大日本帝国
大丈夫か?タイ。
大日本帝国
助けに来たぞ。
あの時は絵本にあるような
正義のヒーローだった。
でも、実際は
コイツの都合で俺は助けられた だけだった。
ジリリリリ。
"まただ"
黒電話の嫌な音が 頭の中でぐるぐる回る。
タイ🇹🇭
……出なきゃ。
俺は受話器を手に取り 耳に当てた。
大日本帝国
もしもし。
タイ🇹🇭
……もしもし。
大日本帝国
なぁ。タイ。
タイ🇹🇭
あ、あぁ……なんだ。
大日本帝国
いつになったら
"こちら側"に来てくれる。
"こちら側"に来てくれる。
タイ🇹🇭
もう少しだけ待っててくれ……。
大日本帝国
……私達も時間が無いんだ。
早めにしてくれ。
早めにしてくれ。
タイ🇹🇭
わ、分かった……。
ガチャンッ
何回目だろうか。
フランスから領土を 奪い返してくれたことには 感謝している。だが、。。。
"枢軸国"に入りたくない…… かと言って連合国もどんな 感じなのか分からない……。
もう少しだけ……様子を見て、 どちらに着くか決めよう。
数日後。。。
ジリリリリ
ガチャッ
大日本帝国
もしもし。
タイ🇹🇭
っ、……もしもし。
大日本帝国
まだか。
タイ🇹🇭
……もう少しだけ……
あと少しで……。
あと少しで……。
大日本帝国
……そうか。
ガチャンッ
タイ🇹🇭
……?
タイ🇹🇭
……今日は、やけに
早かったな……。
早かったな……。
なぁ日帝。
お前は一体 何をしたいんだ__?
そして時が経ち_
タイ🇹🇭
はぁ。困ったな……。
俺は椅子に腰をかけ、 深くため息をついた。
彼奴のことで 疲れていたんだ。
そう、とても……
周りが見えないほど……
大日本帝国
何が困ったんだ?
相変わらずの無表情で 日帝は私を見下ろすように 目の前に立っていた。
俺はビクッと体を震わせた。
タイ🇹🇭
あ、あぇ……?
脳の処理が追いつかず、 ポカンとする。
嗚呼……そうか。
いやまさか……驚いたよ。
領土に侵入してまで 来るなんて予想外だった。。。
大日本帝国
私の言いたいことなど
分かっているだろう。
分かっているだろう。
少し荒っぽく 俺の襟元を掴んでくる。
タイ🇹🇭
……あ、ぁ……分かってるさ。
こうして俺は『やむを得ず』 日帝の同盟国となり、
連合国に宣戦布告したのだった___.