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ドクスト夢

第24話 - 番外編七海龍水です

2024年05月04日

#石神千空

#Dr.STONE

あ

番外編七海龍水です

暇……だねえ

龍水

そうか？

珍しいよね、午後までやることがないなんて

いつもなら何も無くても千空がすかさず労働力として使ってくるのに

龍水

たまにはいいだろう

龍水

こういう時間も悪くない

そうだね

龍水

悪くない……というか

ん？

龍水

思うんだが

うん

龍水

「こういう時間」が俺達には取れていない

あぁ……うん？

龍水

貴様との時間だ

？

何を言い出すのかと思えば

よく言うよ、龍水

君、共同作業の時は常に私の隣にいるでしょう

それって一緒にいるってことじゃないの？

龍水

フゥン…価値観のズレか？

龍水

重要なのはここだ

龍水

「2人きり」かそうでないかだ

まぁ……確かに？

龍水

ま、貴様が人前で恋人との時間をさらけ出しても良いと言うのであれば俺は一向に構わんがな

うん、まってまって

そんな事一言も言ってないし

龍水

あぁ、言ってはいないな

しかも、、今

恋人って言った？

龍水

言ったが？

私、貴方と恋人になるって一言でも口に出したっけ？

龍水

……？

そんな、そんな驚いた目で見られても

杠

お〜い真愛ちゃ〜ん！！！

あ、杠

どうしたの？

杠

南ちゃんに誘われたの！実は……

女子……会？

南

てってれー！！！

南

会場はレストランフランソワ〜！！

フランソワ

お食事やお飲み物はなんなりとお申し付け下さいませ

わ、すごい、本当に女の子だけだ

私女子会って初めてだから

杠

私もそう！

コハク

それで、女子会とやらは何をするものなのだ？

南

そりゃあもう！ガールズトーク！

南

一択でしょっ？

ニッキー

女子会ほど楽しいもんは無いよ！！

ルリ

どんな話題でもよろしいのでしょうか……？

南

なんでも！日頃のストレスや気になるあの人との話……とにかくなんでもよ！

ストレスかぁ……確かにこの世界では肉体的には疲れることがあるけど、精神的にはそうでもないかな

ニッキー

あぁ、今の方が自分のやれることをやってるって気分になるし！

コハク

現代がどのようなものなのかは知らんが、確かに疲れることは無いな！

杠

コハクちゃんは肉体的にも疲れなさそうですな……！

南

うん！こっちの世界も以外も楽しいのよね！

南

なんてったって私にはつかさんが近くにいるもの！……今は凍ってるけど

大事な人がいるってとっても大事なことだよね

ルリ

えぇ、心の支えになりますね

コハク

ハ！そういえば姉上、最近クロムとはどうなのだ？

杠

わ！気になりますな！

ルリ

へっ！！？クロム……ですか

ルリ

そうですね……

……好きじゃないとは言わないんだね〜

ルリ

はっ！！

南

うぅ〜ん！純粋で可愛い〜！！

ルリ

くくく、クロムとは、今はまだ、何も……

え〜そうなんだ

コハク

姉上がクロムを想うなら、私はとことん応援するぞ！

コハク

クロムめ……貴様も男を見せんと私が許さんぞ……フフフ

杠

コハクちゃん……顔が怖いよ〜

南

んで、そういう杠は？

杠

私は……

杠

ちょっとずつだけど……距離が近くなってるような気がする

南

きゃー！！いいじゃない！

ニッキー

青春……いいねぇ

大樹は思いっきり純情少年だからね、

彼から寄ってくるのには少し時間がかかるのかもしれないね

南

コハクちゃんは……多分特にないでしょ？

コハク

無いな！

コハク

私を堕とせる男か……出会ってみたいものだな

なんというか……

コハクちゃんはすごくかっこいいから……女の子が寄ってきちゃうかもね

南

あ〜わかる〜！いるよね！

南

女子校でめちゃくちゃモテちゃうボーイッシュ女子！！

