大日本帝国
(ドサドサと何キロあるか分からない 大きなリュックを降ろす)
(私はまだまだ若い歩兵。 そして、極度の方向音痴である。)
(それ故に私は列に乱れ、 迷子になってしまった。)
(しかも、静かに、空気のようにスッと行くので仲間も気づいてない状況に…)
大日本帝国
(だからといって無闇に 動くのも体力の無駄だ。)
(どれだけ効率よく 出口を見つけられるか、)
(それが生き残る上で1番 大事なこと…だと私は思っている。)
大日本帝国
( ガサガサッ)
大日本帝国
(私は刀を構え、即座に 戦闘モードに入った)
大日本帝国
(草むらから現れたのは アメリカ兵だった。)
アメリカ
(アメリカ兵は泣きながら 私にそう言った)
(私が授業で受けて想像していた アメリカ兵とは全く逆の 性格で唖然としていた。)
(そしてそのアメリカ兵は 私の服をガシッと掴んできた。)
アメリカ
アメリカ
(アメリカ兵はメソメソと泣きながら そう言った。)
(私は何だか腰が抜けて)
大日本帝国
(と言った。)
(アメリカ兵は大いに喜んだ。)
(それから数時間、 私達は思い出を沢山語った。)
(生き残ったら何をするか、 戦争は辞めるべきか、 今此処で迷子になったのは何かの 運命なんじゃないかとか… そんなくだらない、そう、 くだらなく平和な会話をした。)
アメリカ
大日本帝国
アメリカ
大日本帝国
(私はフッ、と微笑みを 零しアメリカ兵に刀を 渡した瞬間だった____)
(バァン!!!)
大日本帝国
(目の前で、先程まで泣いては 元気になり話していく うちに友情が芽生え、 また会うかもしれない、 一緒に生き残ろうと思っていた アメリカ兵が)
(強い風に打たれた薔薇の花びら のように美しく散っていった。)
(ドサッ)
日本軍
大日本帝国
日本軍
大日本帝国
(皆が俺を冷たい目で見る。 そして仲間の歩兵に)
日本軍
(あぁ…また命が… 軽く散ってしまった______。)
コメント
14件
重い、、、でも現実だからどうしようもない、、、
待って………アメリカ兵が………やばい………泣きそう………