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コメント
5件
続きが楽しみです!!!めっちゃ読んでて興奮しました🤩
絵めっちゃ上手!
8話【起きて…】の続きから
おんりー
時間がない?悪邪神?
おんりー
あまり頭の痛さに顔がくしゃりと歪む
まるで鈍器で頭を殴られている痛さが、蓄積する。
おんりー
何か言っている……
機能しなくなってしまった頭では話を聞き取れずにいる。
おんりー
痛みが頂点に達し、視界が歪む。
…あぁこれちょっとやばいかも、と脳が判断した時にはもう遅い。
グラリと視界が横に傾き、意識は黒く沈んでいった
キャーァァアアアアア”ッツ!!!
たすけてッ!助けてぇえ”え”え”ッツ!!
燃え盛る炎と重なって、人々の悲痛な叫び声が鼓膜に響く。
おんりー
村人
ぐちゃっ
目の前にいた女性の首が跳ねる。
おんりー
おんりー
フードを被っていた少年のフードが落ちる。
白い髪は印象的で、すぐにあの男の子だと気づいた。
おんりー
さっきの男の子の肩を掴もうと手を伸ばした
おんりー
掴もうとしたがするりと空中にぶら下がって、触れられない。
おんりー
その後も、掴もうとしたが触れられなかった。
もしかしたら、自分は今、幽霊的な存在かもしれない
意識だけがここにいる。みたいなことだろう
おんりー
ぼーっと頭を回転させていると、急に男の子がどこかへ走り出した。
おんりー
おんりー
それに続くように後を追った
村から離れ、あたりは森の中。
どこへ向かっているのだろうか
おんりー
おんりー
男の子を追うと、さっき意識を手放したところにいた。
おんりー
ガタンッと勢いよくドアを開けて、男の子は中に入る
ズキッッ!
おんりー
やっぱりだ。ここへ来ると頭が痛い
おんりー
重い頭を抱えて家の中に入った
おんりー
おんりー
おんりー
目の前には、血塗られた女性を抱える男の子の姿があった
床は血で湿って、歩く度にぺちゃ、ぺちゃ、と音がなる。
ズキッッッ!
おんりー
突然の痛みで、床に倒れこんだ
おんりー
男の子は『お母さん』と何度も繰り返して呼ぶ。
それでも返事は返ってこない。
おんりー
おんりー
殺意の感じる空気が部屋に充満する
おんりー
知ってる。この絶望的な光景。
おんりー
覚えている。この怒りの感情。
おんりー
おんりー
どこまでも広がっている黒い空間。
その空間に1人、男の子がいた。
おんりー
泣いている男の子の隣に座って、頭を撫でる
よかった。今度は掴める。
おんりー
おんりー
おんりー
あの後、俺は村を襲った者達。
悪邪神の配下達を皆殺しにした
素手で殺したあの感触と匂いは忘れられない
おんりー
皆殺しにした後の反動が大きく、疲れてしまう。
でも、それでも、お母さんが帰って来ることはない、ということは、幼いながらわかっていた
村人
村人は、俺を見るなり、青を青ざめた。
村人
おんりー
ザシュッッツツツツ!!!
