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酒と本音と爆弾

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酒と本音と爆弾

第6話 - 合同演習2

108

2025年11月20日

#怪獣8号BL

#鳴保

#鳴保#鳴海弦#保科宗四郎

金の風

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金の風

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前にも言った通り、保科宗四郎と鳴海弦は"犬猿の仲"である。

それを知る防衛隊員達が、二人が喧嘩をし始めやしないかとハラハラしながら見守っていたが、杞憂に終わる。

二人はその見事なコンビネーションで用意された余獣の群れを次々に倒していき、他のどの組よりも最速で討伐を終わらせたのである。

そして終わらせたと同時に隊員達から歓声が上がった。

長谷川

大したものだな宗四郎は

亜白

長谷川副隊長

亜白

ええ。
自慢の副官です

第一部隊副隊長・長谷川エイジに亜白は前を向いたまま微笑を浮かべて言った。

彼女の視線の先では、鳴海がそっぽを向きながら拳を突き出しており保科が苦笑しながら突き出された拳に己の拳をこつんと当てていた。

こうして、第一と第三の合同演習は幕を下ろした。

合同演習終了後

鳴海

おい亜白

亜白

鳴海

鳴海

お前んとこの副官借りてくぞ

亜白

ちゃんと
勤務時間内に帰すのなら、
かまわないぞ

亜白の含んだ言い方に鳴海が一瞬眉を寄せる。

鳴海

・・・・分かった

鳴海

行くぞ保科

ぐいっ

保科

わっ！

鳴海が保科の手首を掴み引っぱって歩き出す。

保科

すみません亜白隊長！
行ってきます

亜白

ああ。
行って来い

長谷川

すまないな亜白隊長。
うちの鳴海が

亜白

いえ。
あいつのスペシャル自由人は今に始まった事ではありませんので。

長谷川

否定はできんな

亜白

それに

長谷川

それに？

亜白

鳴海だけでなく、
保科のためでもありますから

長谷川

鳴海と宗四郎の？
・・・・ああ、そういう事か

亜白

はい

長谷川

全く。
素直じゃないなあの二人は

亜白

同感です。
ですがもう大丈夫でしょう

長谷川

何故そう言い切れる？

亜白

そうですね。
・・・女の勘というやつです

スタスタ

ぐいぐい

保科

鳴海隊長。
そないに引っぱらんでも
逃げませんて

鳴海

・・・・・

保科

(って、無視かい！)

保科

(ほんまに強引なお人や。
・・・嫌いやないけど)

保科

・・・・・

保科

(心なしか、この人に
掴まれた所が熱い気がする)

第一部隊隊長室(鳴海の部屋)

ガチャ

パタン

保科

(あれ？
いつもはもっと物が散乱しとるのに綺麗に片づいとる)

そう、いつもならガンプラやゲームなどの私物で散らかっている隊長室(鳴海の部屋)が綺麗に片付いていたのである。

鳴海

保科

保科

はい

鳴海

この間は・・・

鳴海

この間は悪かった

部屋に入る前からずっと無言だった鳴海がいきなり話を切り出した。