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人々の泣き叫ぶ声。 鼻を突く、血の匂いと焦げた匂い。 人を奪う、銃声。 爆発の音。

伊作が着いた頃には、それが終わり、 誰も残っていない

───無惨な静けさだった。

伊作

.........

掴む手は、全て冷たく、 誰の息遣いも聞こえることがない。

全ての人が、「生」を手放した後。

思い知った自分の無力さに、伊作は、

泣くことすらも出来なかった。

ただ、彼の寂しげな呟きが 夜に吸い込まれた。

伊作

誰も....救えなかった

彼の手に掴まれていた包帯だけが、 パタパタ、静かに風に靡いた。

遠い記憶。

留三郎

伊作、だいじょうぶか?

ずっと彼が自分を、 落とし穴から引き上げてくれた。

伊作

ありがとう!留三郎!

留三郎

気にするな!

同室じゃないか

その彼の声が、 絶望しつつも学園へ足を戻す 伊作の頭に響いた。

『優しさが散った。』

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