僕は堀井 奏(ほりい そう)。
桜高校2年の、どこにでも居るようなごく普通の男子高校生。
だが、ある日キミはそこに居た。
ーSTARTー
それは先月の事。
俺は前田美穂とは全く話した事も無く、他クラスの者通しであった。
だから亡くなったと聞いても、「気の毒に」ぐらいにしか思っていなかった。
そのニュースの次の日の朝
ピピピピピ…
堀井 奏
ねむっ…
目を擦りながら、辺りを見渡すと
前田美穂
おはよう、堀井くんっ
堀井 奏
?!
堀井 奏
前田美穂?!
堀井 奏
何でここに?!
前田美穂
んー…
前田美穂
私も実は分かんないんだよね
前田美穂
なんか気づいたら死んでて、気づいたらキミの部屋に笑
堀井 奏
…?
前田美穂
え?
堀井 奏
なんの関わりも無かったキミがなんでここにいるの?
堀井 奏
もっと、友達とかさそういう子のとこに行くでしょ?
前田美穂
私友達も親も親戚も居ないんだよね
前田美穂
生涯1人なんだ
苦笑いでいうキミ。
前田美穂
で、神様に私と友達になれそうな人を下さい!って頼んだのよ
前田美穂
そしたらキミが
堀井 奏
僕が友達になれそうと…?
前田美穂
うん
堀井 奏
神様が?
前田美穂
うん
堀井 奏
そんな事ってあるんだね
前田美穂
普通じゃありえないよね
堀井 奏
キミが言うんだね
堀井 奏
まあいいや
堀井 奏
じゃあもうよく分かんないから、友達になる?
前田美穂
なる!
前田美穂
あと、堀井くん以外に私が見える人居ないらしいんだよね
堀井 奏
そうなの?
前田美穂
うん
前田美穂
これからよろしくね、奏くん。
堀井 奏
よろしく、美穂。
現在の時刻
AM8:40
堀井 奏
遅刻するんだけど!!
堀井 奏
行ってきます!
前田美穂
待って〜!私も行く!
二話に続く…