コハク

じょしこう？

コハク

それはいい意味なのか？

たぶん？

杠

ニッキーさんもそうじゃないかな！

ニッキー

あ、あたしかい？

うーん、個人的に……

にきちゃんは可愛いし乙女だから、、

ニッキー

や、やだな！照れるじゃないか！

ニッキー

あたしはまだ運命……の人には出会ってないけどさ、いい恋愛はしたいと思うよ……

杠

素敵……素敵乙女ですぞ……！！

南

で……

げ

南

あなたはどうなのよ！！

わ、わたし？

は……

好きな人は、いない

南

え！嘘！？

ルリ

私はてっきり龍水さんと……

ルリ

違うのですか？

……龍水はすごくいい人だし

かっこいいけど……

杠

けど……！？

分からないんだよ……

なんとなく言葉では好意を表してくれるんだけど……

なんだか、彼いっつも誰にでも欲しいって言うから……

南

あー、、、、

愛の定義って……何？

ってなった、それだけ

杠

愛……愛……深い……

ルリ

やはり、それは……

ルリ

自分の心で確かめるのでは？

ルリ

相手に好意を感じた時、それは多分すぐに分かります……なんと表現すればいいのか分かりませんが

コハク

ほぅ、それはクロムに対して感じた経験か？ん？姉上

ルリ

え、ええええそんなつもりは！

ニッキー

ま、正直、、科学王国にはさ

ニッキー

変わりもんだけど良い男はいっぱいいるよ

ニッキー

そんで、皆良い奴さ

南

うん、そうだねぇ

南

じゃ、タイプは！？

杠

私は……大樹くんで、、

ルリ

……

ニッキー

この2人はそうだろうね

南

やっぱり頼りがいがあってリードしてくれる人？大人の男って良いわよね〜

あ、じゃあ羽京くんとかは？

すごく優しいし大人だし！

南

確かにすごく良い男……だけど

南

あの人アラサーでしょ？

え、？

南

確かあなたと10離れてるわよ

ニッキー

ど、どういうこったい！そりゃあ！

南

まぁ、私は年齢は関係ないと思ってるけど

南

でも彼は……恋人と言うよりお兄さん感が強すぎるのよね〜

杠

なるほど……

正直いうと……

私のタイプは……

金狼みたいな人なんだけど

南

ええええええ！！？

ニッキー

意外だね……

コハク

金狼か……悪くないぞ！

真面目で、仲間思いで、努力家で

ルリ

確かに……

でもやっぱりタイプと好きな人は違うのかな？って思う

ニッキー

いいこと言うね……アンタ

好きな人がタイプの人に当てはまってなくても、その人に惚れたのなら、それはその人の全てが好きってことだ

ニッキー

私があんたに惚れそうだよ……

南

龍水くんの好意も分かるわ……

コハク

とりあえず真愛、君はハッキリさせるべきだ

コハク

少し意識してみてはどうだろうか？

うん……そうだね

ってことがあって

ゲン

ふ〜ん？

ゲン

珍しいこともあるもんだね〜真愛ちゃんから俺に話するって

あ、ほんとだ

ゲン

てか、俺はそのガールズトークに話題として出てなかったんだね〜残念！

……ゲンもとても魅力的だと思うけどね

ゲン

え、なに、びっくりしちゃう

意外と私、1番心許してるのはあなたかもね

ゲン

ウッソ〜嬉しいね〜

ゲン

それに、皆にそう思ってくれなきゃ、メンタリストなんてやってらんないからね〜

うん、

ゲン

ひとつアドバイス〜

うん？

ゲン

男ってのは単純だよ〜？奥手の人もいるけど龍水ちゃんなんか特に！

ゲン

もっと一緒にいる時を大事にしてみなよ〜

それ女の子たちにも言われたなぁ

ゲン

大丈夫だよ〜真愛ちゃん可愛いしさ

……ありがとう、ゲン

起きてる？

……龍水？

龍水

……

龍水

……驚いたな

どうして？

龍水

まだ早いとはいえ、貴様から俺の元へ来るとは

迷惑だった？

龍水

俺がそう思うとでも？

いや、

背が大きいから普段はあまりよく見ない龍水の顔

綺麗な顔立ち

