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ただいま…

静まり返った冷たい廊下

何も無いリビング。

……だよなぁ…

学校用の手提げバックをリビングに置き

ソファーに腰掛ける。

少し暖かい。 先程まで、母が座っていたのだろう

手提げバックを手に取り中身を見る

数個のチョコレートととクッキー そして100点のテスト。

喜んでくれるかな…?

小さく希望を抱きながら 机へいつもどうり向かった。

あれから2時間ほど経った。

廊下には、重い扉が閉まる音が鳴り響いた

帰ってきたかな…っ

ニコリと微笑み、心を躍らせ 玄関へ走る

……おかえりなさい…っ

母さん

……

母さんは冷たい表情で、 スタスタと廊下を歩いていく

母さんっ
見てほら…っ

僕は100点のテストを広げ、 柔らかく笑う

母さん

……それで?

え…っ?

冷たい眼差しで僕を見つめる母さん。

母さん

だから何?

母さんは少し口角を上げたが、目は笑わず 威圧感が感じられる

僕は唇を少し噛み、 目線を下にする

じゃ…じゃあ…

今日は…何の日…っ?

母さん

さぁ、何かしらね

母さんは綺麗な長い髪を靡かせ 部屋へと入っていった

……覚えて…なかったのか…

僕は母さんの部屋に背を向け、 部屋に戻った

ひんやりと冷たい廊下が じんわりと伝わってくる

……っ

机の上のカレンダーに目をやる 今日は2月14日。

バレンタインデー そして、僕の誕生日

……あぁ…っ

愛されてなかったのかな…っ?

頑張ってきたのが馬鹿みたいだ…っ

涙が溢れ、視界が淡くなる 蛍光灯がぼんやりと映る

ベットの上にある、 小さなお菓子の数々が僕の涙で濡れていく

母さんから…っ
貰いたかったな…

俺、今年もお袋から貰うんだな… 嫌だなー

それなー、 親じゃなくて女子生徒から貰いてー

そんな言葉が脳裏によぎる

それが当たり前なんだなって今更だけど思ってた。

…あとさ

おめでとうぐらい言ってくれよ……っ

どんな誕生日プレゼントよりも…

母さんのプレゼントが…っ
欲しかったな……っ

そんな声も届かぬまま。

今年も誕生日が終わっていった

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