まびが(主)
まびが(主)
まびが(主)
まびが(主)
まびが(主)
まびが(主)
まびが(主)
僕は雨の中堂々と傘もささず人目すら気にせず歩いていた。
愛犬を病院に連れていく為に使うキャリーバッグに入れて。
喧嘩したんだ。
メンバーと。
最終的に暴言を吐いて出てきちゃった。
青
たぴ
たぴちゃんが「どうしたの?」と問いかけるようにこちらを見てきた。
青
旅に出て数週間後。
どうしよう、お金が底を尽きた。
青
てか普通にやっちゃダメだし。
青
預けるにもお金かかっちゃうし。
青
今日はすっごい晴れてる、
え、だから何かって?
…喉乾いちゃうじゃん…
たぴちゃんのご飯すら買えないんだよ?
青
たぴ
…!
青
数週間後
青
ダメだ、お腹空いた…死にそ…
青
これまではこの「森」に来てから 木の実などで何とか凌いだ。
でもやっぱり減るものなのですぐなくなった。
いや、別にまだあるけどね?
でもさぁ、皆森の中のドスの効いた紫色の毒キノコみたいな実を食べたいと思う?
僕やだよぉ…
青
やば…ほんと、…に…
バタッ
たぴ
たぴ
たぴは何故飼い主が倒れているか理解が出来なかった。
もしかしたらお腹すいてるのかも! そう思ったたぴは森の中を走り回った。
飼い主を起こすために。
2時間。2時間かかりようやく食べ物になりそうな実を遠くから持ってきた。
たぴはそれを飼い主の手の上に置いた。
起きない。
今度は口元に持ってきてみた。
たぴはただ,ひたすらに待った。
「きっといつか。」
沈んでは浮き出てくる太陽を4回繰り返した日に、
たぴは飼い主の傍に寝そべった。
その背中はボコボコに浮き出た背骨が必死に呼吸をしているのを感じさせた。
そして最後に。 大きく息を吸って 動かなくなった。
…ん?
何処ここ。
真っ暗。
あぁ、死んじゃったのかな。
…??
目の前には巨大なスクリーン。
そこには自分の帰りをひたすら待った上に動かなくなった愛犬の姿が。
「ありがとう」 その言葉を繰り返しながら青は膝から泣きながら崩れ落ちた。
くぅ~ん……、
ハッとする。 この声は。間違いなく、
青
たぴ
2人は強く抱きしめ合い涙を流す感動の再会をした。
ところが2人共お腹の空きは無くなったものの、何故か喉の乾きが非常に強くなっていた。
すぐそこ。 淡い光が見える。
青
僕達はそこ目指して歩いた。
少し歩くとすぐに着き、 門番らしき人が正面を見つめ立っていた。
門は金色で白い壁に覆われた森のような庭園だ。
青
金色の門の門番
青
金色の門の門番
青
金色の門の門番
金色の門の門番
金色の門の門番
青
門が開いた。
青
たぴを抱っこし、門へ入ろうとすると、
金色の門の門番
青
金色の門の門番
金色の門の門番
青
冗談じゃない。
入ったら処分する?
ふざけんな。
青
僕はたぴを連れまた引き返した。
少し経ちまた光があるのを発見した。
青
着いた。
これまた森だ。でも今回は白い壁に覆われておらず、門も木で出来ている、
そしてまた門番が立っていた。
青
木の門の門番
本を読んでいる。 こちらを向かずに話の続きを待っていた。
青
木の門の門番
あれ?さっきも…、
まぁいっか
青
男の人は言った。
金色の門の門番
本から顔をあげることなく返事をしてくれた。
青
僕達は水を飲んだり浴びたりした。 たぴは相当嬉しかったのか身をブルブル震わせ水を振り撒いた。
青
木の門の門番
青
青
青
木の門の門番
青
青
木の門の門番
青
木の門の門番
青
え、まさか、
青
木の門の門番
本を読みながら 冷静に返答する門番。
青
木の門の門番
「どうして。」 それを言おうとして口を開けると先に門番が話した。
木の門の門番
門番は初めて本から顔を上げ、 笑って言って見せた。
木の門の門番
END
コメント
65件
これ、5分後シリーズのやつですよね?(泣) 本編では、泣かなかったのに推し×推しのペットになったら 泣いてしまった、、w
ぶくま失礼します!
5分後のやつだ!泣ける(´;ω;`)