僕
静まり返った冷たい廊下
何も無いリビング。
僕
学校用の手提げバックをリビングに置き
ソファーに腰掛ける。
少し暖かい。 先程まで、母が座っていたのだろう
手提げバックを手に取り中身を見る
数個のチョコレートととクッキー そして100点のテスト。
僕
小さく希望を抱きながら 机へいつもどうり向かった。
あれから2時間ほど経った。
廊下には、重い扉が閉まる音が鳴り響いた
僕
ニコリと微笑み、心を躍らせ 玄関へ走る
僕
母さん
母さんは冷たい表情で、 スタスタと廊下を歩いていく
僕
僕は100点のテストを広げ、 柔らかく笑う
母さん
僕
冷たい眼差しで僕を見つめる母さん。
母さん
母さんは少し口角を上げたが、目は笑わず 威圧感が感じられる
僕は唇を少し噛み、 目線を下にする
僕
僕
母さん
母さんは綺麗な長い髪を靡かせ 部屋へと入っていった
僕
僕は母さんの部屋に背を向け、 部屋に戻った
ひんやりと冷たい廊下が じんわりと伝わってくる
僕
机の上のカレンダーに目をやる 今日は2月14日。
バレンタインデー そして、僕の誕生日
僕
僕
僕
涙が溢れ、視界が淡くなる 蛍光灯がぼんやりと映る
ベットの上にある、 小さなお菓子の数々が僕の涙で濡れていく
僕
俺、今年もお袋から貰うんだな… 嫌だなー
それなー、 親じゃなくて女子生徒から貰いてー
そんな言葉が脳裏によぎる
それが当たり前なんだなって今更だけど思ってた。
僕
僕
僕
僕
そんな声も届かぬまま。
今年も誕生日が終わっていった
コメント
27件
遅いけど、誕生日おめでとうございます! 最後、ウルウルですゥゥ…笑 母さんから誕生日を祝われた時の僕さんを見てみたい笑
誕生日おめでと〜!!((遅刻 切ないよ。ままぁ……!!
お誕生日おめでとう!!! 切ないな。ハッピーエンドで終わって欲しかったァァァ!!((すみません