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……彼が居なくなってから2年と数ヶ月。
もう記念日だってとっくに過ぎてしまった。
tr
薬指にはめられた指輪を見てぽつりと呟く。これは2回目の記念日にkrさんがプロポーズと共にくれたものだ。俺もプロポーズしようとしてて、まさかの被りで笑いあったっけ。
……もうそんなこと思い出すだけで胸が苦しくなる。あんな日々がずっと続くと思っていたんだけど……
tr
俺はここを出ていくことに決めた。 ……もとい、生きるのをやめる。
理由は単純、もう耐えられないから。
tr
そんなことを呟きながら、涙が出てくる。
つくづく思うけど、俺ってホントkrさんばっかだな……
今までの思い出がフラッシュバックしてきて、また涙が止まらなくなる。
tr
指にはまったままの指輪を握りしめながら、しばらくうずくまって泣いた。
そして、覚悟を決めて家を出ようと、ドアノブに手をかけた。
そのとき。
〈ガチャッ〉
tr
自分がドアを開けるよりも先にドアが開いたことに戸惑っていると、
kr
ずっと待ち望んでいた声と共に、熱烈なハグが俺を包んだ。
tr
kr
泣きそうな声で言う彼は、俺をきつく抱きしめて離さない。懐かしい温かさに、さっき引っ込んだはずの涙がまたこぼれ出した。
tr
kr
krさんはしどろもどろしながらも俺を離さない。
kr
kr
krさんは優しく諭すように、俺の頭を撫でながら言う。
tr
kr
彼は俺を抱きしめて優しくキスをした。涙が止まらない俺は、温かさに身を任せてされるがままになるだけだった。
tr
kr
kr
krさんは俺の頭をわしゃわしゃと撫でる。
なんだか心地よくて、俺はkrさんに抱きついた。
kr
tr
kr
のほほんとした雰囲気で結構やばい事を言いながら、俺とkrさんはしばらく抱きしめあった。
〈ぐぅ〜……〉
kr・tr
kr
腹の虫が自分の物だとわかると、krさんは照れくさそうに呟く。
……こんな何気ないことさえ、愛おしい。
tr
kr
krさんの元気な返事を聞いた俺は、キッチンへと向かった。
fin.
我
我
我
我
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我
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我
我
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