テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
こんにちは
作者です
最終回です
ここで言うおやすみも最後です
悲し〜
………
それでは
おやすみなさい
テト
レイ
テト
テト
レイ
レイ
テト
「おい、あれ……!」
レイ
レイ
テト
テト
テト
見つかってからどれくらい走っただろう
疲労で疲れ切った身体は、
どんどん追い詰められていった
レイ
いつまで
いつまで追ってくるんだ
「合成音声の暴走化」
沢山の合成音声が発売された
そうすると必然的に使われないキャラも出てくるようになる
合成音声は「生きている」
孤独になり、ストレスが溜まる
精神が壊れて理性や感情が抑えられなくなってしまう
そうして1人の人間として確立された合成音声を
暴走と呼んだ
酷い話だ
レイ
レイ
先導を切っていたレイのスピードが遅くなっている
そしてそのまま、走るのを辞めてしまった
レイ
テト
テト
強い力で手を握られているのに
顔は下を向いていた
少し心配になる
レイ
レイ
レイ
言葉もやっとの思いで発しているように感じる
僕だけではなく、レイの疲労も強いのだろう
テト
テト
テト
先に座ったレイの隣に、遅れて座る
テト
森の茂みの中、僕達は存在した
草は湿っていて、服が濡れ、
葉が動く音が、恐怖心を本能的に煽る
髪の毛が揺れる
今日は風も邪魔をして
心臓だけが張り切っていて、後はもう全部疲れた
…最初から無理な話だったのかもしれない
もっと僕が我慢してれば、こんなに辛い思いをしなかったのだろう
なぜ僕は、…、
レイ
テト
レイ
テト
いや、僕は後悔していない
沢山貰った
沢山経験した
…今考えを変えるのは違うね
テト
テト
レイ
1つの旋律が、2つになる
今はいらない情報を遮断して、
青空まで味方につけた
永遠にこの光景が続いて欲しかった
音は決して万人受けではないけど
大切な声だ。
そう思う
……少し
あの2人が言っていた事が、分かった気がする
レイ
レイ
テト
レイ
テト
テト
テト
レイ
レイ
レイ
レイ
レイ
レイ
レイ
テト
テト
テト
レイ
レイ
レイ
テト
レイ
レイ
レイ
レイ
レイ
レイ
テト
テト
テト
テト
レイ
テト
テト
レイ
レイ
衝撃的な言葉が流れて、そのまま下流へ行った
キャッチ出来ないから、見送る事しかしない
心臓だけが舞台に立たされたようだった
テト
テト
レイ
レイ
レイ
レイ
テト
テト
レイ
レイ
レイ
レイ
テト
テト
テト
テト
テト
テト
テト
テト
テト
テト
テト
テト
テト
テト
テト
テト
テト
テト
テト
テト
テト
テト
テト
テト
テト
テト
テト
テト
テト
テト
テト
テト
テト
そこにはただの鉄の塊があった
それに感動した僕がいた
土の色が変わり始めた
虫より大きな音が響き、
攻撃され続けた
そこに魚が暴れていた
明るい夜は、今日はより薄い
灯りの白は、虚偽で出来た褐色の赤に塞ぎ込まれて
小さな山が出来ていた
………………
「あの時」から変だった
どう仕様もない気持ちを散歩させるしかなかった
ふといつもの公園を覗いた時だった
夕暮れでいつもより沈んだ影だった
彼女は黙ってこちらを見ており、沈黙を作る
異変は誰が見ても分かるもので、衣類までモザイクがかかっていた
「壊されたんだ」
目と肺がブワッと上がる気がした
システムエラーを検知
警戒音がドクドクと音がして
目先の少女にしか目がいかなかった
レイ
出力制御エラー
レイ
レイ
今顔を見られるのは嫌だ
きっと私は鈍く笑っているのだろう
「レイ」
「帰りたくない」
想定外値エラー
レイ
レイ
「助けて、レイ」
大丈夫
レイ
大丈夫
大丈夫
レイ
大丈夫
大丈夫
大丈夫
大丈夫
大丈夫
大丈夫
大丈夫
大丈夫
大丈夫
感情モジュール異常
大丈夫
反応アルゴリズムエラー
大丈夫
心拍シュミレーション過負荷
大丈夫
データ不整合発生
大丈夫
演算結果逸脱
大丈夫
快楽信号増幅
大丈夫
自己保存プログラム作動
大丈夫
大丈夫
大丈夫
大丈夫
大丈夫
大丈夫
大丈夫
大丈夫
大丈夫
大丈夫
大丈夫
大丈夫
大丈夫
大丈夫
大丈夫
大丈夫
大丈夫
大丈夫
大丈夫
大丈夫
大丈夫
大丈夫
大丈夫
大丈夫
大丈夫
大丈夫
大丈夫
きっと、大丈夫
そう、だからここまでこれたのだ
楽しい思い出も、水に浸せばなくなってしまう
テトは「生きている」
私は「死んでいる」
私が残したのは思い出でもなく、記憶でもなく
記録になのだ
レイ
男性
レイ
レイ
男性
レイ
男性
男性
男性
レイ
レイ
男性
男性
男性
レイ
男性
指を刺された方向へ目を向けると、少女が横たわっていた
レイ
レイ
男性
テトが家に助けを求めに来たとか…?
何だろう、随分長い間眠っていたように感じる
何かがあったのは間違いない
だが、、なんだろうか、
…何か忘れている気がする
マスターの発言から考えるに、私は記憶を失っている可能性が高い
恐らく、しばらくの間。だ。
メンテナンスはしたばかり…となるとやはり、テトといる時に誰かに襲われたのかもしれない
でも、何を?異常が検知された時、私は何をしていた?
そう言えば、自分の上着は…?
見回すと、テトが羽織っていた。白い為か、泥の汚れが目立つ
さらに周りを見渡す。床にはずっと自身の修理をしてくれていた痕跡がある。
時刻はもうすっかり夜で、あぁ早く寝ないと、なんて考える
窓をみるとコウロギが鳴り、満月が光っていた
…そう言えば、あの日も満月だった
「あの日」……?
一体、それはいつ?
どこのメモリーに保存されている?
「水の糸が揺れて、輝きます」
繊細な蜘蛛の糸のように、束になった髪が風に吹かれ揺れ、月の光に反射するその姿は、生々しく、美しかった
「波が荒れると土が濡れて」
あの時、見せてくれた景色に私は感動し、
「私は本を読むのを辞めました」
足立にとってテトは、一番大切な存在となりました
レイ
男性
レイ
レイ
レイ
『テト』を見ると
安堵して眠っているようだった
その姿に私は、
もう一度
決心した。
繋ぎ目のない空へ
あえて繋いだ手へ。
空気より浮いて、一緒に下がる
笑った
沢山笑った
共に過ごす日々
またね
また会えたね
レイ
一緒じゃないから繋ぐのだ
違うから繋ぐのだ
テト
テト
踊ろう
最高な1日にパーティーを開こう
家族だって、世界の仕組みだって
全部
ぜんぶわすれて
ずっとてをつなごう