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注意書きは第1話へ
nmmn・irxs という言葉の意味を 知らない方は
この先に進むことを 固く禁じます
𝐬𝐭𝐚𝐫𝐭
桃(変装中)
式典会場の大広間から出た 廊下で、鏡越しに自分を眺める
やはりカツラとメガネと女体化だけじゃ 不安すぎる
だから変装できる時間を短くしてでも 髪色だけ変えることにした
『変幻』のギフトを使った魔法には 時間制限があって、それを超えてしまうと元の姿に戻り、魔力切れを起こして倒れてしまう
俺の魔力量的に全身に魔法を発動すると 最大10時間ぐらい
そして今は体だけ魔法を適応しているから最大15時間この姿のままでいられる
顔は髪が長くなっているのとメガネで なんとか隠せばするが、念には念をだ
この状態で茶髪に変えれば変装できる 時間は減ってしまうが誤差だ
変装を始めた時刻から考えて タイムリミットは残り10時間
現在午前10時
夜の8時までに部屋に戻ればバレることはない
夜のパーティーはさすがに人手不足も 解消されて下級メイドが出席して仕える なんてないだろうし余裕であろう
そんな気持ちで、鏡に移る 茶髪ロングの眼鏡っ娘を眺めた
桃(変装中)
まぁこれだけ変装してればまずバレまい
喋るようなことは無いし声でどうのこうのはならないだろう
緊張するが…
桃(変装中)
桃(変装中)
人手不足で下級メイドが式典に出動してることがバレたらマズい、と
ショウ殿に何か高級な装飾を身につけるよう命令され首にかけた私物の青いネックレスをぶら下げながら
久しぶりに見る元カレの顔に思いを馳せて広間へ戻った
赤
赤
赤
赤
舞台の上でお辞儀をすると 頭上から大きな拍手が響いてくる
笑顔を絶やさず、常に王太子としての 威厳を損なわぬよう順調に式典が 進んで行く
この後、ヴェリアスの大使の面々が 入場し、挨拶をかました後 フリータイムが始まる
またニコニコと思ってもない愛想を 振りまかなきゃいけないのかと思うと 気鬱になりそうだが
まぁそんなことは日常茶飯事だ
いつも通り…乗り越えていけば……
それでは、ヴェリアス王国大使団の ご入場です
赤
大きな扉が開いて、大使達が入場してくる
先頭にいるのは筆頭大使の2人だろうか
確かヴェリアスの第二王子と… マルコシアスから留学して行った子息…
名前は…
赤
いやいや、そんなまさか
よく目を凝らして見てみれば……
赤
水
赤
おにい、ちゃん…?
今、目合ったよね…?
水色の髪に、あの愛らしい顔…
あれは正しく…
水
赤
口に人差し指を当てて、しー。という 合図を送ってくる
そうだここは大衆の前
そしてお兄ちゃんの存在は誰も知らない
ここリウラがお兄ちゃんと叫べば たちまち大混乱に陥るだろう
そして今朝、執事のショウが 両陛下にはリウラがお兄ちゃんの存在を 知っていることを報告しなかった と言っていた
これは良心でやってくれたのだろうが 今ここで真の第一王子の存在の認知していることがバレてしまったら 父や母はどう出るか分からない
赤
落ち着け、落ち着け…
聞きたいことは沢山あるけど
今はとにかく、黙っておこう
やぁやぁイフ第二王子殿下。 わたくし、○○公爵家のラウルと申します。以後お見知りおきを。
青
そしてこちらは娘のジーナでございます
ごきげんよう、ヴェリアスの第二王子殿下
青
まぁ…なんてお美しい…//
水
イケメンって罪だなぁ…
隣国の第二王子ということで 名を売りに来ている貴族や、娘がいる 者は令嬢の魅力をアピールしてきたり…
一言挨拶のようなスピーチを終え、 フリータイムになった瞬間マルコシアスの人々に囲まれた筆頭大使の僕達
水
青
水
青
青
水
青
水
マルコシアスからヴェリアスに留学した マルコシアスの子息…なのに 見覚えがない
ツェラン家なんてそもそもないから 当たり前なのだが、皆は不思議そうに 僕を一瞥してからまた媚びを売りに行くのだ
水
赤
水
さっき落ち着かせるように合図を送って 少しは動揺を抑えられたらしいが
未だに僕のことを目で追ってきている
1年もの間疾走した兄と再開したのだから叫び出してもおかしくないのに
物分りのいい子だなぁ
でも
青
水
