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【からぴち】龍証の妖怪ハンター！

第67話 - ほしいのは　たっつん過去編3

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2025年12月13日

#からぴち

#カラフルピーチ

#妖怪

#龍

#ファンタジー

#龍証の妖怪ハンター！

水野そから🐈‍⬛

千鶴

…

千鶴

(戦えない私が要注意人物と言われている人の世話を任されたのでしょう…)

千鶴

(私も人間だったからでしょうか…)

千鶴

(押し付けも酷いところです…)

千鶴

(…怖いですね…起きた瞬間に私消し炭にされたりしませんよね…？)

千鶴

(麗さんが強めに封じたから大丈夫だとは言ってましたが…あの人は性格自体が信用なりませんし…)

千鶴

(あぁ太子でも王婿様でもこの際麗さんでも誰でもいいですからー誰か隣にいてほしいものです…)

たっつん

ぅ…

千鶴

(お、起きてしまいました…このまま永遠に眠ってくださってもよかったのに…)

たっつん

…？ここは…

千鶴

(話しかけた方が良いのでしょうか…)

千鶴

お目覚めですか…？

たっつん

！？

たっつん

誰…

千鶴

(初対面で睨みつけるなんて…礼儀を知らないのかしらこの子供は…)

千鶴

私は千鶴です…

千鶴

怪我は痛みませんか？

たっつん

…大丈夫…

千鶴

すぐに閻魔大王様をお呼びしますのでそのままお待ちください…

たっつん

閻魔大王？

千鶴

な、何ですか…？

千鶴

(怖い…やっぱり消し炭にされてしまうのでは…)

たっつん

…なんでもない

千鶴

そ、そうですか…

たっつん

…

たっつん

(ここはどこなんか分からんけど…閻魔大王…)

たっつん

(俺たちを殺すようにあいつに命じた張本人やろう…)

たっつん

(…機会をうかがって…)

千鶴

お待たせしました…

たっつん

(なんかいっぱいおる…)

千鶴

あ…こちらのお方が閻魔大王様です…

千鶴

で…こちらの背の高い

閻魔大王

あ、千鶴いいのよーガキじゃあるまいし自分で自己紹介させるから

千鶴

は、はい

たっつん

(なんか…もっと強面なんかと思ってたけど…おしとやかそうな女性やな…)

たっつん

(言葉はおしとやかじゃないけど…)

閻魔大王

さ、この子を睨んでないでささっと自己紹介しなさい

太子(フラン)

はい

太子(フラン)

太子のフランと申します以後お見知り置きを…

たっつん

(固そうなやつ…)

たっつん

太子…？

千鶴

太子は閻魔大王様のご子息のことです…

閻魔大王

もー千鶴いちいち説明しなくてもいいのよー

千鶴

あ、つい…申し訳ございません…

閻魔大王

あんたも無愛想にするんじゃないの千鶴がかわいそうでしょー？

太子(フラン)

…すみません

麗

家臣の麗と申します

たっつん

…

たっつん

(うつろに似てる…)

たっつん

(龍か…)

たっつん

(いや…それよりも笑顔がなんか腹立つ)

麗

どうかしましたか？

麗

何か気になることでも？

閻魔大王

あんたの性格の悪さを見抜いてるのねーいい目してるわー

たっつん

あ、え？

たっつん

(容赦ないな…この人)

麗

ご冗談を

たっつん

(めっちゃ笑顔…何やこいつ…)

千鶴

家臣の千鶴です…太子、公主様のお世話係です…

千鶴

あなたの身の回りの世話をします…よろしくお願いします…

閻魔大王

あなたは？

たっつん

え？あ、たつや…

閻魔大王

そう…ごめんね

たっつん

え？

閻魔大王

私のせいで無関係のあなたの仲間まで巻き込んでしまった

太子(フラン)

