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運命の恋は・・・。

第1話 - 運命の恋は・・・。

2019年10月30日

#BL

#学園

#運命

杏璃

なつみ

あなたは僕の運命の人ですね！

孝仁

えっ？なんで・・・？

轟孝仁17歳はいきなり男に告白された。

なつみ

こんなところで運命の人に出会えるなんて！！

そう、こんなことになったのは30分前

俺は飯を食うために屋上に来た。

すると、そこにはフェスンスの外側にいるやつが居たのだ。

孝仁

ちょ！えっ！そこにいたら落ちる！

なつみ

へっ！？だっ、だれ？

孝仁

だ、誰って？そんなこと言ってる場合じゃねぇよ！早くこっちに来い！

なつみ

いやだよ！

孝仁

（何言ってんだ？死にてぇの？意味わかんねぇ）

孝仁

えっ？

なつみ

だって、これから僕は死ぬんです

孝仁

いや、こんな俺が居るところで死なれたら・・・

めっちゃ、むなくそわりぃだろ！と言う言葉は飲みこみ

孝仁

いや、ちょっと考え直した方が

なつみ

嫌だよ！

孝仁

えっ！？じゃ、じゃあ、こっちに来て一旦事情を説明してくれませんか？

なつみ

へっ？

孝仁

へっ？じゃなくて！

なつみ

なんで、あなたは僕のこと知らないのにそんなに事情を知りたがるの？

孝仁

いや、こんなところで死なれたら困るんで

なつみ

あぁ

孝仁

それに、本当にそこ危ないんで！！

なつみ

こんな、やり取りが20分以上続きやっと落ち着いたかと思ったら、今度は男に告白される。

孝仁

今日は付いてないのかなぁ

なつみ

そんなことないですよ！

孝仁

その原因を作ってるお前が言うな！

なつみ

それより今日と言う日を運命の人に出会えた日を記念に僕は貴方とお付き合いをしたい？だめかなぁ？

孝仁

いや、ダメではないけど、今日初めて会っていきなり付き合うのは・・・それに、俺らは互いの名前を知らねぇし

なつみ

そーですね！じゃー、自己紹介します。僕は、水部なつみです！二年五組です！

孝仁

俺と一緒のクラスじゃねぇかよ！じゃー、お前俺のこと・・・

なつみ

名前くらいですけど・・・
な轟孝仁さんですよね？

孝仁

あぁ、えっとー、おまえは・・・

孝仁

（水部なんてうちのクラスにいたか？）

孝仁

あっ、あ～！思い出した！いつも隅の席で本読んでるやつだろ！

なつみ

そ、そうです

なつみ

そんなことよりも！いきなり付き合うのが嫌なら友達から！どーですか？

孝仁

と、友達からなら

なつみ

やった！

それももう１ヶ月前の話

なつみ

孝仁！一緒に帰ろう！

孝仁

お前、準備早えよ！

なつみ

だって、孝仁とはやく帰りたいんだもん！

孝仁

んなこと、学校で言うんじゃねぇよ！

なつみ

ごめん！ごめん！でも、ほんとのことだし！

孝仁

あぁ、わかった、わかった！それより早く帰ろうぜ

なつみ

うん！

なつみ

ねぇ・・・孝仁！
今日公園に寄ってこ！

孝仁

あぁ、わかった

孝仁

（こいつ元気ねぇな。）

公園に着くまでのあいだ二人には会話がなかった。

なつみ

ねぇ・・・孝仁？

孝仁

なんだよ！改まって

なつみ

僕のこと好き？

孝仁

は？いきなりなんてこと聞いてんだ

なつみ

だって、孝仁。このまま友達の関係が楽でいいと思ってるでしょ

孝仁

（痛いことをつかれた。確かにこのまま進展がなかったら楽だろう。このままのほうが楽しいだろうと思っている。）

なつみ

それでも、僕はもっと先に進みたい。

なつみ

確かに出会いは変だったよ。それでも！

なつみ

僕は本気で辛くて死ぬことしか見えてなくて・・・

なつみ

それでも誰かに止めてほしてくて・・・

なつみ

そんなときに表れたのが孝仁だった。それで、僕のことも知らないのに本気で止めてくれて嬉しかった

孝仁

なつみ

それで、本気で運命人なんだって思ってた。だから、付き合わないといけないんだとも・・・

なつみ

それでも、孝仁と一緒にいると、どんどん孝仁を好きになっていく自分がいるの！

なつみ

別に不機嫌でもないのに不機嫌そうな顔して皆にビビられて遠巻きにさてるの本当は落ち込んでたり

なつみ

笑う顔が可愛かったり

なつみ

食べるのが好きだったり

なつみ

本当に好きな人としか付き合わないとか

なつみ

他にもいっぱいあるけど、その全てが僕は好きになったんだよ！

孝仁

け、結局はそれって助けくれたから好きになったってことだろ？

孝仁

俺はお前をきらいじゃねぇ。それでも・・・

孝仁

そんな安い言葉にのせられるほどほだされてねぇよ

孝仁

男と付き合うってのは相当な覚悟がないとできないんじゃないか？

孝仁

世間からの目とか

なつみ

孝仁

もし、俺と付き合ってそれに耐えられる自信があるのか？

孝仁

普通のカップルみたいに道で手なんて繋げない。

孝仁

それでもいいのか？

なつみ

う、うん・・・。

孝仁

本当にか！

なつみ

ほ、本当に

孝仁

じゃ、俺ら付き合ってみるか。

なつみ

えっ！？

孝仁

えっ！？じゃねぇよ！

孝仁

嫌なら別にいいんだぞ！

なつみ

いや、じゃない！うれしい！ありがとう孝仁。

孝仁

あぁ、帰るか！

孝仁

泣くなよ！

なつみ

手は繋げなくても隣にはいてもいい？

孝仁

当たり前だろ！はやく来いよ！

なつみ

うん！！

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杏璃

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