テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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忘れてしまったとしても

第11話 - 第11話　新たな幹部

464

2024年07月13日

#ウォーターチャレンジ

#２次創作

#記憶喪失

ステラ

ミスターレッド

そうだ…

ミスターレッド

俺は…ミスターレッド

ミスターレッド

弟の名前は…

ミスターレッド

ミスターブルー

ミスターレッド

思い出した…思い出したぞ…！

レッドの手が興奮で震える

銀さん

れ…レッド！

銀さん

あの…あの男は…

銀さんは息切れをしているのか、肩が上下に動いている

ミスターレッド

ぎ…銀さん

ミスターレッド

お前、アザだらけだけど大丈夫か？

銀さんの顔にはアザがいくつもできていた

銀さん

まあ…大丈夫だ

銀さん

って…そうじゃなくて！

銀さん

あの男を倒したのか！？

銀さんはレッドに食い気味に聞いてくる

ミスターレッド

ああ、倒したぜ

ミスターレッド

それに

ミスターレッド

全て思い出す事ができたぜ

銀さん

………！

銀さん

本当に…良かったぜ…

銀さんはヘニャリと地面に座り込む

ミスターレッド

銀さん、まだ終わってないぜ

ミスターレッド

あの男を始末してから他の奴らの記憶を戻さねぇとな

銀さん

あ…確かに……

すまない先生

おぉ〜い！

すまない先生が手を振りながらこちらへ駆け寄って来る

すまない先生

み…ミスターレッド！

すまない先生

記憶が…戻ったのか？

ミスターレッド

もちろん、戻りましたよ

すまない先生

よ…良かったぁ……

銀さん

っていうかすまない先生！

銀さん

戦いの途中だってのに女と話してたけどよぉ？

銀さん

あれはどういう事だ？

銀さんが無表情で問い掛けてくる

無表情だがその奥には怒りが籠っているように思えた

すまない先生

ちょ…ちょっと落ち着いてくれ！

すまない先生

あの女の人も気絶させておいたから！

銀さん

へぇ…？

銀さん

あんなにイチャイチャしてたのに…

銀さん

どうして気絶させたんです？

すまない先生

いや〜、その…

すまない先生

よく見たら未成年でな…

銀さん

じゃあ未成年じゃ無ければそのまま……

すまない先生

は…はは

ミスターレッド

まずお前ら、そんな話はいいからさっさと男にトドメを刺すぞ

銀さん

あ…ああ！

銀さん

そうだったな！

そう言って3人は隅で縮こまる男に近づく

ミスターレッド

おい、聞いてるか？

太った男

ひゃ…ひゃいぃぃ……

男は先程までの態度とは打って変わり、オドオドとした態度に変わっていた

ミスターレッド

何でこんな事をしたんだ？

ミスターレッド

何故人々の記憶を奪う？

太った男

…………言わない

ミスターレッド

あ？

レッドは再び男を睨みつける

ミスターレッド

問いの答えになってねぇぞ？

太った男

い…言わないっ…！

男は怯えながらも問いに答えようとしない

太った男

う…上からの指示で…

太った男

そ…その…

ミスターレッド

これだけ沢山の人傷つけて

ミスターレッド

まだ自分の心配か？

太った男

ぜ…絶対言わないからな…！

男は口を固く噤む

銀さん

一向に答えようとしないな

すまない先生

何かに…怯えているのか？

太った男

い…言ったら…言ったら……

太った男

人間としての人生が……お…終わる…

男はカチカチと歯を鳴らす

ミスターレッド

へぇ？

ミスターレッド

絶対に答えないってか？

レッドは男に一歩近づく

ミスターレッド

なら力づくで吐き出させてやるよ

太った男

ひ…ひぃぃぃぃぃッッ！

レッドは一歩一歩男に近づく

ミスターレッド

まずは手始めに殴りつけt……

レッドがそう言った瞬間

プルルルルルルルルルル

男の携帯が鳴り響く

太った男

ひょ…ひょひょ…

太った男

雹華様だ……

ミスターレッド

お前の上司かなんかか？

太った男

い…いや…その…

ミスターレッド

会話の様子をスピーカーモードにして聞かせるんだ

太った男

え…え…？

ミスターレッド

そうすれば許してやる

太った男

わ…わかった……

男は急いで携帯を拾い、電話に出る

電話のモードをスピーカーモードに変え、電話を始める

太った男

は…はい

太った男

ぼ…僕です

雹華

出てくれてありがとう

電話のスピーカーからは暖かい女性の声がした

太った男

な…なんのご用でしょうか…

ミスターレッド

(この声…俺らの事を襲った女か？)

