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陸の夢の中
陸
待って...！
陸
天にぃ...！
陸
行かないで...！
陸の母
陸。
陸の母
大丈夫よ...！
陸の母
私たち三人で幸せに暮らしましょう！
陸の母
きっと天も
陸の母
望んでるわ...！
陸の母
ね？あなた...。
陸の父
あぁ。
陸の父
俺達の幸せが
陸の父
天の幸せでもあるんだ...。
陸
うん...。
陸
ありがとう、母さん、父さん...！
陸
父さん？
陸
何やってるの？
陸の父
...陸⁉
陸の父
ごめんな、ごめんな...
陸
？
陸
どうして謝るの？
陸の父
俺が不甲斐ないばかりに...！
陸の父
どうか
陸の父
母さんと陸だけでも...
陸の父
幸せにな...。
陸
何...言ってるの...？
陸
父さんも...一緒に...
陸
幸せに...！
陸
父さん...！
父さんの死をきっかけに
全てが変わった
陸の母
あんたのせいで
陸の母
私の人生台無しよ...！
陸の母
返して...！
陸の母
天と父さんを...
陸の母
返して...！
陸
...ごめん...なさい
陸の母
あんたが
陸の母
病気なんて持って生まれてこなければ...
陸の母
天が...！
陸
...っ。
陸の母
あんたなんか生まれてこなければよかったのに...！
陸
！
陸
(あぁ...)
陸
(俺のせいで全てが)
陸
(壊れてしまった...)
俺が病気なんてなかったら
家族4人でずっと笑って暮らせただろうな
天にぃじゃなくて俺が居なくなってたら
父さんが死ぬことはなくて
母さんも笑っていられただろうな...
俺が生まれてこなければ...
父さんが自殺した数か月後
母さんも自殺した
俺の目の前で
ただ見てることしかできなかった
あの時止めてたら
何か、変わってただろうか？
陸の母
り...く...
陸の母
ごめん...ね...。
陸の母
本当に...ごめ...んね...
陸
母さん...？
陸
俺の方こそ
陸
ごめんなさい...！
陸
止められなかった...
陸
あの時も...今も...！(ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
陸
はっ...！
陸
ﾊｧﾊｧﾊｧ
陸
...っ！
陸
ﾊｧﾊｧﾊｧ
天
陸？
天
...！
天
大丈夫？
天
陸...！
陸
！
陸
て、天にぃ...？
天
うん。
天
そうだよ...。
天
大丈夫？
陸
う、うん...
陸
少し...
陸
昔の夢を見たの...。
天
昔の夢...？
陸
うん...。
陸
天にぃが居なくなってからの...。
天
！
天
大丈夫だよ、陸...。
天
陸は悪くないからね...
天
ｷﾞｭｯ
陸
わ！
陸
えへへ
陸
ありがとう、天にぃ...！
天
(陸だけは、絶対に守らなきゃ...)
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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