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私には二人の
幼なじみ
がいる
佐野薫
仁っ奏太っ！
冴木仁
薫、はよ
南川奏太
薫ちゃん、今日も元気だね
佐野薫
あったりめーよ！
私、佐野薫（さのかおり）
いつも元気、私の取り柄は元気なことぐらい元気！
そして一人目の幼なじみ
冴木仁（さえきじん）
うざいし、ぶっきらぼうで
とにかくツンツンしてる
二人目の幼なじみ
南川奏太（みなみかわそうた）
眼鏡かけてて心配性で
とにかくザ・地味
私たちは昔から一緒にいた
幼なじみ....として。
でも、この状況が大きく動き出すなんて
佐野薫
高校生活っ！頑張ろーね！
このときの私は
冴木仁
あぁ
南川奏太
うんっ！
いや、私達は
思ってもいなかった。
冴木仁
はぁ、高校生活初っぱなから
冴木仁
誰かさんのせいで遅刻とかありえねー
南川奏太
か、薫ちゃんっ！気にしないでいいからね！
佐野薫
うんっ、奏太ありがとうっ。
まさかのまさかの
あのあと私は
河原に足を滑られ、転けて
そのままかわに、ボチャンッ！
と、落ちてしまいました
佐野薫
うぅ、二人ともごめん
冴木仁
ほんとになっ
南川奏太
薫ちゃんっ。大丈夫大丈夫
冴木仁
奏太、そんな優しくしなくていいぞ
南川奏太
仁は怒りすぎだよっ！
冴木仁
はぁ？これくらい普通だってっ！
南川奏太
それくらいで怒らないでよ
冴木仁
それくらいとはなんだ！
南川奏太
じ、仁っ！まってっ！やめっ！
佐野薫
ストォォォオップ！！
佐野薫
なに朝から喧嘩してんのよ！
冴木仁
はぁ、こいつが優しすぎるから
南川奏太
仁がしっかりしすぎて怒りすぎだから
佐野薫
（いや、ほめてるじゃん、言い方が）
佐野薫
まぁ！とにかくっ！
佐野薫
教室も一緒になれたしっ
佐野薫
学校にも無事にこれたってことで
冴木仁
これてないっ！
南川奏太
無事にはこれてないよ、薫ちゃん。
佐野薫
ヽ(ヽﾟﾛﾟ)ﾋｲｨｨｨ!（奏太までっ！）
佐野薫
ま、まぁ、さ、一緒に帰ろっ！
佐野薫
それでアイス屋よろうよ！
冴木仁
あぁ、いいぜ
南川奏太
うんっ、時間あるからいいよっ！
佐野薫
ありがとう！
ほんとに二人が幼なじみでよかった。
そう思えるよ。
これからもずっと
一緒だよっ！
佐野薫
このアイスおいひぃー
冴木仁
うめーな
南川奏太
ひ、ひいっ！冷たいっ
佐野薫
あはっ、奏太のばかぁー！(^∇^)
冴木仁
ほんと、アイスは冷たいに決まってんだろ
南川奏太
ちょっと手を洗ってくるよ
冴木仁
なら、おれもついでにトイレいきてーから
佐野薫
うんっ、いってらっしゃい
佐野薫
はぁ、んー！おいひぁーー！
？？？
ねぇねぇ
？？？
君、一人？
佐野薫
あ、え、はいっ！
？？？
んふふっ
？？？
うちの娘が一人で留守番してるんだ
？？？
一緒にいてくれないか？
佐野薫
え？あ、いいですよっ！
冴木仁
は？
冴木仁
娘さんが心配なら自分でいってください
佐野薫
っ、仁
南川奏太
だいたい結婚してないのに子供とかあり得ませんし。
南川奏太
指輪でわかりますよ
？？？
っチッ
佐野薫
二人ともっ！
冴木仁
おまえ、誘いにのってんじゃねーよ
南川奏太
し、心配したんだからねっ！
南川奏太
僕たちが来なかったら....
佐野薫
うんっ、仁、奏太っごめんねっ！
冴木仁
ドキッ
南川奏太
ドキッ
ほんと。
私、幸せものだな。
冴木仁
（おれ、なにドキッて）
南川奏太
（なにこの気持ち）
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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