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重苦しい空気の中、誰も喋る事は無かった
だが
伊國
伊國
時雨
この人、正気?!
その時、さとと伊國の目が合い
伊國
さと
さと
加世
さと
加世
さと
加世
加世
さと
加世と、さとの口論が始まってしまった
当たり前だ。 みんな死にたくないのだから
だが、これでは伊國の機嫌を損ねるだけ、 なら、こんな私でも出来る事を、
時雨
加世
時雨
私は、今やれることを、
薬売り
薬売り
薬売りは私の肩を優しく抱きながら、そう告げる
時雨
小田島
小田島
薬売り
小田島
薬売りは札を外し
薬売り
時雨
小田島
加世
さと
そして、襖が開いた
薬売り
時雨
ぎしっぎしと音を立てながら、廊下を歩いていく
時雨
加世
時雨
あの時の加世さん、とても怯えていた
加世
加世
加世さんはいつの間にか震えていた私の手をそっと握り
時雨
加世
加世
時雨
加世さんは、立派な人だ 自分が今できる事を精一杯やろうとしている
時雨
私も、頑張らないと、!
そんな事を考えていると、小田島の大声が響いた
小田島
加世
加世と小田島との口論、というより加世からの小田島への説教が始まった
時雨
薬売り
薬売りの声が後ろから聞こえた
時雨
時雨
時雨
私は今、自分にやれる事をやれているだろうか みんなの、役に立ているだろうか
その時、頬に温かいものが触れた
薬売りは私の頬にを優しく撫でていた
時雨
薬売り
薬売り
その言葉を聞き、思わず泣いてしまいそうになる
時雨
私は頬少し朱色に染めながら、 そう笑った
薬売り
薬売りはそう言い、私の頭をさらりと撫でた
加世
小田島
加世と小田島は、そんな私達の様子を楽しそうに拝んでいた
その後、厨房へと着き 私と加世さんはお酒を探しに行き、 薬売りは塩を棚から取り出していた
加世
加世
加世さんが足を滑らせる
時雨
私は加世さんを支えようとしたが
時雨
床が滑り、そのまま倒れてしまった
小田島
薬売り
薬売りと小田島が駆けつけてくる音が聞こえた
加世
加世
時雨
私はせめて加世さんが怪我しないよう、倒れた際加世さんの下へと倒れた
加世さんが私から降り、起き上がらせてくれた
加世
時雨
加世
加世さんがそう笑顔で言うと、
薬売り
加世
薬売りが加世さんに御酒を手渡し、
薬売り
小田島
小田島には大量の塩が入った壺を持たせた
薬売り
時雨
私がそう言うと、
加世
時雨
私がそう言うと、加世さんは
加世
そ、そんな笑顔で言われると、
時雨
薬売り
そう言い、薬売りを先頭に部屋へと戻っていく
加世
そう言い、加世さんが襖を開ける
さと
薬売りと小田島は部屋の周りを囲うように、塩で線を引いていく
小田島
小田島がその線を足で断ち切ろうとする
時雨
私がそう小さく声を上げた瞬間
小田島
薬売りが小田島の足を退魔の剣で止めていた
薬売り
薬売り
薬売り
薬売り
小田島
薬売りの圧に小田島が怖気付いていると、
加世
薬売り
小田島
時雨
私はそんな束の間の出来事を微笑ましく見つめていた
その後、加世さんと薬売りが 天秤を置き終わり、部屋へと戻ってくる
薬売り
りん
薬売り
りん
薬売り
りん
薬売り
薬売りの凛とした声が部屋をこだまする
勝山
勝山
薬売り
勝山
勝山の声怒鳴り声に動じず、薬売りは淡々と話す
薬売り
薬売り
薬売り
薬売り
きらり、と退魔の剣が反射する
笹岡
笹岡がそう言葉を発し、 少し間が開いてから薬売りは口を開く
薬売り
薬売り
薬売り
薬売り
その時、伊國が口を開いた
伊國
伊國
薬売り
薬売り
加世
加世
加世
加世
薬売り
加世
加世
薬売り
薬売り
薬売り
薬売り
加世
その時、加世さんの目線はさとへと向いた
加世
さと
加世
加世
時雨
薬売り
さと
薬売り
さと
さと
薬売り
さと
さとは黙り込み、薬売りから目線を逸らした
薬売り
その時、さとが大声で
さと
さと
笹岡は少し眉間に皺を寄せ、険しい顔つきでさとを見つめた
笹岡
笹岡が気まずそうにしていると
伊國
時雨
伊國は愉快そうに笑いながら、 言葉を発した
伊國
加世
伊國
伊國
時雨
私は掌に爪が食い込む程、握り拳を強く握った
この人は、命をなんだと思って、!!
