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そら
君はそう言っていた
梅雨時ずぶ濡れのまんま
部屋の前で泣いていた
天音
夏が始まったばかりと言うのに
そら
君はひどく震えていた
そんな話で始まる
あの夏の日の記憶だ
天音
そら
そら
そら
そら
そら
天音
トコトコ
そら
そら
そんな君に僕は言った
天音
天音
財布を持って
ナイフを持って
携帯ゲームもカバンに詰めて
いらないものは全部
天音
そら
あの写真も
あの日記も
今となっちゃもう要らないさ
人殺しとダメ人間の君と僕の
旅だ!!
そして僕らは逃げ出した
天音
この狭い狭い世界から
そら
家族もクラスの奴らも捨てて
天音
この世界に価値などないよ
天音
そら
君は何も悪くないよ
君は何も悪くないよ
結局僕らは誰にも愛されたことなど
なかったんだ
そんな嫌な共通点で
天音
そら
僕らは信じ合ってきた
君の手を握った時
微かな震えも既になくなっていて
誰にも縛られないで
二人線路の上を
歩いた
天音
そら
金を盗んで
二人で逃げて
何処にでも行ける気がしたんだ
天音
額の汗も
落ちたメガネも
そら
天音
いつか夢見た
優しくて
誰にも好かれる主人公なら
天音
天音
天音
そら
そら
そら
そら
天音
そら
そら
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