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シイトが言っていた場所へと向かい 廃墟へ走って行った。

もちろん護衛は1人つけてきている。なぜ1人かというと、1人でも相当強いからだ。

リーナ・アイアン

はあっ…、

リーナ・アイアン

ほんとに、ここにっ、?

一面ゴミだらけで、手前にある建物はボロボロ。

ふと、本当にこんな所にクロウトが…?と疑ったりもしたリーナだが、クロウトへの心配の気持ちが大きかったのでありとあらゆるとこを探し回った。

だけど。

リーナ・アイアン

いない、、か

嘘をつくことはない。だが予想が外れることは多々あった。

リーナ・アイアン

シイトってば…

リーナ・アイアン

はあ

やれやれとジェスチャーをして溜息を吐く。

そのとき、ほんの一瞬クロウトがどこにいるか分かったリーナは、また走った。

リーナ・アイアン

っ、クロウト…クロウト……クロウト…!

リーナ・アイアン

っはぁ、クロウトー!!!

クロウト・クィア

…!

クロウト・クィア

リーナ…姫、?

リーナ・アイアン

クロウト!?

クロウト・クィア

ええ…そうですが…息がとても荒いですよ?

リーナ・アイアン

っへへ、クロウトが心配で来ちゃった

クロウト・クィア

へへって…はぁもう

クロウト・クィア

仕方ない人ですね

そう言いながら持参していた拭き物でリーナの顔を拭いた。

リーナ・アイアン

んむ…

リーナ・アイアン

優しくしてよ…

と、頬を膨らますリーナを見てクロウトはこう言った。

クロウト・クィア

……可愛らしいですね、本当に

リーナ・アイアン

…へっ!?

クロウト・クィア

どうしたんですか?

リーナ・アイアン

え、?あ、えーと、あはは

リーナ・アイアン

別に、?特に何も…?

クロウト・クィア

顔がさっきよりも赤くなってません!?大丈夫ですか?!

リーナ・アイアン

…大丈夫!これは大丈夫なやつだから!

クロウト・クィア

そうですか、、なら安心です

リーナ・アイアン

ほっ…

クロウト・クィア

あの

リーナ・アイアン

どうしたの?クロウト

クロウト・クィア

なぜ…私がここにいると分かったのですか?

リーナ・アイアン

私じゃないの!シイトなの!

リーナ・アイアン

聞いたら色々と教えてくれて

クロウト・クィア

…色々、と申しますと……もしやあのことも聞きましたか?

リーナ・アイアン

聞いたよ

リーナ・アイアン

聞けることは、多分

クロウト・クィア

……ですか

クロウト・クィア

ですが、あの本はもう隠蔽しますので。どうかお忘れください

リーナ・アイアン

隠蔽って、

リーナ・アイアン

燃やさないよね…?

クロウト・クィア

燃やす…まではいかないですけれど本自体を消す方向ではあります

リーナ・アイアン

本自体を…、?

リーナ・アイアン

それしたらどうなるの

クロウト・クィア

…………ふふっ、心配ないですよ。ただ、忘れるだけです

クロウト・クィア

本のことや…

クロウト・クィア

ですので、ご安心ください

リーナ・アイアン

安心できないよ!

クロウト・クィア

そもそも"まだ"残っていたなんて知られたら私は処刑される身分なので

そう言って笑ってみせた。

リーナ・アイアン

は、それってどういうことよ

リーナ・アイアン

処刑、?されるわけないじゃない

クロウト・クィア

…されますよ

リーナ・アイアン

証拠がないじゃないの

クロウト・クィア

証拠としては、私の両親が殺されたこと、ですかね

リーナ・アイアン

……は?

クロウト・クィア

処刑ですよ、火あぶりの刑

リーナ・アイアン

なに、それ、、

クロウト・クィア

私はまだ子供ですけど、脳裏にこびり付いているんです

クロウト・クィア

10、12歳の頃に

クロウト・クィア

母親の方は、火あぶりの刑です

クロウト・クィア

そして父親の方は首を…

リーナ・アイアン

っ…!!

