コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
石神千空
石神千空
石神千空
新しい大陸へ向けて出航の準備が進む石神村。 千空を中心に作戦会議をしていた。 それを見て龍水が大げさに腕を組み、クロムは興奮気味に身を乗り出していた。
石神千空
石神千空
獅子王司
だが、ふいに――。 スッと、司が目を細めた。 同じくコハクも背筋を伸ばし、まるで獣のように鋭い視線を森へ向ける。 氷月ですら槍に手をかけ、静かに立ち上がった。
石神千空
獅子王司
司の低い声が響く
一瞬にして、会議は戦闘態勢へと切り替わった。 コハクは刀を構え、金狼・銀狼も背中合わせに立つ。 ゲンは冷や汗を浮かべながら一歩後ずさる。
クロム
クロムが声を震わせる。 千空も顔を上げ、不審そうに眉をひそめた。
風を切る足音。 それは隠そうともせず、まっすぐに彼らの集まりへと迫ってくる。 ――姿を現したのは、一人の男
オリビア
背丈は高く引き締まった体。 肩からは巨大な石製のハンマーを提げ、片腕には粗野な包帯が巻かれている。 乱れた黒髪の隙間から覗く瞳は、静かでありながらも何かを試すような光を宿していた。
石神千空
獅子王司
司が一歩踏み出し、低く問いかける。 少年は短く息をつき、口を開いた。
オリビア
オリビア
オリビア
(お前たちの旅に用がある
西園寺羽京
その名を告げた瞬間、羽京の全身に鳥肌が走る。 ただ者ではない、と本能が告げていた。 千空は顎に手を当て、不敵に笑う。
石神千空
緊張に包まれる空気の中、司が一歩前に出る。 その瞳は鋭く、冷徹そのものだった。
獅子王司
短くも重い言葉に、誰も逆らえない。 司が前に立ち、羽京は弓を構えコハクは今にも飛びかかる勢いで森から現れた少年――オリビアを睨み据える。
だが千空は、逆にその異様な状況を面白がるように、口角を上げた。
石神千空
石神千空
石神千空
石神千空
石神千空
オリビアは無言のまま、ゆっくりと肩に担いだ大槌を地面に突き立てた。 重々しい音が響き、土が小さく震える。 彼は黒髪を払い、低い声で答えた。
オリビア
石神千空
ほんの一瞬、オリビアは視線を外し、短く答えた。
オリビア
オリビア
クロム
浅霧幻
七海龍水
クロムやゲンがざわめき、龍水の目がぎらりと輝く。
オリビア
クロム
浅霧幻
クロムがひっくり返るような声を上げた。
千空は目を細め、にやりと笑う。
石神千空
石神千空
オリビアは黙ったまま、千空の言葉を否定しない。 その沈黙が、むしろ全てを肯定していた。
千空は腕を組み、さらに問いかける。
石神千空
石神千空
オリビアの瞳が一瞬だけ揺れる。
オリビア
オリビア
獅子王司
その告白に、場の空気が再び張り詰める。 コハクは剣を握りしめ、司はより一層の殺気を放った。 司の声は氷のように冷たい。
オリビア
言葉を切り、低く続けた。 オリビアはまっすぐに司を見返し、淡々と答えた。
石神千空
千空の唇が、挑戦的に吊り上がった。
石神千空