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優里

…あ…あ

北上

いい加減に…っ!

北上

北上

は、早見?!

北上先生の驚いた顔。

佐々木

あら…

佐々木

見られちゃった…かな?

何故かニッコリと微笑む佐々木先生。

優里

あ、あ、の…

上手く声がでない。

北上

早見、これは…!
これは違うんだ…!

佐々木

あら、何がです?

佐々木

私と北上先生は愛し合ってキスをした…紛れもない事実よ

北上

俺はそんなこと望んでない!

北上

俺は第一お前のことなんて…!

優里

佐々木

ねーぇ、早見さ〜ん

響き渡る佐々木先生の声。

佐々木

ねぇ、あなた北上先生に気に入られてるんだってね

先生がニッコリ笑いながら私の方に近づいてくる。

私はその笑顔怖くて後ずさりする。

佐々木

ふふ、どうして逃げるのぉ〜?

優里

佐々木

ねぇ…あなたも北上先生のこと好きなの?

優里

…っ

北上

?!

北上先生が驚いた顔で私を見る。

そんな様子を見て佐々木先生はフフ…と微笑む。

佐々木

そんなんだあ…

佐々木

私もね、北上先生のことだーい好きなんだあ

北上

お、おい…!

佐々木

だからぁ〜

そこで佐々木先生の目が変わった。

いつもの優しい目じゃない。

そして先生は恐ろしく怖い声で言った。

佐々木

北上先生にこれ以上近づくんじゃないわよ

優里

…そ、そんな…!

佐々木

ふふ、私も北上先生もお互いの体…知ってるのよ…?

私は真っ赤になる。

北上

おい…!何言ってるんだ!

北上

それも生徒の前で…!

佐々木

…ふふ…
私…上手いでしょ?

北上

…っ…!

北上先生も赤くなる。 そんな先生を見て私は更に真っ赤になる。

佐々木

…あらら…
あなたには早すぎたかしら…笑

私を見て佐々木先生はニッコリと微笑む。

優里

どうして…

優里

何で…先生いつもそんなんじゃ…

私はどうしても分からなかった。 いつも人気の優しい目の佐々木先生がこんなことをするなんて…。

佐々木

ふふ…

佐々木

何で…か、面白い子ね

佐々木

私あなたみたいな子好きよ

佐々木

佐々木

でもね…あなたのことは大っ嫌いっ!!!!

びくっと私は体を震わす。

優里

え…

佐々木

私は北上先輩のこと大好きだったの…!

佐々木

だからこうやって教師になってやっと認めてもらえたと思ったのに…!

佐々木

だからね…!あんたみたいな小娘になんか…!

優里

佐々木

何か言いなさいよ!

佐々木

あんた本当に喋らないのね!

佐々木

反論ぐらいしたらどう?!

優里

優里

わ、私は…

「私だって先生のことが…」

言えなかった。

優里

佐々木

…ふん

佐々木

まあいいわ…とにかくもう北上先輩には近づかないでちょうだい

そういって佐々木先生は職員室から出ていく。

北上

おい…!
佐々木いい加減に…!

佐々木

あー、言い忘れてたけどぉー

北上先生の声を遮る様に佐々木先生が叫ぶ。

佐々木

もちろん、今日のこと…
誰にも言うんじゃないわよ…?

佐々木

言ったらどうなるか…
賢いあなたなら分かるわよね?

佐々木

ねぇ、早見さん?

優里

…はい

佐々木

ふふ、やっぱり素直ね

佐々木

じゃあね、早見さん

そう言うと佐々木先生はどこかに行ってしまった。

北上

は、早見…

北上

あの…これは…

怖くて動けない私に先生が話しかける。

優里

優里

先生なんか大嫌い…

北上

優里

私…今日先生に謝りに来たんです

北上

…え…?

優里

最近ずっと先生のこと避けてたから

優里

モヤモヤしたの嫌だし

北上

…早見…

優里

でも…

優里

そうなんですね、北上先生、佐々木先生のこと好きだったんだ!

私は笑顔で北上先生に言う。

北上

いや…あれは…!

優里

あーあ、残念だなぁ

優里

優里

私も北上先生のこと、大好きだったのに…

最後は声にならなかった。

涙で視界がぼやける。

北上

早見…

優里

じゃあ帰りますね

優里

安心してください、私誰にもいいませんから

優里

優里

さようなら

私は先生に背中を向けて歩き出す。

北上

早見…!

後ろから先生の声が聞こえる。

でも私は無視して歩き続ける。

優里

バッ

北上

ちょっと待て…!

先生が私の腕を掴んで私を先生の方に向かせる。

私は涙でぐちゃぐちゃの顔を見られたくなくて顔を背ける。

でも先生はあの時と同じように私の顔を両手で挟んで―

ちゅ…

―キスをした。

優里

優里

馬鹿なんですか

優里

先生は仮にも教師なんですよ

北上

優里

私、今はそう言うの嫌です

北上

北上

…そっか

優里

はい

優里

優里

優里

…だから…っ!

優里

将来…待っててください

優里

私、教師になってまた先生のところに戻ってきます

北上

…!

優里

…だから

優里

私の苦手な科学、また教えてください!

北上

北上

ああ

北上

いつでも聞きにおいで

優里

はい!

それからというもの、私の成績は目を見張るほどの成長ぶりを見せた。

科学も今までよりもだいぶ出来るようになって、先生も喜んでくれた。

そして、受験当日。

私は志望校の教育大学の門の前に立っていた。

優里

ふぅ…

優里

やっぱり緊張するなぁ…

その時。

北上

早見ー!

私の耳に聞きなれた声が聞こえた。

優里

北上先生?!

気づいたら北上先生が後から走ってくるのが見えた。

優里

え?何で先生…

北上

今日、センターだろ?、

北上

ちょっと早見に渡したいものあってさ

そう言うと先生はポケットから小さく折りたたまれた紙を取り出した。

優里

え?

私は受け取って紙を広げる。

優里

…!

そこにはこう書かれていた。

君は僕の生徒の中で1番の生徒だよ。

優里

優里

わざわざこれ持ってくるためだけに…?

北上

うん

優里

…か

北上

え?

優里

先生のばーっか!

北上

えぇ?!

そして私は先生の近くにいき、耳打ちするようにそっと囁いた。

優里

私もですよ、北上先生は私にとって最高の先生です

北上

早見…

優里

じゃあ頑張って来ます!

優里

応援しててくださいね!

優里

優里

私のだーい好きな先生

はい!

えー、本作7作目にして、やっと完結致しました。

まずは読者の皆様、こんな茶番劇に付き合っていただき、ありがとうございます。

本作を完結出来たのも皆様のおかげです。 本当にありがとうございました!

さて、完結してまもないのですが。笑

今度番外編を出す予定です!

もし、番外編が出来た時にはまた読んでいただけたらなあと思います。

そして、この作品をより多くの方に知ってもらえるように、読者の皆様がこの作品を広めていただけると嬉しいです!

ではまた逢う日まで!

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