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逃げてる途中校内放送が流れる
夢主
あの猫ども〜💢
歩二魁斗
はぁ…はぁ…はぁ…
歩二魁斗
はぁ…
歩二魁斗
あの人足は遅いからここまで来れば大丈夫だと思う……
特待生（寧々）
はぁ…はぁ…ごめんなさい私のせいで
ルカ
君はその被り物を怪異と知らなかった
こればかりは仕方ないよ
こればかりは仕方ないよ
歩二魁斗
てか、夢主ロミオさんと面識あったの？
夢主
あ～、えっと……それは…
ルカ
君もう騙さないと言っただろ？
夢主
ｳｸﾞｯ
夢主
言っても引かない…？
歩二魁斗
うん…
夢主
実は…
夢主
僕の元師匠…
歩二魁斗
えぇ！？
歩二魁斗
あのロミオさんが弟子…？！
夢主
僕もちょっと黒歴史だよ…
夢主
でも、あの頃教えてもらったこと結構役立ってるし…
夢主
なんとも言えない…
歩二魁斗
そっか…
夢主
そんなことより…被り物から邪気がなくなってる
ルカ
あぁ、一度落ち着いて状況を整理しよう
歩二魁斗
ひっ……ルカにムカつきすぎて忘れてたけど、それ怪異なんだよね
歩二魁斗
……こ、こわ……
ルカ
しかし、脱ぐ方法がわからないままでは、いつまた危険が及ぶか分からない
歩二魁斗
えぇ！？
歩二魁斗
ほんとに大丈夫なの？
歩二魁斗
急に暴れたりしない！？
特待生（寧々）
わかりません
特待生（寧々）
今は、落ち着いてるみたいですけど……
特待生（寧々）
(そもそも、このベールはなんで急に攻撃的になったんだろう……)
特待生（寧々）
(ベールが攻撃したのは、私たちを襲ってきた、あの男だけ……)
特待生（寧々）
(そして魁斗くんとルカくんには一度も攻撃してない……)
特待生（寧々）
(あれ？もしかしてこのベールが暴れ出す条件って…)
特待生（寧々）
(私が身の危険を感じたときだ…)
夢主
…？
夢主
どうした？どっか痛い？
特待生（寧々）
思ったんだ…
夢主
なにを？
特待生（寧々）
このベールか暴走する直前、腕を、強く掴まれて…
夢主
！？
夢主
なるほどね〜
夢主
もしかしてこのベール攻撃に反撃しただけ…？
歩二魁斗
待って！
歩二魁斗
それ言ったらおれたちが攻撃されなかったのはおかしくない…？
夢主
でも魁斗たちは寧々ちゃんに攻撃してないでしょ？
歩二魁斗
でも、背中にはしがみついちゃったし…
ルカ
俺も、心の内を訪ねるときつい手に力が入ってしまった…
特待生（寧々）
でも私は危害を加えられたなんて思ってません
歩二魁斗
まぁ、ロミオさんじゃないしっ
歩二魁斗
女の子はささくれより大事に扱えって婆ちゃんがよく言ってたし！？
特待生（寧々）
多分このベールも気づいてなかったんじゃないでしょうか？
夢主
まぁ、それならありえる
特待生（寧々）
悪意を持った人から私を守ってくれてるのでは…？
歩二魁斗
でもそのベール取れないんでしょ？
歩二魁斗
だったら学園に、相談したほうが−−
特待生（寧々）
そう……ですよね……
夢主
………寧々ちゃんちょっとだけしゃがんで…
特待生（寧々）
こう…？
傷ついた腕を頑張って上げる
夢主
ｽｯ（ベールを取る）
歩二魁斗
えぇ！？
歩二魁斗
と、取れた…？
夢主
やっぱ、自分じゃ取れない系か…
歩二魁斗
なんでわかったの…？
夢主
魁斗とルカは位置をずらしたりできたでしょ…？
夢主
そこから考えた…
歩二魁斗
確かに…
ルカ
なるほど！
夢主
これで取れなかったら終わりだけどね…
ルカ
君も取れてよかったね−−
ルカたちが寧々の顔を見る
ルカ
君………その顔は…………
歩二魁斗
…………は？
歩二魁斗
あ……あれ………
夢主
！？
夢主
（忘れてた…！指名手配されてたんだ……！）
夢主
（見落としたｯ……）
歩二魁斗