その時、ふと私の拳を誰かが包んだ
時雨
薬売り
薬売りは私の拳を優しく 解きながら、 そう囁く
伊國
笹岡
その時、一つの声が響く
勝山
勝山
勝山
勝山
勝山
笹岡
勝山
笹岡
笹岡
勝山
伊國
笹岡
勝山
笹岡
勝山
その時、一つの声が響き渡る
伊行
伊行
笹岡
伊行
伊行
伊行
伊行
伊行
勝山
笹岡
また、部屋に沈黙が舞い降りた
加世
小田島
加世
さと
さとは異常な程の汗を流し、顔色が悪かった
時雨
その時
ちりん
薬売り
時雨
天秤の、鈴の音が聞こえた
小田島
加世
小田島
立ち上がろうとする小田島を、 薬売りが制する
薬売り
小田島
薬売り
小田島
薬売り
薬売り
その時、鈴の音がまた響いた
加世
加世さんは私を抱きしめながら、 後ずさっていく
時雨
その時、札が朱く染まっていく
そして、鈴の音は
ちりん
右から聞こえた
薬売り
時雨
その音と同時に薬売りは鈴の音を追いかけるように、右へと移動していく
薬売り
鈴の音は徐々に遠去かり、
やがて聞こえなくなった
時雨
その時
水江
伊顥
時雨
だが、
水江
薬売り
水江
水江
水江は泣きじゃくりながら、 真央の亡骸へとある這い寄る
水江
水江
水江は真央の顔に掛けてあった布を取り
そこには、安らかに眠る真央の姿があった
水江
水江
時雨
水江は真央の亡骸に縋りつきながら号泣した
当たり前だ 自分の娘が突然亡くなったのだ 信じがたいだろう、受け入れがたいだろう
その瞬間
ちりん
薬売り
天秤の音先程よりも近くに聞こえた
水江
その時、真央の肌の色が戻り、目が開いた
違う、真央では無い、 あれは、
水江
???
水江
時雨
水江
伊顥
勝山
水江
そう言い、水江は私達のところの障子に張り付いた
薬売り
その時、薬売りの足を真央の亡骸であったものが掴んだ
薬売り
水江は耳をつんざくような叫び声を上げながら、障子を開けようとする
薬売り
皆が次々へと、部屋の奥へ逃げていく
加世さんは薬売りの道具箱を背負い、私はその後ろを支える
加世
時雨
小田島
私達は急いで部屋の奥へと逃げる
薬売り
そして
水江
ついに障子は開けられてしまった
ちりん
時雨
障子の外には、沢山の猫がいた
赤い猫、赤い空
その中、一人の花嫁が歩いていた
赤い背景に、白い花嫁姿は なんとも幻想的であった
そして、花嫁がこちらを向いた
薬売り
勝山
その瞬間、勝山は刀を振り上げ障子へ走って行った
薬売り
その瞬間、
女性がこちらを指指すと、 赤黒い、猫のようなものが 水江と勝山を呑み込んだ
薬売り
薬売り
薬売りは襖を閉めるが、
薬売り
閉じた襖から化猫がすり抜けようとし、薬売りの手が化猫に沈まれそうになった
小田島
小田島が刀で化猫を突き刺すが、刀はおれ、吹っ飛ばされてしまった
時雨
時雨
加世
私と加世さんは廊下にあった塩の壺を持ち上げ、
加世
時雨
塩壺ごと、化猫へ投げた
その瞬間、化猫は苦しみだし 襖から遠ざかる
薬売り
薬売り
薬売り
薬売りは襖を3枚閉め、その一枚一枚に札を貼り付けていく
時雨
小田島
薬売り
伊行
小田島
さと
伊國
そう言い、伊國はさとを足蹴りにする
加世
時雨
薬売り
薬売り
その時、部屋が大きく揺れた
薬売り
小田島
薬売り
薬売り
小田島
薬売り
薬売り
薬売り
その時、札が赤黒く染まった
伊國
そう言い、伊國は何かの仕掛けを作動させ
壁に大きな通路が現れた
奥に進むと、そこには異常に広い場所に、花嫁衣装が飾ってあった
小田島
その時、さとの声が響き渡った
さと
さと
さと
薬売り
さと
私は花嫁衣装を見て、はっとした
時雨
さと
さと