…

千鶴

…大王様は悪くないと思います…あの方が身勝手な判断をしたせいです…

千鶴

大王様は龍の確保しか命じていませんでした

たっつん

…

閻魔大王

それでも私の派遣のミスであったことには変わりないもの…

閻魔大王

謝っても死人は帰ってこないけど…それでも心苦しくて謝らずにはいられない

閻魔大王

私は身分上、責任をとることはできないけれど…あなたを悪いようにはしない…

閻魔大王

せめてもの償いとしてこれからは霊界全体であなたをサポートするわ

閻魔大王

気が済むまでここにいてくれてもいい…あなたの人生は想像を絶するほど長くなるだろうし

たっつん

？はい…

たっつん

(悪いのは…あの妖怪と弱い俺だ…この人を責めるのは違う…)

閻魔大王

そうその眼帯

たっつん

眼帯？

閻魔大王

麗が主体で家臣たちが作ったものなの

閻魔大王

とても強力だから外さない限りは龍は出てこないそうよ

麗

えぇただ…抑えておくとどんどん力が溜まっていき次何かの不注意で外してしまえば抑えこむのは非常に困難になります

閻魔大王

ま、外すなってことね

麗

はい

たっつん

分かった

閻魔大王

…

太子(フラン)

何ですか…

閻魔大王

いい加減無愛想なの直しなさいよ一生彼女できないわよ

太子(フラン)

余計なお世話です

たっつん

彼女…

閻魔大王

そうなのー顔よく産んであげたのに無愛想だから話して数分で女性はどっか行っちゃうのよーもう困ったもんだわー

たっつん

はぁ…？

閻魔大王

このままだと孫の顔見る前に死んじゃうわー

太子(フラン)

それしか言うことはないのですか…

たっつん

(あの龍めっちゃ笑うのこらえてんな…)

千鶴

ま、まぁ気長に待てばいいんじゃないでしょうか…？

閻魔大王

それもそうねーまだまだ若いし

千鶴

この城を案内いたします…

たっつん

あ…どうも

千鶴

ここは謁見の間です

千鶴

客人と大王様・太子が最初に面会する場所です

たっつん

へー…

千鶴

この奥にある廊下は大王様と太子のお部屋があります

千鶴

許可がない限り立ち入り禁止です

千鶴

先程私たちが通った廊下は客人用の空き部屋がたくさんあります

千鶴

この城は謁見の間を中心とした間取りですので迷われてしまった際には一度謁見の間に戻って来たらよいと思います

たっつん

なるほど…

千鶴

こちらは書斎ですが

千鶴

おそらくあなたは入れないと思います

たっつん

え、何で？

千鶴

こちらは大切な情報も保管されているので

千鶴

壊されないよう王家の方と攻撃手段を持たない者しか入れない結界が張られています

千鶴

読みたい本があるなら私に言ってくだされば取って参りますので…

千鶴

ここは庭園です

たっつん

広…

千鶴

ここでは客人や大王様がティータイムを楽しまれたり、休憩をされたりしています

たっつん

ティータイム？

千鶴

あ、日本にはないんですよね…

千鶴

お茶やお菓子を楽しみながらお話しされる時間のことです

千鶴

ヨーロッパなどでも行われていますね

たっつん

ヨーロッパ…

たっつん

(どこやろ…)

千鶴

あ…一応全ての場所を紹介し終えたので私はこれで…

千鶴

仕事があります故…

千鶴

夕食の時間になりましたらまたお呼びします

たっつん

俺は何をしたら…

千鶴

…特にありません…おくつろぎください

たっつん

あ、はい

たっつん

…

たっつん

(くつろげって言われても何もすることないとな…)

たっつん

(誰か話し相手探すか…)

太子(フラン)

…

たっつん

(あいつは…太子？やったけ…本読んどるな)

たっつん

(…集中してるし話かけんとこ)

太子(フラン)

…

たっつん

(目合ったー)

太子(フラン)

…散歩ですか？

たっつん

あーまあ…

たっつん

暇やから話し相手探してた

太子(フラン)

そうですか…

太子(フラン)

私でよければ世間話くらいは…

たっつん

あーうん

たっつん

…(気まず)

たっつん

フランやっけ…名前

太子(フラン)

はい

太子(フラン)

あなたのお名前は…たつやと言いましたか？

たっつん

うん

太子(フラン)

たつやさん…改めてよろしくお願いします

たっつん

あーうん(堅苦しいやつ…)