……もっとあなたとの時間を大切にしてみようと思って

龍水

！

私、龍水の欲しいの違いが分からないの

私の事、欲しいって言うけど

龍水

……言葉が足りなかったか？

いや、そういうわけじゃ……

たくさん、好意は貰ってる、けど

龍水

好きだ

え

龍水

欲しい、心の底からな

龍水、近……

龍水

俺は何故こんなにも貴様を想っているのに手に入らない？

龍水

何度でも言おう、貴様が欲しい

……ぁ、え、と、その

りゅ、龍水

龍水

なんだ

私今、顔、赤い？

龍水

赤いが？

うそ……

龍水

……

龍水

今日はもう戻れ、疲れているだろう

え、

龍水

ガールズトーク、だったか？慣れんイベントがあると余計な

龍水

俺の予想ではそこらにゲンがいる、寝床まで送って貰え

え、龍水、まっ、

ゲン

あちゃ〜バレてたか

私……どうして帰れなんて言われたんだろう

ゲン

さぁね〜♪

龍水ちゃん、以外に戦略的だったりして〜♪

わかんない、、わかんない

ゲン

んじゃ、おやすみ真愛ちゃん！

あっ、ゲン！！待っ……

……ゲンまで

はぁ……

おはよう、龍水

龍水

あぁ、目覚めはどうだ

あまり良くないかも……

龍水

フランソワ！ホットミルクをテティスに入れてやれ

フランソワ

かしこまりました

わ、ありがとう！

クロム

いいもん貰ってんな！！俺もくれよフランソワ！！

フランソワ

もちろんでございます

...ね、龍水？

龍水

どうかしたか

明日は、

龍水

うん？

明日は龍水が私の飲み物を入れてよ

私があなたのを入れるから

龍水

...はっはー！

龍水

構わん！俺も明日楽しみが増えた

そう、良かった

……

……あ、あの

り、りゅうす……

千空

なーにボケーっとしてやがる

千空

さっさと働け

あ、あれ！？龍水は！？

千空

とっくに向こう行ってんぞ

千空

惚気は他所でやりやがれ全く……

な、なんで千空まで知ってるの！？

千空

あ？あの豪快船乗り様の態度見て分からねぇのはテメーくらいだ

あ、ははは……そうなんだ

千空

さっさと行ってこい

うん、ありがとう

お疲れ様、龍水

龍水

あぁ、テティスこそ

珍しいね

龍水

何がだ？

今日は、

今日は私の隣に居なかったね

龍水

フゥン…偶然じゃあないのか？

偶然なの？

龍水

……いや

龍水

違うな

！

龍水

テティス、貴様が思っているより俺は賢いぞ

龍水が賢い事なんて、よく知ってるよ

龍水

なら、もう少し余裕のある顔をしたらどうだ？

ど、どういう意味？

龍水

俺はいつもどうりだ

龍水

外面だけはな

……え

龍水

昨日、貴様が俺のところへ訪ねて来た時から俺には余裕がなかったぜ

えっと、龍水……？

龍水

好きな女が夜、自分の部屋を訪ねてくるんだ、貴様が男ならどう思う？

……

ふふ、イメージ出来ないよ

龍水

はっはー！！！

龍水

貴様、相当やるぜ

龍水

俺が態度で示すしか無くなったな

龍水

……テティス？？

ごめんね、ちょっと抱きしめてる

龍水

いや、知ってるが……

龍水

いいのか？

……うん

不思議な感じ、私も、龍水も心臓がドキドキしてる

龍水

テティス

龍水

貴様の言葉で聞かせてくれ

龍水、私

あなたのこと好きになっちゃったみたい

龍水

やっと手に入ったな

満足？

龍水

あぁ

龍水

もう遠慮はせんぞ

遠慮してたの？

龍水

かなりな、褒めてくれ

よく頑張りました

龍水

子供みたいだと思わんか？

思うね

でも、龍水のそういう部分があってこその龍水だし、とっても良いこと

龍水

そうか……

ほら龍水、働くよ！

休憩は終わり！

龍水

あぁ、今日は隣に居てもいいな？

ずっとでしょ？

龍水

はっはー！！

龍水

勿論だ！！

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