WANTEDって……どういう……
ルカ
まさか逃げ出した怪異は本当は君が持ち出したのか？
歩二魁斗
………っ！
特待生（寧々）
違います！
ほんとにただのベールだと思ったんです！
ほんとにただのベールだと思ったんです！
特待生（寧々）
咄嗟に隠れた衣裳部屋でこれを見つけて……
歩二魁斗
衣裳部屋っておれらが初めて会った場所だよね…？
ルカ
それなら、なぜ学園は君を探しているんだい…？
ルカ
一体君は何者なんだ？
寧々が深々と頭を下げる
特待生（寧々）
私実はこの学園の生徒じゃないんです…
歩二魁斗
…………
ルカ
……では、どうしてこんなところに？
特待生（寧々）
詳しいことはわかりませんが、理事長に怪異に呪われたって……
歩二魁斗
呪い？まじ？
ルカ
夢主はこのことは知ってたのか…？
夢主
知ってたよ
夢主
学園から送られてきた資料…
夢主
寧々ちゃんが呪われてるってことが書いてあったから…
特待生（寧々）
あのときはただ家に帰ろうと思ったんです…
特待生（寧々）
突然怪異に襲われて
特待生（寧々）
そしてら途中で夢主ちゃんが助けてくれて
特待生（寧々）
ここに連れて来られてしまって
特待生（寧々）
また夢主ちゃんに会って助けてくれて…
ルカ
なるほど解呪のため、ということだね
特待生（寧々）
そう、みたいです…
歩二魁斗
それじゃあ、なんで学園から逃げるの…？
特待生（寧々）
……学園も呪いを解く方法はわからないそうで…
ルカ
……！
特待生（寧々）
私の呪いが解けるまで学園から出られないって言われてしまって…
歩二魁斗
そんな……
歩二魁斗
急に連れてこられたんでしょ？
夢主
これだから学園の人間は嫌いなんだよ……
特待生（寧々）
そして家に帰ろうとしたらこんなことになってしまって……
特待生（寧々）
今まで隠しててごめんなさい…
歩二魁斗
……謝らないで！？
歩二魁斗
君は悪くないから…！
ルカ
……事情はわかったよ…
ルカ
だから頭を上げてほしい
特待生（寧々）
ふたりとも……ありがとうございます……
ルカ
君はこの学園の生徒ではないと言ったね
特待生（寧々）
はい
ルカ
では、君の連絡先を教えてくれ
特待生（寧々）
…え？
歩二魁斗
それ今聞くのおかしくない！？
夢主
僕はもう持ってる
歩二魁斗
早くない！？
ルカ
君がこの学園から出られたとしても呪いはかかったままだろう？
ルカ
俺が、その呪いを解く方法を探しておく
ルカ
君は元の生活に戻って待っていてくれ
歩二魁斗
そ、それ大丈夫なの？
夢主
しょうがないねえ
夢主
僕がどうにかするよ
ルカ
彼女はここの生徒ではない
ルカ
一般人だ
ルカ
俺たちには、彼女を守る義務がある
ルカ
学園には彼女を家に帰したと報告するよ
特待生（寧々）
ルカくん…
歩二魁斗
そ、それもそうだよな…
歩二魁斗
あとはおれらに任せて！
特待生（寧々）
魁斗くん…
歩二魁斗
だからおれとも連絡さ−−
パイナポー🍍
どうもこんにちは〜！
パイナポー🍍
いつも小説読んでいただきありがとうございます！
パイナポー🍍
皆さんに質問がありまして…
パイナポー🍍
1いいねって何回も押せるんですか？
パイナポー🍍
あとは報告があります！
パイナポー🍍
10話に夢主ちゃんがグールになったって書いてたんですけど色々あって消しました☆
パイナポー🍍
グールの設定はそのままなんですけど、明かす場面を変えます！
パイナポー🍍
あと小説書くときのポイントとか、教えてもらえるとありがたいです！
パイナポー🍍
夢主ちゃんとかの質問あったら気軽にコメントしてください！
パイナポー🍍
これからも「ダークウィックアカデミーの生徒会長嫌われてます」をよろしくお願いします！
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