たっつん

フラン…は何歳？

たっつん

(言動はだいぶ大人っぽいけど健と同じくらいか…？)

太子(フラン)

あぁ私は…ざっと400年生きています

たっつん

は？

たっつん

400年？

たっつん

桁間違えてない？

太子(フラン)

いえ

太子(フラン)

妖怪とはそういうものです

たっつん

閻魔大王って妖怪なん？

太子(フラン)

まぁ…妖怪かと聞かれると微妙なところではありますが…

太子(フラン)

妖怪に近いですね

たっつん

あ…まさか400年生きてて彼女できたことないんか…

太子(フラン)

何ですかその哀れみの目は…

たっつん

好きな人とかおらんの？

太子(フラン)

いません

たっつん

お、おう(めっちゃきっぱり言うやん)

太子(フラン)

家臣以外で長く関わっている方はいませんので

たっつん

あー…なるほど

たっつん

(ドヤ顔で言うことか？)

たっつん

閻魔大王はどうやって相手見つけたん？

太子(フラン)

母は…

太子(フラン)

…

たっつん

？

太子(フラン)

母は妖狐の間に生まれた方でして…魅惑の術を持っています

太子(フラン)

その力で初対面の…私の父を誘惑して半ば無理矢理王婿として迎えいれたらしいです

たっつん

おぉ…(結構やばい人かも)

たっつん

誰でもできることじゃないな…

太子(フラン)

えぇ…

たっつん

顔はええのに…ﾎﾞｿｯ

たっつん

第一印象が固そう…な時点でもう詰んでるような気はするわ

太子(フラン)

固い…ですか

たっつん

うーん実際話してみたらそうでもないけど人は第一印象が大事やからなぁ

たっつん

目つきがちょっと悪い…ﾎﾞｿｯ

たっつん

でも何であの人はあんなに恋人作れって言ってるんやろ…

麗

あまり踏み込んだ話は太子に失礼ですよ

たっつん

うわっ

たっつん

いつの間に…

太子(フラン)

麗…急に後ろから驚かす癖をやめろと言っただろう…

麗

あぁ申し訳ございません反応が面白いものでぇ

たっつん

(こいつ…)

麗

たつやさんあなたは人間ですから実感はないかもしれませんが

麗

閻魔大王というのは本来あなたのような人間が会える方ではないのです

麗

もう少し礼儀をわきまえて…

太子(フラン)

麗、いいんだ

太子(フラン)

私も対等に話し合える人がほしかったから

麗

…

たっつん

？

太子(フラン)

私は母の5人目の子ですが私には兄弟がいません

たっつん

え？

太子(フラン)

私たちにもよくわからないのですが閻魔大王の子というのは多くが大きくなる前に亡くなってしまうのです

太子(フラン)

そして継承者争いを防ぐために1人の子がある程度成長したら新しく子を作ってはいけないのです

太子(フラン)

つまり母は子を作ってはいけない…必然的に私がその役を継がなくければならないのです

たっつん

(そうか…ひとりできたとしてもすぐ死ぬかもしれんもんな…あの人の気持ちが分からんでもない)

たっつん

でもあんたのことを理解してくれる人は絶対おると思う

太子(フラン)

そうでしょうか…

たっつん

だって…この世にいる女性全員に会ったわけやないし

太子(フラン)

…そうですね

書いてる主でございます

あ、どうも

書いてる主でございます

学級閉鎖になって舞い上がっております

書いてる主でございます

普段忙しいので急に暇になると

書いてる主でございます

することがなさすぎてゲーム三昧になるんですね

書いてる主でございます

それはさておき

書いてる主でございます

お気づきの方もおられると思いますが

書いてる主でございます

千鶴と鴉天狗のアイコンが変わっております

書いてる主でございます

十二単とかどう描いたらいいんでしょう

書いてる主でございます

千鶴の着物の合わせは死んだ人のやつじゃね？って思われた方もいるでしょうけども

書いてる主でございます

まあ一回死んでるんで

書いてる主でございます

では

この作品はいかがでしたか？

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水野そから🐈‍⬛

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