笑顔の仕方 を 聞いた時
あの時 から
よく 話しかけられる ように なっていた
ラ ン
三途 、 めっちゃ 睫毛 長いよね 。
ラ ン
遺伝 ?
ラ ン
あ 、 三途 じゃ〜ン
出かけた時 も
ラ ン
春チャン じゃん 。
ラ ン
最近 よく 会うね 笑
夜食 を 買い に
少し 外に出た時も
ハ ル チ ヨ
( 監視 されてる ? )
冗談抜き で そう思う 時も あった
監視
ストーキング
物騒な言葉 が 巡り合う 俺の脳内
ハ ル チ ヨ
( 俺が 始めた 物語 なんダケドな … )
ハ ル チ ヨ
へッ … くしゅ !!!
鼻腔から 一向に 解放 されそうに 無い 痒み
時間差 で 襲ってくる 目の痒さ
一拍置いて 理解する
ハ ル チ ヨ
花粉症 デビュー … か
丸眼鏡 に 黒キャップ
トラックジャケット に ジャージ を 履いて
週刊誌 予防 を 敷いてから
外へ 出かける
人影 の ない
閑古鳥 の 鳴いている 薬局
ハ ル チ ヨ
( ここなら 灰谷 も こねーだろ 。 )
そう 思い 花粉症の薬 を 選ぶ
ハ ル チ ヨ
( 1番 効くやつ が いーな … )
ハ ル チ ヨ
( オールラウンド なのも いーな 、 )
色々な箱 を 手に取っては 置いては を 繰り返す
ハ ル チ ヨ
( 結局 どれが いーか 分かんね 。 )
頭を抱え 悩んでいた その時
背後から 「 アノ男 」 の 声がした
ラ ン
あっれ 、 春チャン 。
体が 震えた
マスクを 付けていて
少し 篭り気味 の 声
髪を解いて オフモード
ラ ン
奇遇だね 〜 、 花粉症 ?
ラ ン
辛いよね 〜 笑
そう言って 肩に 手を 乗せてくる
それを 読み取った 瞬間
俺の手は 動いた
パシ ッ
灰谷の手 を 弾いた
ハ ル チ ヨ
あ …
ラ ン
… ごめ 、
ラ ン
触られるの 嫌だった … んだ 、
ラ ン
… じゃね 、 …
灰谷 が 去って
俺1人 に なった
居た堪れない この感情
NEXT♡1000