その光景を想像してしまったリーナ。

リーナ・アイアン

で、でも何でクロウトは無事なの?

クロウト・クィア

両親が私を逃がしたからですかね

リーナ・アイアン

逃がした…?

クロウト・クィア

はい

クロウト・クィア

誰にもバレずに、一応そのおかげで難は逃れました

リーナ・アイアン

子供産まれてるかは調べなかったの?

クロウト・クィア

"調べられなかった"んでしょう。

クロウト・クィア

クィア一族と会話もしたくなさそうでしたし

リーナ・アイアン

…………そうなのね

クロウト・クィア

毛嫌いされ続け、それと両親の死、私はもう"心がボロボロ"でした

涙ぐみ、喉が痛いながらも必死に言葉を繋ぐ

リーナ・アイアン

心が…、?

クロウト・クィア

その最中、貴方という光が現れました。

クロウト・クィア

正に私の救世主でした

クロウト・クィア

今もですけど

リーナ・アイアン

私が、救世主…?!

クロウト・クィア

リーナ姫は私のことを毛嫌いする訳ではなく、むしろ微笑んで話しかけてくださいました

クロウト・クィア

それはもちろん、明かしていなかったので当たり前ですが…

リーナ・アイアン

明かしてても私は毛嫌いしないわよ!?

クロウト・クィア

はい、知っています

クロウト・クィア

で会った瞬間から包み込んでくれそうな、そんなオーラが滲み出てましたから

リーナ・アイアン

なにそれ、恥ずかしい…

クロウト・クィア

ふふ

クロウト・クィア

リーナ姫は私の命の恩人と言っても過言ではありません

リーナ・アイアン

命のって…そんな大袈裟な

苦笑しながら謙遜する。

クロウト・クィア

……大袈裟ではありません

クロウト・クィア

本当に、リーナ姫に会っていなければ今頃…

リーナ・アイアン

っ、!もし、かして

リーナ・アイアン

待って、そうだとしたら……

嫌な予感が頭の中に染み込んでくる。そして血の気が引いていく。

クロウト・クィア

話しすぎてしまいましたね

クロウト・クィア

貴方の使用人として仕えられていたことを心から嬉しく思います。

クロウト・クィア

リーナ姫…お元気で

リーナ・アイアン

やだっ、クロウト!

リーナ・アイアン

待って!!

リーナ・アイアン

クロウト!!!

リーナ・アイアン

貴方の私への思いはそんなものだったの!?

クロウト・クィア

……

リーナ・アイアン

咎めたりしない!私がお父様に言えば、きっと…ミハエル一家も!

クロウト・クィア

…ごめんなさい

リーナ・アイアン

っ、!!

一瞬クロウトが子供じみた声色で、言った気がした。

リーナ・アイアン

ねえクロウト!待って!!

追いつこうと足を速める。

だけど、追い付けない。

何度も何度も躓き泣きながら追い付こうと必死で。自分の傷なんて屁でもないみたいに。

リーナ・アイアン

っ…グロウド!

クロウト・クィア

…っ、

クロウト・クィア

すみません、すみません、すみません…

下を向いたままそう呟く。

リーナ・アイアン

やだ、やだよ…クロウト…っ

リーナ・アイアン

サヨナラなんて嫌だよ!

リーナ・アイアン

何で私から離れるの…クロウト

リーナ・アイアン

なんで、なんで…っやだ

リーナ・アイアン

クロウトのバカー!!!!

その言葉を吐きながら大泣きした。

その様子を見兼ねてか、護衛の人が大泣きするリーナをおんぶして屋敷へと戻る。

泣き止んでからミハエル兄弟の屋敷へ行き、さっきあったことを話した。

命懸けの薬屋は私(姫)です!

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