青
何も言わずリウちゃんの前から 姿を消したことへの罪悪感が 今になって肥大して目の奥をツンとさせる
僕、リウちゃんに酷いことしちゃったな
水
水
青
青
青
水
青
水
そうだここは公衆
気を引き締めなければ…
マルコシアス王
マルコシアス王
水
そんなバツが悪そうな顔されても…
マルコシアス王
マルコシアス王
水
誰がお前のことをお父様なんて呼ぶか
まぁ呼べないんだけど
マルコシアス王
水
マルコシアス王
水
僕も息子なんだけどな
青
マルコシアス王
マルコシアス王
はっ、承知致しました
水
ついにリウちゃんと対面…
あの可愛い顔を思い出すと今すぐ 抱きしめたくなるけど抑えろホトケ…
このクソ親父は、僕がリウちゃんと ひっそり会っていたことを知らない
ただいまお連れして参りました。
マルコシアス王
なんの悪意もなく、ただただ 隣国との繋がりを息子の代まで続かせようという国のための良心でリウちゃんを 呼び寄せただけの笑みだ、このニッコニコは。
赤
マルコシアス王
青
赤
水
なんかちょっと身長伸びた? リウちゃん…僕も越されないように頑張ろ
っていけないいけない、そんなことを考えてる場合じゃないんだった
赤
水
リウちゃん演技上手いなぁ… 完全に初対面という設定を見繕ってる
赤
水
マルコシアス王
他愛もない僕達の会話を、クソ親父は 黙って見守り、王妃である母は 腹を痛めて産んだ兄弟が初めて対面している…!と感動に目を潤ませている
いや、初めてじゃないけどね
水
赤
水
これは…チャンスなのでは?
水
青
マルコシアス王
イフくん…どうやら僕の企みを 理解してくれたみたいだ
さすがは僕の相棒
赤
リウちゃんも…!さすが僕の弟!
マルコシアス王
マルコシアス王
赤
水
青
マルコシアス王
青
イフくんが踵を返して広間へ戻っていく
それに着いて行くように僕も背を向けた
水
マルコシアス王
このおっさんにしか見えないように 中指を立ててからその場を去った
桃(変装中)
殿下が王家の人たちと話し終わったのか 真っ直ぐと自分の席に来ている
相変わらずの爽やかな美形だ 特に変わったようなことはなさそう
健康そうな姿を見て安心したのは 仮にも10年間婚約していたせいだろう
青
水
沢山の人に囲まれながらも確実に こっちに来ている
来ている
来ている
青
桃(変装中)
青
桃(変装中)
桃(変装中)
青
水
青
桃(変装中)
っはぁあ〜〜〜ッ!!!
ビビったぁあッ!!
いきなり話しかけんなよ!
なんとか誤魔化せたけど…
心臓バックバクだよもう…!
桃(変装中)
まぁまぁまぁ冷静に行こうぜ
今の俺は茶髪ロングだしメガネをつけている
それに女の子の体だ
バレるわけが無い!
平常心平常心…
これは問題なく乗り越えられそう… だ…?
青
桃(変装中)
めっっっちゃ見てきてる!?
え、え、え、バレてないよね…!?
青
桃(変装中)
や、やばいやばい…!
捕まる…ッ!!
青
サラ…
桃(変装中)
髪の毛を一束掬われ、至近距離に 殿下の顔が現れる
なんかバレてなかったっぽいけど これはこれでマズいんじゃ…!?
青
桃(変装中)
うん、顔が綺麗だね!!!(怒)
そんな見つめないでもらえます!?
水
水
青
はらりと琥珀色の髪を手から零して ハッとした表情をする殿下
青
桃(変装中)
桃(変装中)
青
やばい、ついパニックになって 声を上げてしまった
必死な俺の形相に気圧されたのか 殿下も引き気味だ
それにかなり注目をされている気がする
やばい、やばい!ここは抜け出そう…!
桃(変装中)
桃(変装中)
脱兎のごとくその場を後にした
青
水
青
水
※下書き無しのマンガ風イラストです ※僕の腕は駄作量産に特化してます ※急ピッチで描きました ※描いた意味は特に無いです ※お目汚し失礼 ※(意地でも落書きとは言わない)
いつも見てくれてありがとうございます
_人人人人人人_ >次回 まだ書いてない<  ̄^Y^Y^Y^Y^Y ̄
展開は決まってるんだけど 書いてねぇんだ
すまん(爆笑)
コメント
17件
うへへへ( ◜ω◝ ) 待ってましたー!イラストも内容も神すぎて!! 続き楽しみにしてます!
好きの一言で収まればよかった。まじ青桃しんどい。好き。