なぁな
なぁな
なぁな
なぁな
なぁな
なぁな
なぁな
なぁな
なぁな
なぁな
なぁな
side りうら
りうら
いつものように教室の扉を開けた
それだけなのに俺は異変を感じた
視線を感じるだけの小さな違和感
りうら
不思議に思いながらも席へ向かった
そこで気がついてしまったのだ
この異変の正体に
りうら
りうら
文句を言ってやろうと振り返った
教室を見渡すとニヤニヤと笑う
男子の集団が目に入った
りうら
何故こんなことをしたのか
問い詰めに行こうと席を立った
しかし同時にチャイムが鳴ってしまった
りうらは仕方がないので席に座った
下校まで講義が被ることがなく
主犯であろう男子生徒たちとは
話せずじまいで階段を降りていた
りうら
りうら
大幡 翔
すると後ろから声をかけられた
振り返るとそれは男子生徒の中心にいた
「大幡 翔」という生徒だった
大幡 翔
りうら
訝しげに思いながらも
チャンスだと彼に着いて行った
この選択があんな事件に繋がるとは思ってもいなくて
連れて行かれた先は屋上だった
りうら
りうら
大幡 翔
大幡 翔
大幡 翔
大幡 翔
りうら
りうら
大幡 翔
大幡 翔
大幡 翔
大幡 翔
りうら
りうら
りうら
大幡 翔
怒声に気圧されて後ろにたじろぐと同時に
ガチャ
扉が開かれ男子生徒たちが入って来た
大幡 翔
大幡 翔
りうら
迫り寄って来るやつらの表情は
悪意のある笑みを浮かべていた
りうら
その意味を理解したりうらは震えていた
大幡 翔
大幡 翔
大幡 翔
大幡 翔
ドコッ バコッ バキッ
りうら
りうら
逃げようとするりうらを男たちは
容赦なく殴ったり蹴ったりした
りうら
りうら
暴力を受け続けて数分、数時間
りうらは懇願するようにやめてと訴えた
大幡 翔
大幡 翔
りうら
大幡 翔
ボロボロなりうらを面白そうに見下して
彼は衝撃的なことを聞いてきた
りうら
大幡 翔
りうら
涙ながらに首を横に振り拒絶すると
あからさまに機嫌が悪くなった彼が
お腹に一発、こぶしを入れた
りうら
大幡 翔
大幡 翔
辺りが暗くなり始めた頃ようやく暴力が終わった
男たちが去っていくのを確認した後
りうらは意識を手放した
りうら
りうら
朝目が覚めて昨日の傷を手当していた
昨日は目が覚めると真っ暗になっていた
りうら
りうら
りうら
りうら
憂鬱な面持ちになりながらも
会議へ行く準備をしていた
道中で大幡翔のことを考えていた
りうら
りうら
りうら
りうら
スマホから通知音が鳴った
画面を確認したときりうらは絶望した
りうら
りうら
side ないこ
玄関の扉が開く音からほどなくして
リビングにりうらが入ってきた
ないこ
いつも通りで迎えるとりうらは俺の方を見る
りうら
ソファに座ったりうらの姿に
どこか違和感を感じた
ないこ
ないこ
りうら
りうら
りうら
寝不足だと返されてしまえば
それ以上返す言葉は見つからなかった
-hotoke-
初兎
悠祐
If
-hotoke-
初兎
うるさいのが来てしまった
りうらと話をするのはまた今度にしようと
会議の準備を始めた
ないこ
-hotoke-
ないこ
If
脱線しながらも会議は進められた
賑やかないつもの会話の中でも
りうらは静かなままだった
このとき無理やりにも話を聞くべきだったと
後々に深く後悔するのだった
side りうら
気まずくなり会議後は逃げるように
ないこハウスを出て行ったあと
りうらは自責の念に駆られていた
りうら
りうら
りうら
解決策はそれくらいしか思いつかず
でも昨日のことを思い返すと
恐怖で心が支配された
りうら
りうら
大切な人たちの顔を思い浮かべ
決心を固めた
ついに大幡翔と抗議が被る月曜日になった
登校早々賑やかな集団
大幡翔の陽キャグループのもとへ向かった
りうら
話しかけたときの声は震えていた
りうら
大幡 翔
りうら
大幡 翔
話し終えるとりうらを追い払うように
ジェスチャーをして心底嫌そうな顔をした
憂鬱な放課後になってしまった
りうら
大幡 翔
大幡 翔
りうら
りうら
大幡 翔
りうら
大幡 翔
りうら
全く話が通じない相手に
怒りを感じてりうらは怒鳴った
大幡 翔
りうら
大幡 翔
大幡 翔
大幡 翔
逆ギレし始めた翔にりうらは気圧された
そして後に続いた衝撃的な言葉に
抵抗する勇気も湧いてこなかった
後に残ったのは恐怖と痛みだけ
ドコッ バコッ バキッ
りうら
永遠と続く暴力にそれだけを
呪文のように心の中で唱え続けていた
あれから数日、翔たちのグループから
毎日のように暴力を振るわれ続けていた
りうら
大幡 翔
大幡 翔
りうら
りうら
大幡 翔
りうら
りうら
りうら
大幡 翔
大幡 翔
りうら
大幡 翔
大幡 翔
真っ当な理由なんてないだろうとは予想していた
だけど予想以上に理不尽な理由に衝撃を受けた
りうら
大幡 翔
バチンッ
止まっていた暴力が再開された
もうどれだけ訴えてもやめてくれない
翔が飽きるのを耐えるしかなかった
いつの間にか翔はいなくなっていた
放心状態だったが一つだけ
頭から離れない言葉があった
大幡 翔
りうら
りうら
この頃にはりうらは疲れ切っていた
それが理由か翔に言われた言葉の意味を
真に受けてしまった
りうら
りうら
りうら
りうら
スマホから通知音が鳴った
表示されたのはないくんからのメッセージ
りうらが会議の時間を過ぎてもやって来ない
連絡もなしで心配してくれているのだろう
ないこ
通話
00:00
そうこうしているうちに電話がかかってきた
りうら
りうら
応答なし
メンバーに謝り着信拒否のボタンを押す
そしてフェンスを乗り上げたりうらは
心残りを感じながらも屋上から飛び降りた
なぁな
なぁな
なぁな
なぁな
なぁな
なぁな
なぁな
なぁな
なぁな
なぁな
なぁな
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!