吸血鬼の子 1

私は○○。

私の両親は吸血鬼

だから、私も吸血鬼らしい

私は、吸血鬼という事を隠して暮らせと小さい頃から言われてきた。

でも、私は、一般の吸血鬼とは、違って、血を吸う量が少なくても生きていけるらしい。

吸血鬼は、動物の血や、同じ吸血鬼の血を吸って生きているから、私は、両親から血を吸われている。

ついでに虐待も。

幼い頃からの虐待に慣れてしまって、痛みをあまり感じ無くなった。

だから、暴力は、大丈夫なんだけど、

血を吸われる時、

こんな、痛みに慣れた私でも感じるくらい、痛みがする。

しかも、歯型が付く。

それが、キスマにも見えたりするからそのせいで何回勘違いされたか、

私の父よ、酒飲んでんじゃん。

酒くっさ

また、作業室かよ。

はぁ、疲れたな。

ｶﾞﾁｬﾝ

そう言って、父が取り出したのは、 金属バット。

もう何十年もこうやって殴られてるけど、痛いところに当たるとやっぱり 痛い。

知るかよ。

そっちが勝手に飲んでんだろ。

なんで、反抗しないかって？

それは、前少し、本当に少し反抗してみたら、包丁で、腕に切り跡を付けられて、1週間、部屋に閉じ込められたからね。

それ以来してない。

なんだろ。

最近、うちの家族がおかしいことに気づいたような気がする。

何かが違う

だって、周りの人達、みんな綺麗な足腕、お腹だもん

今まで好きだった、母、父が嫌いになってきたような気がする。

というか、大嫌い、

毎日、異常なほど血を吸ってくる母。 色んな道具で殴ったり蹴ったり叩いたりする父

大嫌い

こんな家出て行きたい。

最近、そればっかり思ってる。

私は、作業室から出てベランダへ出る

もういっその事出ていこうかな。

父、母両方寝たことを確認し、家を出る。

そう、心に決めて、自分の部屋へ行って荷物を軽くまとめる。

ｷﾞｰ

あ、横、誰かに座られた。

ま、いっか

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ

なんか、いい人そう…

話してみるのもいいかも

一度だけ信じてみよう…

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