鈍 感 な 俺 た ち の マ ネ ー ジ ャ ー は 稲 荷 崎 の ア イ ド ル で す 。

ｶﾞﾁｬ

屋上についたら

あの3人が円になって座っていた

思わず変な声が出た

それぐらい驚いたから

宮城。

私の手が震えた

転勤ばっかりの中で唯一

もう一度会いたい

そう思っている人がいる場所

同じ高校にはいってバレー部に入ろうと思ってた

でもその淡い夢は転勤と一緒に消えていった

「同じ高校行こうな!!」

そう言ってくれる彼の優しい声は

もう、二度と聞けないかも

そう思ってた

会いたい。

でも、私は…

彼に、嘘をついた

同じ高校に行くって約束したのに

転勤で別の県に

何も言えずに転勤しちゃったもん

合わす顔がないよ

精一杯笑ったけど

引きつってる笑顔だってことは

自分でも分かった。

それでも、謝るチャンスがあるなら…

チャンスをくれるなら…

チャンスが欲しい。