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ギィィィ……
地下室の扉が、ゆっくりと開いた。
市川先生
亮
現れたのは、担任の市川先生。
いつもは温厚だけど、今は目が鋭い。
市川先生
その時、悠がスッと私の前に出た。
悠
市川先生
空気が凍りつく。
市川先生
立ち去る先生の背中に、みんなの視線が釘付けになっていた。
亮
真奈美
悠
帰り道。
解散したはずの4人だったが、途中まで葵と悠は帰り道が同じだった。
葵
悠
夜道に、静かな声が響く。
葵
悠はポケットに手を入れたまま、少し黙っていたが、ふっと笑った。
悠
葵
悠
葵
悠
葵
悠
真奈美
真奈美が急に話しかけて少し声が上ずった
亮
真奈美
...実力を試しているのかな...?もちろん答えるよ！
亮
真奈美
亮
亮
真奈美
あぁ...気持ち...分かるよ...
本当に聞きたいことが分かった気がする
亮
亮
真奈美
真奈美
真奈美は、多分、最初から自分で気づいてたんだろうな...
亮
少し間を置いて
真奈美がいつもの調子になった。
真奈美
亮
真奈美
亮
真奈美
亮
今日も屋上に来た
亮
真奈美
悠
...うるさいやつらも一緒に
真奈美
亮
真奈美
そのやりとりに、悠がクスクス笑ってる。
その横で、私はちょっとだけ離れて、柵の外をじっと見ていた。
悠
葵
悠
過ぎてゆく時間
葵
悠
葵
悠
葵
3時間目、現代文
悠がなにか真奈美に紙切れを渡しているのをチラッと見た
📝《亮のこと好きなのバレバレですよ？
真奈美
ガタンッと真奈美の机が揺れる。
先生
真奈美
真奈美
葵
悠がこっちを向いてピースしてきた
葵
私はメモ帳を切って悠に渡した
📝《“悠、授業中に集中しない＝落第フラグ。”
悠
先生
悠
こうして今日の授業は終わった。
昨日はいろいろあって行けなかった...
”あそこ”へ行くつもりです
私は毎朝屋上に行くけど
放課後も毎日行く場所がある
”音楽室”だ
別にピアノを弾くわけじゃないけどね。 ここの教室、外がちょうど森で自然豊かだから 来ているだけ。
私はCDプレイヤーのボタンを押して曲を変えた
悠
葵
悠
音楽が流れ始める
悠
葵
悠
葵
葵
悠
その時、葵のスマホに非通知の通知が鳴った。
「また、音楽室に集まってるんだね」
葵
悠
葵
次の日も
「また、音楽室に集まってるんだね」
その次の日も
「葵ちゃんも、覚えてるはずだよ。あの“旋律”。」
あの地下室に入ってから何かが変であることは確実だった。
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