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ムスカリ
学校の屋上へ登る。
僕の死ぬ瞬間が近づくのと同時に。
奏
放課後だからか下に人が居る事が分かる、
其の儘屋上の柵に手を掛ける
奏
其の儘屋上から下へ落ちていく。
死ぬ瞬間が待ち遠しかった。
七葉
今日は一人、
あきちゃんは部活だから一人で帰らないといけない。
そんなことを考えながら歩いていると鈍い音がした。
時が止まったのかと思うような瞬間だった
不揃いのスカートには赤い物が付着する。
七葉
七葉
其れは白髮の可憐な少女だった。
見覚えのある少女。
七葉
男子生徒
女子生徒
七葉
立ち尽くすことしか出来ない
何故か悲しかった。
あれだけ嫌っていたのに、
夏休み、
病院へ行きある一室ヘ入る
七葉
奏は目覚めない。
自殺未遂かはまだ判明していない。
七葉
愛おしくなって細く白い手に。
接吻をした。
七葉
七葉
そんな言葉を漏らす。
早く目覚めないか、
そんなことが頭を過る。
本当、莫迦だなぁ。
夏休み中間、
学校の屋上から全体を見渡す。
奏に送ったメールに既読がついたのだ。
もう準備は出来ている。
七葉
音を立て扉が開く。
奏
七葉
七葉
奏
奏
七葉
奏に近付き接吻をする。
奏
奏
七葉
用意していたガソリンを奏に掛ける
奏
残ったガソリンを自分に掛ける。
七葉
七葉
そういうと彼女は火を自分につける
言葉を発さずに、
彼女は手を僕の方へ向ける
奏
僕は手を掴む。
火が自分を囲むのがわかる。
瞬く間に火は屋上を覆う。
奏
七葉
彼女は口を開く。
有難う。
短い言葉、それだけなのに。
意識が薄れていく。
もう目を覚ますことはないだろう。
_神奈川県私立園庭高校で二人の女子生徒が焼死されました。
女子生徒の冬空奏さん、春風七葉さんは自殺と考え警察は行動しています。_
_メリーバットエンド_