/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
貴方
ん゛ん゛、
同期
どした？
貴方
ん〜〜何か喉の調子悪くて
同期
大丈夫？薬は？
貴方
飲んどらん…
同期
俺のど飴しか持っとらんけど…やるわ
貴方
ありがとう
同期
風邪？
貴方
かなあ…？
同期
あんま無理すんなよ
同期が私の頭を撫でようと、手を伸ばした。
貴方
待っ…
気付いた時には、反射的によけていた。
同期
え？
貴方
あ、えーっと
貴方
昨日頭ぶつけてさ、まだ痛いから
貴方
触らんで…
同期
…あ、あー。
同期
ごめん。
同期
…じゃあ俺営業行くわ。
貴方
…うん、いってらっしゃい。
私に触れていいのは、としみつだけ。
先輩
ちょっとちょっと〜
屋上で1人ランチ中。
別の課の先輩が話しかけてきた。
貴方
あ、お疲れ様です。
貴方
どうしました？
先輩
横座ってもいい〜？
貴方
どうぞ、
先輩
聞いたよ〜？
貴方
何をですか？
先輩
頭撫でようとしたらよけられた〜って。
貴方
え？…ああ、
先輩
さっき佐藤部長に相談しとったよ、「セクハラだと思われましたかね…」って
貴方
いや、そういうつもりじゃなかったんですけど…
先輩
あの子ナイーブだからねえ。
貴方
そうなんですか？そんな感じしないですけど…
先輩
そりゃあ、カッコつけとるだけよ
貴方
ええ〜？何でかっこつけるんですか〜？？
先輩
…え？
貴方
…え？？？？
先輩
気付いとらんの？！
貴方
…え？え？何をですか？？？
先輩
マジか…
貴方
え？何ですか？教えてくださいよー！
先輩
んー、どうしよっかな〜
貴方
教えてくださいってばあ、
先輩
仕方ないなあ、
先輩は勿体ぶった感じで髪を耳にかけた。
貴方
？？？
先輩
あのねえ、あの子はねえ、あなたのことが好きなの。
貴方
…え？！
先輩
本当に気付いとらんかったの？？
先輩
意外と鈍いのねえ、若いのに
貴方
えっ…全く…
先輩
好きな女の前だからカッコつけとるだけで
先輩
ナイーブだしいっつもなよなよして相談ばっかしとるわ。
貴方
ええ〜…
先輩
だからよけられてかなりショックだったみたいよ？
貴方
なるほど…
先輩
こないだの歓迎会あったやん？あの時も、
先輩
わざと高橋くんが残業押し付けたって。
貴方
…えっ？！
先輩
2人きりで飲むチャンスが欲しいって言うから
先輩
協力してやった、って得意げに言いふらしとったよ？
貴方
それで私理不尽な残業を…
先輩
で、どうなの
貴方
え？何がですか？
先輩
アリかナシかに決まっとるやん。
貴方
…え？！…それは…
先輩
え？どうなの？個人的にすっごく気になるんだけど。
貴方
う〜ん…
先輩
彼氏とかおらんって聞いたけど？
貴方
まあ、いないですけど
先輩
だったらアリ？？
貴方
…いや、それはちょっと…
先輩
ええー？！ナシなのー？！
先輩
マジかあ…失恋か…あの子更になよなよしちゃいそうだわー。
貴方
ナシ、というかまあ…恋愛対象ではないですね。
先輩
それをナシって言うの！
貴方
はあ、
先輩
ま、本人には言わんから。
先輩
このまま遊ばせとこーっと
貴方
先輩意地悪すぎますよ〜！
先輩
まあね？
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