すまない先生

(何か重要な話みたいだね…)

すまない先生

(生徒の事に関して…何か聞き出せるかもしれない…！)

銀さん

(こ…この声、あのババａ…)

雹華

この話、貴方には話した事があったかしら

太った男

な…なんの事でしょうか…

雹華

あら、ごめんなさい

雹華

まだ話していなかったようね

太った男

は…はい

雹華

この前、とある学校から何人か人を連れて来たの

雹華

その子達、とっても強くてね

雹華

私の部下にピッタリだと思ったの

太った男

は…はぁ

雹華

だから記憶を抜き取って、私の忠実なしもべにしたの

すまない先生

(！？)

ミスターレッド

(し…しもべ…？)

ミスターレッド

(俺達以外の…生徒が…？)

ミスターレッド

(じゃ…じゃあ…)

ミスターレッド

(まさか…弟も…？)

雹華

今までは貴方達の事を偉い立場にしていたのだけど……

雹華

先日…裏切り者が出てね…

太った男

あ…あのフード被ってる奴ですか…？

雹華

ええ、そうよ

雹華

だから、貴方達の事…信用できなくなっちゃって…

太った男

え……？

雹華

この組織の幹部を一斉交代しようと思うの

雹華

もちろん貴方も含まれるわ

太った男

交代って……

太った男

誰と交代するんです…？

雹華

だから言ったじゃないの

雹華

学校から攫ってきた子達よ

太った男

え…いや…

太った男

お…俺…裏切ろうだなんて微塵も思ってないですよ…？

雹華

でもね、貴方達の仲間の中から裏切り者が出たから…

雹華の声が少し低くなる

雹華

貴方の事も信用できないの…

太った男

そ…そんな……

雹華

あのね…貴方には最後にやってほしい仕事があるの…

雹華

例の森、あるでしょう？

雹華

あそこに新しい1人目の幹部を配置したの

雹華

その子に……仕事の事を教えてほしいの

雹華

新しい幹部の子は…その…

雹華

ちょっと馬鹿なのよ

太った男

ば…馬鹿って…

太った男

じゃあ僕のままでも良いじゃないですか！

男の声が少し大きくなる

雹華

でもその子…とても力が強いの…

雹華

女の子が大好きで…私に忠実なの

雹華

貴方より有能なのは確実よ

太った男

え…いや……

雹華

貴方は今からその森に向かいなさい

雹華

仕事の事を教えたらアジトに帰って来なさい

雹華

最後の仕事、頑張りなさいよ

太った男

さ…最後って…！？

ツーツーツー

電話が切れる

太った男

そ…そんな…そんな……

ミスターレッド

なぁ、すまない先生

ミスターレッド

あの女、攫った生徒を幹部にするって言ってましたよね

すまない先生

ああ、そうだな

ミスターレッド

つまり…あいつに利用されてるって事だよな……

すまない先生

……ああ

ミスターレッド

じゃ…じゃあ…

ミスターレッド

弟は……！

レッドの声が震えを帯びる

すまない先生

………

ミスターレッド

な…なんなんだよ…本当に…！

ミスターレッド

一体…なんの為に…

ミスターレッド

なんで…なんで弟が……

ミスターレッド

俺なんかが……俺だけが記憶を取り戻して……！

レッドの表情が完全に不安な表情に変わる

銀さん

大丈夫だ、レッド

銀さん

絶望する必要は無い

ミスターレッド

だ…だけど…

ミスターレッド

ヒントなんて１つも…！

ミスターレッド

あ……

レッドは何かに気がついたように目を見開く

銀さん

さっき、「例の森」とやらに幹部を配置するって言ってただろ？

銀さん

その「例の森」ってやつに行けば

銀さん

誰か1人、生徒を見つけられるんじゃないか？

ミスターレッド

た…確かに…！

ミスターレッド

じゃあ…その例の森ってのは何処なんだ…？

銀さん

た…確かに…

すまない先生

森なんて沢山あるからな…

太った男

