『ヘチャン』という子は不思議な子だった
ふわふわしていて何処か遠くを見ている感じ 周りとの間に線を引いて、その境界線から出ることがない様に過ごしている感じ 教室に入った時1番に目に入った 中国から転校して来た時の僕みたいだったから
Renjun
ヘチャン、今の時間ちょっと良いかな?
Haechan
……何でですか?
Renjun
お話したいなって
話をしたいのは本当だけど何か言い方変かな?
Haechan
良いですけど、早く終わらせて下さい。
寝たいので
寝たいので
Renjun
ぇ…寝る?
Haechan
はい、昨日3時間しか寝てないんで
Renjun
あぁーなるほど
Renjun
…じゃあ、空き部屋でやらない?
Haechan
………途中で寝てもいいなら
Renjun
うん、良いよ!
Haechan
B組行ってからでも良いですか?
Renjun
うん、勿論
良かったー ヘチャンの事も知れるし、ついでに勉強も教えれる! 一石二鳥
Haechan
あ、教室って何処ですか?
Renjun
職員室で確認して来るから待っててくれる?
Haechan
分かりました
良くやったぞロンジュン!! 今年一番のいい事だ
女子
ロンジュンせんせーい!
どこ行くんですかー?
どこ行くんですかー?
Renjun
え、あ、えっとちょっと用事があって
女子
えーーー
Renjun
ごめんねー
待って、話し掛けないでよーー ミッションクリアしそうだからー
ってあれ? ヘチャンは? ん?え?居ない…