メイド喫茶

文化祭終わり

｢照れながらのお返し｣

文化祭が終わり

和気あいあいとしていた廊下は

静かな空気が漂っていた

執事喫茶を出たあとからずっと、

私の心臓はばくばくだった

廊下の隅で顔を覆っていると──

不意に背後からスっと影が差し込んだ

低い声。聞きなれた声。

振り向く前にもう分かってしまう

いじわるな笑みを浮かべながら近づいてくる

さっきまでの執事服姿の余韻が残っていて、

距離が近づくだけで息が止まりそう

思わず反論すると、先輩は目を細めた

勢いで言った瞬間、

私は自分が何を口走ったのかに気づいて固まる

やっちゃった、

ところが

先輩はゆっくりと微笑んだ

心臓が跳ねた

そんなつもりじゃなかったのに、

でも、そんな風に言われたら逃げられない

優しいけど少し甘くて、逃げ道を残さない声

私は手を胸の前でぎゅっと握り、勇気を少しずつ集めた

私は一歩だけ近づき、

さっきのメイドみたいに、

ぎこちなくスカートの裾をつまんで頭を下げた

終わった瞬間、もう顔が爆発しそうに熱くて、

耐えきれずにぎゅっと目をつむる

すると

先輩の声が低く、かすれていた

次の瞬間、

先輩は片手で額を押えながら笑いだした

私は顔がさらに赤くなる

即答する私を見て、先輩は楽しそうに笑った

そう言って、

彼は私の頭をぽん、と軽く撫でた

その一言に、私はまた心臓が跳ねた

笑いながら並んで歩く2人

どこかくすぐったくて、

甘くて、

文化祭の終わりを惜しむような空気が2人を包んだ

最後まで読んでいただきありがとうございました☝🏻🌟

最初はメイド喫茶だけの読み切り作品だったのですが

たくさんの♡をいただきまして、 執事喫茶と文化祭の終わりVer.も書かせていただきました🫶🏻

このお話はこの3話で終わりなのですが、

今頭の中にイメージしてる作品がたくさんあるんです🫢

どれを書こうか迷ってまして…

10話ぐらいで終わるもの・読み切り・2話ぐらい……

結構様々なんですよ🫠

なので、お聞きしたいことがあります！

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ ・短編集（長編集） ・バイト ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

この2つで｢読みたい！｣ってものありますか💭

短編集（長編集）は私が書くと短編じゃなくて長編になっちゃうからです笑

短編集の💬でしたら、 私が考えてるもの全て短編集として書きます！

このお話を読んでくださり本当にありがとうございました🙌🏻