戦士
おんりー
戦士の刀が自分の体を貫通する。
おんりー
口から血を吐き、戦士を見つめた
戦士
戦士
追い打ちをかけるように体を突き飛ばされ、岩に頭をぶつけた
ガンッッッッッツ‼︎‼︎
そして、何かの糸が切れた気がした
おんりー
その時、頭の中に残っていたのは、 『体を切られた』という記憶。
そして察した。
『こいつらはみんな敵だ』
おんりー
みんな殺した。
襲撃者も村人達も
おんりー
でも、心は空っぽで
何も感じないし、思い出せない
おんりー
その時、雨が降ってきた。
村の火は消え去って、自分に付いていた血も洗いながされた。
おんりー
どこに向かっているかわからない。
だけど訳もわからず、足を進める。
おんりー
進めば進むほど、雨によって記憶も洗い流される。
おんりー
おんりー
頭を回転させるが答えが出ない
その時、体力が持たず、意識が途絶え、前に倒れた。
1人の女性が俺に駆け寄り、心配する
その女性は俺の今の、母さんだった。
全部思い出した
おんりー
おんりー
おんりー
おんりー
おんりー
おんりー
おんりー
おんりー
おんりー
おんりー
男の子は、涙を必死に拭いて、俺を見つめる。
おんりー
おんりー
そう俺に笑いかけると、体がハラハラと崩れ、散っていく。
そして散ったかけら達は、俺の中に取り込まれた
おんりー
そして俺はこの暗闇を切り裂いた
目を開いた先は、病院の室内で、そばに親が寝ていた
おんりー
母さん
疲れていたのだろう。目の下にクマができている。
起こさないように、周りの状況を確認する。
その時、ふと、テレビから流れたニュースが俺の耳に入る。
《ーニュースですー》
《ー真上流高校に何者かの襲撃がありましたー》
おんりー
ガタンッ!と起き上がり、体についている管を引き抜き、テレビに駆け寄る
テレビには、封鎖された高校が写っていた。
《ーいまだに生徒たちは高校の中に〜〜〜ー》
おんりー
ベットの横にあった棚から制服を取り出す。
シャツに腕を通して、ブラザーを着る
そして、黄色いパーカーを腰に巻いた。
母さん
おんりー
寝ぼけているのか、目を擦って俺を見つめる
母さん
母さん
驚いた母さんは俺の腕を引っ張る
おんりー
腕を解いて、窓を開けた
母さん
おんりー
そう言い放った瞬間、窓から俺は飛び降りた
母さん
いつも通い慣れた道を走る
おんりー
おんりー
そして、本質を使い、早く学校へ向かった
学校に着いた時、その場の雰囲気に足が止まった。
あたりは黒い霧と共に、邪悪な風が立ちこめていて、どうしても近寄りづらい。
入り口は、立ち入り禁止のテープが張り出され、その周りには警察がいた。
警察
警察の周りには、カメラや人が並んで、中の様子を伺っている。
おんりー
その人だかりを割り込み、近くに寄った。
その時だ
おんりー
黒いシートに包まれた人が運ばれている。
その時、不意に見えたシートの中には、白髪の髪が見えた。
おんりー
人の間を駆け込み、立ち入り禁止のテープをちぎって、その人のもとへ走った。
うそだ。あれは違う人だ。
警察
掴まれた肩を振り解き、運ばれている人の元へ駆け寄った
おらふくん
おんりー
邪獣駆除班
邪獣駆除班
おんりー
膝から崩れ、その場で絶望した。
おらふくんはまるで眠っているようで、今にでも、笑って起きてくれそうで、それで、それで……
あ”ぁ、なんでッ!、なんで……っ
悲しみで前が涙で曇って、頭が空っぽになる
その時、誰かが俺の袖を引っ張った。
雪だるま
おんりー
雪だるま
なぜか雪だるまが動いている。
その雪だるまは、俺の袖を引っ張り、『あっちに行け』と言わんばかりに学校のグラウンドへ導こうとする。
おんりー
雪だるま……
もしかして、っ!
おんりー
おらふくんの方を見ると、なんだか、ニコッと笑っているような気がした。
おんりー
雪だるま
首を縦にふる。
おんりー
崩れた膝を立たせ、前を向いて、雪だるまをズボンのポケットに突っ込んだ。
おんりー
髪色は白色。目は赤色に染まる。
その姿は、そう、まるで…
神捧天のようだ。
目の前に押し寄せる邪獣を駆除していき、グラウンドに向かう。
邪獣
おんりー
グサっ
邪獣の首の根本を切ったら、グラウンドが見えた
おんりー
後もう少し
勢いよく走り込みグラウンドに着く。
その時、悪邪神に殺されかけるめんの姿があった。
おんりー
悪邪神の手がめんの頭に乗っかる。
早く助けないとッ!
おんりー
パチンッと指を鳴らす。
シュンッツツツ!!!!
ぐしゃッッツツツツ!
異動した瞬間、悪邪神の手を引きちぎり、胴体へ一発ぶち込み悪邪神を遠ざけた。
バコンッッッツツツツツツ‼︎‼︎‼︎
おおはらめん
おおはらめん
おんりー
冷たい風が吹いて俺の髪をなびく。
助けためんは、ボロボロであちこちに血や傷がある。
今にでも死んでしまいそうで、怖かった。
おらふくんのこともあり、俺の理性と怒りは絶頂にあった。
許せない。
さらに目がどす黒い赤に染まり、緑色の髪は純白な白に変化する。
目からは稲妻のような光が出て、神のような存在感を示す
悪邪神
⚠️主の絵が出てきます⚠️
悪邪神
悪邪神
おんりー