閉じた心の向こう側
主人公の いるま は、家でつらい状況を抱えながら生活している高校生。
家では安心できる場所がなく、誰にも本当のことを話せないまま、心に大きな壁を作って生きていた。
学校ではできるだけ人と距離を取り、深く関わらないようにしている。
そんなある日、クラスの明るい人気者 らん が、なぜかいるまに話しかけてくるようになってから、
最初は面倒だと思っていたいるまだったが、
らんは何度断っても普通に話しかけてくる。
「友だちじゃん」
その何気ない一言から、二人は少しずつ一緒に帰るようになり、
閉じていたいるまの心はほんの少しずつ揺れ始める。
しかし、そんな変化を 家の親に見られてしまう。
「友だちなんて必要ない」
そう言われ、いるまの生活はさらに厳しくなっていく。
学校にも来なくなり、連絡も取れなくなるいるま。
突然いなくなった友だちに、らんは強い違和感を覚える。
「絶対、何かある」
らんは仲間たちと協力しながら、
いるまが一人で抱えてきた苦しみを知っていく。
何度も距離を置こうとするいるま。
それでも離れないらん。
「俺は、お前の友だちだろ」
まっすぐな言葉と、仲間たちの支えの中で、
いるまは少しずつ自分の気持ちを話せるようになっていく。
これは——
ずっと一人で生きてきた少年が、
仲間と出会い、誰かを信じることを知り、
閉じていた心のドアを開いていく物語。
そしてその先に待っているのは、
友情だけではない、特別な感情だった。