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たこ
コメント
2件
うおわああ!!完結お疲れ様です!!見るの遅れたの悲しい…… 最後の最後までイタさん拗らせているの本当にBIG LOVEです!!現国になったイタさんもまた拗らせるんでしょうかね…
あれから、時が流れた。
まず、なちが処刑された。
怒れる国民たちの手によって、首を落とされた。
…ioは、なちの処刑を、
遠くから見ていた。
みんなの怒声と、罵声。
その中でも、なちはその声を聞いちゃいなかった。
…自分が死ぬため。
そのためだけに、あのときのなちは歩いていた。
けど。
断頭台に頭をかけて、首が切れる瞬間。
その瞬間に、
ioの方を向いて、
…笑った。
国自体がもう滅んでいたからか、なちはあっさり死んでった。
歓声に包まれる中、ioは1人、断頭台を見つめた。
____________楽になりたい。
気がつけばそんな言葉が口から出ていた。
…楽に。…どうやって?
ioはとっくに死期を逃した。
ioの国が滅んだ時、ioは死ななかったから。
ふと、なちの最期の顔を思い浮かべた。
…なちの、笑った顔。
ちょっと不器用で、苦しそうで、
だけど、誰よりも幸せそうな笑顔だった。
__________なちのあほ。
心の中で、そう呟いた。
あぁ、なち。
なち、どうして。
どうしてなちはいつもioのこと置いてくの。
今も、あの時も、そして、
…どうせこれからも。
あの時が永遠に続けばよかったのに。
まだ、なちが生きてればよかったのに。
ioは、暫く国民と顔を合わせられなかった。
愛してた国民だったはずなのに、ioはいつの間にかそれさえどうでも良く感じた。
アメリカは定期的に来てたけど、その時も会話という会話はしていなかった。
…なちが死んでしまったあの日から、ioは死んだ。
本来ならioも死ぬべきだったその日から、ioは死んだ。
肉体的にではなく精神的に。
古びた時計が、時間を刻むことも忘れて固まっている。
時計の音すら聞こえないこの静寂で、
一体ioはなにをしているんだろう?
あぁ、疲れた。
生きることに、疲れた。
罪を隠すことにも、疲れた。
…じゃあ、今のioはなんで生きているんだろう?
そこまで考えて、体が数日ぶりに動いた。
玄関を出て、街を、家々の隙間を、走った。
話しかける国民たちを無視して、走った。
ただ、ひたすらに。
どのくらい走っただろう。
数日かけて走った先には、
そこには、随分復刻したようだったかつての彼らの本土があった。
しかし、人の気配は全くなかった。
🇮🇹
小声でそう言ってみる。
そういったら、また来てくれるような気がしたから。
あぁ、今日も元気な小鳥たちの囀りが聞こえる。
今日も、綺麗な雲が空に浮かんでいる。
ふと、蝶がioの体に止まる。
蝶は、死者の魂であると言われているらしい。
🇮🇹
🇮🇹
🇮🇹
ふと、止まっていた時計がようやく動き出したかのように、
背後から、誰かの足音がする。
酷く懐かしいような、安心するような、
でも、聞いたことのない足音。
それが誰であるかは、
もうわかっている。
🇮🇹
🇮🇹
命は、死は、生は、巡る。
死んだ魂はいつか、また、
こうやって循環する。
最も、それを証明する手段などない。
けど、少なくとも、
ioは二度、命が巡る瞬間を見た。
🇮🇹
あぁ、
io、君のことが、
好きだった。