な…なぁ

男は小さく何か言う

太った男

ちょっと良いか？

ミスターレッド

あ？なんだよ

太った男

俺、その森の場所知ってる

すまない先生

！？

すまない先生

それは本当か！？

太った男

あ…ああ

太った男

さっき…その森に行けって指示されたし…

ミスターレッド

嘘じゃないだろうな？

太った男

は…はは

太った男

今更嘘なんてつく訳ねぇだろ

太った男

その森での仕事が終わったら…あの女は俺を殺す気だ…

太った男

精神的に

男は少し俯く

太った男

だからさ

太った男

俺、お前ら側に寝返るわ

太った男

俺…今まで雹華様の為だけに生きてたけど…

太った男

雹華様に殺されるなら…生きる意味無くなるし…

銀さん

本当か？

太った男

ああ、本当だ

太った男

だからもう全て話ちまうよ

男は何かを決意したように拳を握る

太った男

ただ…その前に…

太った男

ちょっと着替えて来て良いか？

太った男

俺スーツ嫌いなんだよね

ミスターレッド

なんかお前、急に喋り方軽くなったな

太った男

なんか全部吹っ切れちゃったんだよね

男は友達感覚でこちらに話しかけてくる

すまない先生

ほ…本当に協力してくれる気なんだな……

太った男

ああ、協力するさ

太った男

じゃ、これからよろしくって訳で

太った男

俺の名前教えておくわ

太った男

俺の名前は………

男が着替えに向かっている最中

すまない先生は広場に居た人々に記憶を返して居た

そして30人近くに記憶を返した後

ミスターレッド

なぁ…すまない先生

ミスターレッド

軽い気持ちであの男の事仲間に入れたけどよ

ミスターレッド

あいつ…まだ悪い事企んでるんじゃ……

すまない先生

じゃあ…あいつの事を今此処で倒すか？

すまない先生

そしたら、森の事も分からなくなって全部振り出しだぞ？

ミスターレッド

……確かに

レッドは少し嫌な顔をしながら渋々仲間に加える事を認めた

銀さん

でも正直あいつキモｉ……

すまない先生

仲間になったんだからあんまそういう事言うなよ…

銀さん

いやでも…

ガチャッ

部屋のドアが開く

たけし

よぉ、待たせたな

ミスターレッド

少しも待ってないぜ

ミスターレッド

お前が奪った記憶を全部返してたんだよ

たけし

…すまん

ミスターレッド

じゃあ、森の場所に案内して貰おうか

ミスターレッド

もしも裏切ったりしたら…………

たけし

ぜ…絶対裏切らねぇって！

たけし

だって俺が記憶奪ってたのは雹華様からの指示だったからだよ！

ミスターレッド

へぇ？

ミスターレッド

じゃあなんで女ばかりを……

たけし

お…お前も男だろ！？

たけし

この気持ち共感してくれよ！

たけしは少し焦りながら言う

ミスターレッド

お前の気持ちなんて分かりたくもないね

銀さん

なぁ、早く出発しようぜ

ミスターレッド

ああ、そうだな

ミスターレッド

じゃ、案内よろしくな

とある森にて

緑冴

へっへっへ

緑冴

まさか俺が幹部になれちまうなんてな⤴︎

緑冴

しかも超能力まで手に入れちまうとか…

緑冴

雹華様最高すぎるだろ！！

小さな赤ちゃんは1人でガッツポーズをする

緑冴

雹華様に褒めてもらう為に…

緑冴

俺、頑張っちゃうぜ！

忘れてしまったとしても

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13件

たけしがいったフードを被った奴って、、、、、ミスターブラック？可能性は高い

ミスター銀さん、、もういっその事、ババァでええよ？笑

ミスター赤ちゃん…！名前書き替えられちゃってるけどなんかそのままだからちょっとうれしかった

ステラ

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