己
小夜 ( サ ヨ )
小夜 ( サ ヨ )
爆豪勝己
緑谷出久
私は見る方が早いと思い勝己達について行った
爆豪勝己
勝己が入っていったのは和室だった
小夜 ( サ ヨ )
普段、この部屋にはお客様は入れない
小夜 ( サ ヨ )
私が言いかけた瞬間
私はとある光景を見てしまう
小夜 ( サ ヨ )
この部屋に唯一置いてあるのは仏壇だけ
だから普段、お客様を入れることはない
けど、その仏壇には
私の遺影が飾られていた
小夜 ( サ ヨ )
勝己たちは黙々と仏壇の前で正座して、線香をあげる
そして和室にちーんとリンの音が響き渡る
小夜 ( サ ヨ )
私は勝己に触れようとするが、私の手は勝己の体をスっとすり抜けた
小夜 ( サ ヨ )
緑谷出久
爆豪勝己
小夜 ( サ ヨ )
1週間前───
私は勝己と一緒に任務に出ていた
とあるビルで火災が発生し私たちは救助を行っていた
爆豪勝己
小夜 ( サ ヨ )
「おい、建物が……!」
爆豪勝己
小夜 ( サ ヨ )
上を見上げると、火事になったマンションに大きな亀裂が入っていた
爆豪勝己
周りの人達は流れるようにマンションから避難していた
爆豪勝己
小夜 ( サ ヨ )
マンションの瓦礫がもう今にも落ちそうで避難しようと思ったその時、
勝己の真上から瓦礫が降ってきたのが見えた
小夜 ( サ ヨ )
小夜 ( サ ヨ )
爆豪勝己
私は個性で勝己の方へ向かい
勝己を庇って
命を落とした
小夜 ( サ ヨ )
爆豪勝己
爆豪勝己
爆豪勝己
小夜 ( サ ヨ )
小夜 ( サ ヨ )
爆豪勝己
爆豪勝己
爆豪勝己
勝己の赤い瞳から涙がポロポロと溢れていた
勝己の泣き顔を見たのは、初めてだった
緑谷出久
緑谷出久
小夜 ( サ ヨ )
小夜 ( サ ヨ )
自分の無能さに思わず悔し涙を流した
爆豪勝己
小夜の実家を出て出久と別れた後、俺は自宅のマンションへ帰った
いつもなら、小夜と一緒に事務所から帰って2人で一緒に「ただいま」と言って入った部屋も
小夜が死んでから1週間
この部屋には俺の声だけしか響かない
A組の奴らや事務所のサイドキックたちが心配してくれてんのも分かってる
それでも俺の中の何かが空っぽになった、そんな感覚が抜けない
爆豪勝己
何言ってんだ俺、
そんなこと言っても小夜は戻ってこない
分かってる
分かってるけど
会えるもんなら、もう一度会いてぇ……
そんなことを考えてると、
俺を現実へと引き戻すかのようにマンションのベランダの窓からの風が俺の頬を撫でた
爆豪勝己
爆豪勝己
ベランダの方へ行き、窓を閉めようとした
その時だった
ヒュ〜〜〜〜
ベランダから真正面に花火が打ち上がるのが見えた
爆豪勝己
打ち上がった花火は空に上がったあとパーン音を立て、大きな火の花を咲かせた
爆豪勝己
爆豪勝己
「何言ってんの、勝己」
「ずっと隣にいるじゃん」
爆豪勝己
隣を見るとそこには死んだはずの小夜が俺の隣で花火を見ていた
爆豪勝己
爆豪勝己
小夜 ( サ ヨ )
小夜 ( サ ヨ )
小夜 ( サ ヨ )
小夜はポカンとした顔で俺の方を見つめていた
爆豪勝己
爆豪勝己
俺は無意識に小夜に抱きつき、柄にもなく大泣きした
爆豪勝己
爆豪勝己
爆豪勝己
小夜 ( サ ヨ )
小夜 ( サ ヨ )
小夜 ( サ ヨ )
小夜 ( サ ヨ )
小夜はそう言うといつもの優しい顔で微笑んだ
小夜 ( サ ヨ )
小夜 ( サ ヨ )
小夜に言われ空を見ると、そこには無数の花火が大きく音を立て、1つ、また1つと咲いていった
小夜 ( サ ヨ )
爆豪勝己
小夜 ( サ ヨ )
爆豪勝己
小夜 ( サ ヨ )
爆豪勝己
爆豪勝己
小夜 ( サ ヨ )
小夜 ( サ ヨ )
爆豪勝己
小夜はクスッと笑うと、悪戯っぽく
小夜 ( サ ヨ )
小夜 ( サ ヨ )
爆豪勝己
爆豪勝己
小夜 ( サ ヨ )
小夜 ( サ ヨ )
小夜 ( サ ヨ )
爆豪勝己
俺は、片足を着いて冷たい小夜の手を取った
爆豪勝己
爆豪勝己
小夜 ( サ ヨ )
俺たちの祝福するように、花火はどんどん勢いをまして打ち上がった
小夜 ( サ ヨ )
小夜 ( サ ヨ )
爆豪勝己
小夜 ( サ ヨ )
小夜 ( サ ヨ )
そろそろ花火も終盤に差し掛かった
小夜 ( サ ヨ )
爆豪勝己
小夜 ( サ ヨ )
爆豪勝己
小夜 ( サ ヨ )
爆豪勝己
小夜 ( サ ヨ )
爆豪勝己
小夜 ( サ ヨ )
小夜 ( サ ヨ )
爆豪勝己
小夜 ( サ ヨ )
爆豪勝己
小夜 ( サ ヨ )
小夜は少し背伸びをすると俺の唇に優しくキスを落とした
もう今にも消えちゃいそうな最後のキスだった
小夜 ( サ ヨ )
爆豪勝己
小夜 ( サ ヨ )
小夜 ( サ ヨ )
爆豪勝己
小夜は満足そうな顔をして宙へと飛んで行った
小夜の靴には最後の打ち上げ花火が、
俺の靴には涙という名の花火が咲き誇り
ふたつの花火が散ると同時に、
小夜はゆっくりと姿を消した
読み切り
「靴の花火」
e n d
【 あとがき 】
皆さんどうも
杏月です
私の"初"の読み切り作品
「 靴の花火 」 はどうでしたか?
書くのに夢中で、少し話が長くなりました
すみません ( 笑 )
実はこのタイトル、
アーティストのヨルシカさんの楽曲
「靴の花火」をお借りさせていただきました
私が最近今1番よく聞いてる楽曲です
すごく素敵な曲なので
よかったら聞いてみてください
雑談枠でも言いましたが、
最近、無断で低浮上になっていて
心配かけてすみません
これからも皆さんに素敵な物語を提供できるように
いろんな小説読んで、
もっといろんな知識を育んで、
活動していこうと思います
読み切り作品もまた気が向いたら出そうと思います
次読み切り作品出す時には今回より上手に書けるように頑張ります ( 笑 )
これからも杏月をよろしくお願いします
𝓐𝔃𝓾𝓴𝓲